作ってから食べるまで、どうしても時間が空いてしまうお弁当。特に気温や湿度が高くなる季節は、食材の傷みや食中毒が気になりますよね。そこで今回は、お弁当を傷みにくくするコツと、おすすめのおかずレシピをご紹介! 衛生面や調理のポイントをしっかり押さえて、時間が経ってもおいしく食べられるお弁当を作りましょう。
梅雨から夏に注意!傷みにくい【お弁当】作りのコツとおすすめレシピ

- 目次
- お弁当が傷む原因&傷みにくくするポイント
- お弁当を傷ませないための4つのコツ
- お弁当に入れる際に注意が必要な食材
- 時間が経ってもおいしい!お弁当のおすすめレシピ
- 衛生面に注意しておいしいお弁当を作ろう!
お弁当が傷む原因&傷みにくくするポイント
「お弁当が傷む」とは、細菌が繁殖して食材が劣化することを指します。お弁当は調理から食べるまで時間が空くうえに、持ち運び中の冷蔵保存が難しいためどうしても細菌が増えやすくなります。細菌は気温が10℃を超えると繁殖を始め、20℃を超えると一気に増殖します。特に気温や湿度が高い季節は、お弁当の中で細菌が増えやすく、食材が傷む原因になります。
これを防ぐためには、「お弁当箱や食材に細菌を付けないようにすること」、そして「細菌が繁殖しにくい環境を作ること」が大切です。
お弁当を傷ませないための4つのコツ
お弁当が傷む原因や対策がわかったところで、ここからは 「調理の前」「調理中」「盛り付け」「持ち運び」 の4つのポイントに分けて、具体的なコツをご紹介します。
① 調理の前は「細菌を付けない」
- 調理前は石鹸で2回手を洗う
- 調理中に食材に触れる手が食材以外のものを触った場合、もう1度手を洗う
- お弁当箱(パッキンや仕切りも含む)はよく洗い、乾燥させて使う
調理前には石鹸で手を2回洗い、調理中も食材以外に触れたらこまめに洗いましょう。お弁当箱はパッキンや仕切りも分解して丁寧に洗い、しっかり乾かして清潔に保つことが大切です。
②調理中は「しっかりと加熱する&直接手でさわらない」
- 中心までしっかり加熱する
(中心温度が85℃以上で90秒間以上)
- 作り置きのおかずは、お弁当に詰める直前に再加熱する
- 加熱後の食材を手で触らない
- お弁当の味付けは少し濃いめの方が傷みにくい
食品に付いた細菌の多くは熱に弱いため、肉や魚、卵は中心までしっかり加熱しましょう。また、加熱後に直接手で触ると再び細菌が付く可能性があるため、菜箸を使って盛り付けるのがおすすめです。さらに、菜箸はアルコール除菌してから使うと安心です。
③ 盛り付けは「水気と温度に注意」
- 水気をよく切る
- 完全に冷ましてから蓋をする
お弁当が傷まないように、水気と温度に注意しましょう。煮物や和え物は汁気をしっかり切ってから詰めることが大切です。また、温かいまま蓋をすると蒸気がこもって傷みやすくなるため、ごはんやおかずは完全に冷ましてから蓋をしましょう。
④持ち運びは「保冷剤を活用」
- 保冷剤や保冷バッグを活用
持ち運びの際は、保冷剤や保冷バッグを使って冷たい状態をキープしましょう。これらの4つのコツを実践し、衛生管理や適切な保存方法を意識すれば、暑い季節でも安心してお弁当を楽しむことができますよ。
お弁当に入れる際に注意が必要な食材
お弁当に入れる食材の中には、注意が必要なものがあります。特に気温の高い季節は食材選びに注意し、適切な調理でお弁当が傷むのを防ぎましょう。
【注意が必要な食材】
・ごはん
・生野菜やフルーツ
・卵
・マヨネーズやケチャップなどの調味料
ごはん
ごはんに具材を混ぜると傷みやすくなるため、特にチャーハンや親子丼など卵を使うものは注意が必要です。また、おにぎりは手で直接握ると細菌が付きやすいため、ラップを使って握るようにしましょう。
生野菜やフルーツ
ミニトマトなどの生野菜は彩りとして便利ですが、気温が高い季節は避けた方がよいでしょう。入れる場合はヘタを取り、流水でよく洗った後、水気をしっかり拭き取ることが大切です。また、フルーツも水分が出やすいため、お弁当とは別の容器に詰めましょう。
卵
半熟の卵は傷みやすいため、お弁当に入れるのはNGです。
ゆで卵やオムレツ、卵焼きなどの卵料理は、中心までしっかりと加熱し、安全に食べられる状態にしましょう。マヨネーズやケチャップなどの調味料
マヨネーズやケチャップなどの調味料は、温度が高いと傷みやすくなるため、個別包装のタイプを使い、食べる直前にかけるのがおすすめです。
時間が経ってもおいしい!お弁当のおすすめレシピ
お弁当はおいしさだけではなく、見た目や彩りも大切。衛生面に注意しながら、味も見た目も大満足なお弁当を作ってみましょう!
