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2025年のボジョレーヌーボーの解禁日っていつ?普通のワインとの違いや種類についても解説!

2025年のボジョレーヌーボーの解禁日っていつ?普通のワインとの違いや種類についても解説!

「ボジョレーヌーボー」とは、どのようなワインなのでしょうか?解禁日のイベントで飲んだことはあっても、実は詳しく知らない方も多いかもしれません。そこで今回は、今年の解禁日やボジョレーヌーボーの特徴や味わいをはじめ、その歴史や種類などをご紹介します。記事後半でご紹介する、ワインによく合うおすすめレシピは必見です!

ワインの種類やおつまみレシピを知りたい方はこちらもチェック!
  • 目次
  • ​​【ボジョレーヌーボー】2025年の解禁日は?
  • そもそもボジョレーヌーボーとは?
  • 一般的な赤ワインと何が違うの?
  • 【ボジョレーヌーボーの種類】新酒を生産しているのは2つ
  • ボジョレー地区で造られる他のワイン
  • ボジョレーヌーボーの由来や歴史は?
  • 解禁前の抜栓と販売は違法?
  • ​ワインによく合う!おすすめレシピをご紹介
  • 解禁日はボジョレーヌーボーで乾杯!

​​【ボジョレーヌーボー】2025年の解禁日は?

ボジョレーヌーボーの解禁日は11月の第3木曜日なので、
今年は

2025年は11月20日(木)

となります。
ワイン好きの方にとっては今からとっても待ち遠しいですね。

💡ワンポイント豆知識
この解禁日は、フランス政府が設定しました。昔は解禁日の日付が決まっていたそうですが、土日や祝日が重なると運送会社が休みだったり、空輸トラブルなども発生し物流に支障が出ることもあったため、1985年に物流の影響を受けにくい「11月の第3木曜日」に設定されたそうです。

そもそもボジョレーヌーボーとは?

「ボジョレーヌーボー( Beaujolais Nouveau)」とは、フランス ・ブルゴーニュ地方のボジョレー地区で造られた新酒ワインのこと。秋に収穫された「ガメイ」という品種のぶどうを使って造られ、その年に販売されるフレッシュな味わいのワインです。

「ヌーボー」はフランス語で「新しい」という意味で、元々はこの地方の人々が秋の収穫を祝い、その年のワインのできをチェックするために造られたと言われています。

一般的な赤ワインと何が違うの?

ボジョレーヌーボーと一般的な赤ワインにはいくつか違いがあります。以下でそれぞれ確認してみましょう。

特徴 ボジョレーヌーボー 一般的な赤ワイン
醸造方法
(製法)

マセラシオン・カルボニックという製法で造られる

ぶどうを破砕し、皮や種、果汁を丸ごと漬け込んで発酵させる

熟成期間

ぶどうを収穫して2週間〜2ヶ月くらいで出荷

・数ヶ月〜数年熟成させる
・数十年単位で長期間熟成させるものもある

ぶどうの品種

主にガメイ種

・ピノ・ノワール
・カベルネ・ソーヴィニヨン
ほか多数

味わい

・フレッシュでフルーティー
・渋みが少なくまろやかな口当たり
・バナナやラズベリーを感じさせる豊かな香り

・複雑な味わい
・熟成度合いによって異なる
・フルボディだと渋みが強め

販売時期

・1年に一度
・11月の第3木曜日

通年販売されている

飲み方

冷やして飲むことが推奨されている

常温で飲むことが多い

醸造方法と熟成期間

一般的なワインとボジョレーヌーボーの違いは、醸造方法と熟成期間にあります。一般的なワインは、ぶどうの実を潰してから果皮や種、果汁をすべて漬け込み発酵させ、約1年以上熟成させてから出荷されます。

一方で、ボジョレーヌーボーはぶどうの実を潰さずにタンクに詰め、その重みで潰れたぶどうを自然発酵させます。この製法は「マセラシオン・カルボニック」と呼ばれ、渋味の少ないフレッシュな味わいのワインに仕上がるので、わずか数週間と短期間の熟成で飲みごろになります。

味わい、風味

一般的な赤ワインは皮や種も一緒に漬け込んで発酵させるため、渋みがあり複雑な味わいを楽しめます。対してボジョレーヌーボーは、造りたてのフレッシュな風味を楽しむワインです。

その香りは「いちごやスミレ、バラのよう」と表現されることが多く、フルーティーで渋味が少なく、軽やかな飲み口が特徴です。

おすすめの飲み方

一般的な赤ワインは常温で飲むのがよいとされていますが、これはタンニンによる渋みをまろやかにするためです。渋みがやわらぎ、コクのある味わいを楽しめるといわれています。

ボジョレーヌーボーは渋味が少ないため、10〜12℃くらいまで軽く冷やすとおいしく飲めると言われています。冷蔵庫に入れると冷えすぎてしまうため、ワインクーラーで10分ほど冷やすのがおすすめです。冷やすことでよりさっぱりとした味わいを楽しめますよ。

【ボジョレーヌーボーの種類】新酒を生産しているのは2つ

先でお伝えしたように、ボジョレー地区で作られるヌーボー(新酒)にはAOC(原産地統制呼称)にによって4つのランクに分けられています。

このなかで新酒(ヌーボー)を生産しているのは「ボジョレー」と「ボジョレー・ヴィラージュ」のみです。それぞれの違いを簡単にご説明しましょう。

ボジョレー・ヌーボー

ボジョレー地区で生産される一般的なワインで、白、ロゼ、赤の3種類があります。

そのなかで、ガメイを使った赤とロゼの新酒のみが「ボジョレーヌーボー」と名乗ることができます。

ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー

「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー」と呼ばれる、ボジョレー北部の38村で採れる上質なぶどうで造られるワインです。「ヴィラージュ」には「村」という意味があります。新酒はガメイを使った赤とロゼのみ。

一般的なボジョレーヌーボーより格上とされており、果実味がありながらも奥深い味わいのワインが多いです。

ボジョレー地区で造られる他のワイン

新酒を生産しているのは、AOCによって4つのランクに分けられているうち「ボジョレー・ヌーボー」と「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー」であることをお伝えしましたが、ボジョレー地区では、それ以外にもさまざまなワインが造られています。

クリュ・デュ・ボジョレー

「クリュ」とは「区画」という意味で、ボジョレー地区で特に品質の高い10区画で採れたぶどうのみで造られます。複雑で力強い味わいのワインが多く、その品質はボジョレー地区で最上級と言われています。生産はガメイを使った赤のみ。

クリュ・デュ・ボジョレーには新酒という決まりがなく、新酒として販売される際には「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー」として販売されることもあるんですよ。

ボジョレー・シュペリュール

「シュペリュール」とは「地区」という意味で、ボジョレー地区にある特定の地区で採れたぶどうで造られます。

一般的なボジョレーよりも少しアルコール度数が高く、パワフルな味わいを楽しむことができます。生産は赤のみで、新酒は造られていません。

ボジョレーヌーボーの由来や歴史は?

そもそもなぜボジョレーヌーボーという新酒が造られるようになったのでしょうか。ここからは、ボジョレーヌーボーの由来など、歴史を紐解いていきましょう。

ブルゴーニュ地方の南部にあるボジョレー地区

ボジョレー地区は、ワインの名産地であるフランス・ブルゴーニュ地方の南部に位置します。

その地名はフランス語で「美しい高台」を意味する「ボージュ(Beaujeu)」が語源と言われ、なだらかな斜面にぶどう畑が広がる美しい丘陵地帯です。

ボジョレーヌーボーに使われるぶどう「ガメイ」

ボジョレーヌーボーに使われるガメイは、赤ワイン向けぶどう品種のひとつです。正式名称は「ガメイ・ノワール・ア・ジュ・ブラン」で、これを直訳すると「白い果汁で果皮が黒いガメイ」という意味になります。

ガメイは14世紀ごろまではブルゴーニュ地方のコート・ドールで栽培されていましたが、この地域の土壌と相性が悪く、そのワインは味が薄くて酸味の強いものだったと言われています。

ワイン用のぶどう
ワイン用のぶどう

そこで、当時のブルゴーニュ公フィリップ2世は酸味の強いワインを嫌い「ガメイ禁止令」を発令して栽培中のガメイをすべて引き抜いてしまいます。仕方なく、ガメイは南部に位置するボジョレー地区に移植されますが、偶然にもこの地域の土壌や気候が栽培に適しており、おいしいワインが造られるようになったのです。

ボジョレーヌーボーに解禁日はなかった!?

実は、ボジョレーヌーボーに人気が出始めたころは解禁日は設けられていなかったので、どこよりも早く新酒を売り出そうとして品質の悪いワインが出回るようになってしまったのだそうです。

そこで、フランス政府はワインの品質を守るため、1967年にボジョレーヌーボーの解禁日を11月15日に設定しました。しかし、この記事の最初の方でも少し触れましたが、設定した11月15日が土日に当たると酒屋が休みになって売り上げが大きく左右されてしまうため、1985年に解禁日を11月の第3木曜日に改定したのです。

解禁前の抜栓と販売は違法?

フランスでは、11月の第3木曜日午前0時より前にボジョレーヌーボーを抜栓はもちろん、販売をしてはならないと決められています。違反した場合はそのワイン業者が販売停止などの処分を受ける可能性もあるのだそうです。ただ、解禁前に抜栓して飲んでしまった人への罰則はないのだとか。

日本ではこの解禁日を規制する法律が適用されないため、解禁日を守らずに販売しても処分を受けることはありません。ただ、仕入れ元や販売業者が解禁日において特別な契約を結んでいる場合、違反すると翌年から取引ができなくなるという可能性は十分に考えられるそうです。

日本は本場より一足先にボジョレーヌーボーを楽しめる

日本は時差の関係でフランスより8時間早く解禁日を迎えるので、本場より先にボジョレーヌーボーを楽しめます。

現地には厳しいルールがありますが、解禁日は今年も無事にワインが出来上がったことへ感謝するお祝いの日でもあるのです。解禁日を迎えたら、自然の恵みと生産者の方に感謝して大事に味わいたいですね。

​ワインによく合う!おすすめレシピをご紹介

さてここからは、ワインによく合うおつまみレシピをご紹介します。ワインのおつまみは塩気や酸味の効いたものが多いですが、フレッシュなボジョレーヌーボーには甘じょっぱい味わいの料理もよく合うんですよ。前菜からメイン、デザートと幅広くピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

焼き野菜のバルサミコマリネ

香ばしく焼いた野菜を、バルサミコ酢やはちみつでマリネしました。バジルの爽やかな風味がアクセントになった、甘酸っぱくコクのある味わいでワインが進みますよ!

簡単おつまみ ミックスメープルナッツ

手軽なおつまみに、ミックスメープルナッツはいかがでしょうか。ミックスナッツを塩とメープルシロップでコーティングするだけと、簡単に作ることができますよ。カリカリと歯ごたえがよく甘じょっぱい味わいに、食べ進める手が止まらなくなること間違いありません!

さつまいもとクリームチーズのメープル和え

電子レンジで手軽に作れる、さつまいもとクリームチーズのメープル和えです。さつまいもにクリームチーズとメープルシロップが絡む、ホクホクと甘じょっぱい味わいはワインのおつまみにぴったりですよ!

アボカドとチーズの生ハム巻き

パーティーの前菜にぴったりな、アボカドとチーズの生ハム巻きです。材料を切って盛り付けるだけの簡単レシピですが、かわいらしい色合いがテーブルを華やかに彩ってくれます。もちろん、ボジョレーヌーボーとも相性抜群ですので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

マッシュルームのカナッペ

ボジョレーヌーボーと相性のよい、きのこを使ったカナッペです。こちらのレシピでは、マッシュルームとしいたけのペーストにアンチョビを加えて旨味たっぷりに仕上げました。カリッと焼いたパンに塗っていただけば、きのこの芳醇な香りがふわっと広がりますよ!

じゃがいものグラタン

じゃがいもと牛乳、生クリームで作るグラタンは、フランスの家庭料理です。ホクホクのじゃがいもにクリーミーなソースが絡む、とろりと濃厚な味わいはまさに絶品!ぜひあつあつをお召し上がりくださいね。

バター香る 鶏もも肉ときのこのソテー

皮をパリッと焼いた鶏もも肉にきのことバターを加えて蒸し焼きにしました。きのこの水分がそのままソースになるので、味つけはバターと料理酒、しょうゆのみで十分なおいしさ!ボジョレーヌーボーときのこが出回る秋の季節に、ぜひ作ってみてくださいね。

ビーフステーキのオレンジソースがけ

オレンジソースを合わせた、おしゃれな味わいのビーフステーキです。ステーキにオレンジを合わせるとは驚きですが、バルサミコ酢を加えると甘酸っぱくコクのある味わいに仕上げることができますよ。特別な日のメインディッシュに、ぜひお試しください。

梨と赤ワインのカスタードパフェ

梨のコンポートとカスタードクリームをワイングラスに盛りつけて、まるでバラの花のように仕上げました。赤ワインがふわっと香るクリーミーな味わいは、思わず笑顔になってしまうおいしさですよ。

材料3つ しっとりベイクドチーズケーキ

ワインに合うスイーツといえば、やはりチーズケーキ!こちらのレシピはクリームチーズ、卵、砂糖を混ぜて焼くだけの簡単レシピですが、しっとりと濃厚な味わいに仕上げることができますよ。お菓子作り初心者の方にもおすすめですので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

解禁日はボジョレーヌーボーで乾杯!

今回は、ボジョレーヌーボーの特徴や味わいをはじめ、その歴史や種類、ワインによく合うおつまみレシピなどをご紹介しました。ボジョレーヌーボーとは、フランス・ボジョレー地区で造られる新酒のことで、ガメイというぶどうを使ったフレッシュな味わいのワインです。渋味が少なくて飲みやすいので、ぜひこの機会に楽しんでみてくださいね。

※20歳未満の飲酒はやめましょう。

※妊娠中の方、授乳中の方の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。またアルコールに弱い方、運転時、スポーツ時、入浴時はアルコールの摂取をお控えください。

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