具だくさんの幕内弁当風の詰め方
まず最初に、基本のお弁当の詰め方をご紹介します。赤、黄、緑、黒、白と5色のおかずをバランスよく詰めて、彩りよく仕上げることがポイントです。ごはんを詰める際は傾斜を付けて、大きなおかずを立てかけると盛り付けやすいですよ。
レモン香る 鮭の幽庵焼き
オーブントースターで手軽に作れる、鮭の幽庵焼きです。レモンや塩麹の風味が効いた幽庵焼きは、冷めてもおいしくお弁当のおかずにぴったりですよ。
天ぷら粉で ちくわの磯辺揚げ
青海苔がふわっと香る、ちくわの磯辺揚げです。ちくわは天ぷらにするとボリュームがでる上に、程よく水分が抜けて傷みにくくなります。
枝豆としらすのたまご焼き
大人気のお弁当のおかず、枝豆としらすの卵焼きです。味付けは白だしとみりんのみですが、しらすの旨味が効いていてとてもおいしいですよ。
和食の基本!きんぴらごぼう
甘辛い味付けでごはんが進む、基本のきんぴらごぼうです。濃いめの味付けで水分が少ないきんぴらごぼうは、お弁当のおかずにおすすめの一品です。
お弁当に にんじんのぐるぐる肉巻き
細切りにしたにんじんを豚バラ肉で巻きこんで、断面をかわいらしく仕上げたお弁当にぴったりのおかずレシピです。しっかりボリュームもあり、食べ応えもバッチリ!
お弁当の一品に はんぺんのツナマヨ焼き
はんぺんとツナを使ったおかずを紹介します。ふわふわのはんぺんの食感とツナの旨味がとてもおいしい一品です。ツナに和えたマヨネーズの味つけがごはんにもよく合いますよ。
お弁当に ポテトとブロッコリーのタルタルチーズ焼き
ホクホクしたじゃがいもと緑がきれいなブロッコリーのタルタルチーズ焼きです。アルミカップで焼き上げるので、そのままお弁当につめられるのも嬉しいポイント!
衛生面に注意しておいしいお弁当を作ろう!
今回は、お弁当を傷めないためのコツのほか、お弁当におすすめのおかずレシピをご紹介しました。お弁当を傷ませないようにするためには「お弁当箱や食材に細菌を付けない」ことと「細菌の繁殖を防ぐ環境を作る」ことが大切です。普段使っている食材ももう一度衛生面や調理法に注意して、時間が経ってもおいしいお弁当を作ってくださいね。クラシルでは、他にもたくさんのお弁当レシピを掲載しています。ぜひ参考にして、お気に入りの一品を見つけてみてくださいね。
※お弁当として持ち運ぶ際は食中毒に配慮し、衛生的な環境下で調理を行ってください。持ち運びの際は保冷剤をつけて冷蔵庫やなるべく涼しい場所に保管してください。加熱の必要があるものは必ずよく火を通し、しっかりと粗熱を取り、余分な汁気は切ってからお弁当に詰めてください。

