ハワイ料理として知られている「ポキ」。じつは、定番の味つけだけでなく、さまざまな味つけや食材で楽しめる料理なんです。今回は「ポキ」についての歴史や「アヒポキ」との違いについて解説します。後半では、定番からアレンジしたものまでバリエーション豊富なポキのレシピを紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ポキとは?特徴や由来、アヒポキとの違いについて解説!
- 目次
- 「ポキ」とは?
- 「ポキ」と「アヒポキ」の違いは?
- ポキの作り方
- ポキの歴史
- ポキのレシピをご紹介
- いろいろなポキを食べてみよう!
「ポキ」とは?
「ポキ(Poke)」とは、刺身を小さくカットしたものをしょうゆや食用油をベースに作った調味料に漬け込んだ、ハワイのローカルフードの料理名を指します。しょうゆにごま油が香る甘辛い味つけのものが一般的ですが、現地では香辛料を効かせたスパイシーな味わいのものや野菜も入れて作るものなど、お店独自のアレンジを加えたポキも人気を集めています。
ハワイ語で「小さく切る」や「切身」「スライスする」などの意味を持つ「ポキ」は、手軽に作れて日本人の味覚にも合うことから、日本でも人気があり、レストランやカフェのメニューをはじめ、一般家庭の献立にも登場します。ごはんの上にのせて海鮮丼のようにして食べるのが一般的で、こうした料理は「ポキボウル」と呼ばれています。
💡ワンポイント豆知識💡
「ポキ」は、ハワイ語読みでは「ポケ」と発音します。そのため、「ポキ」と「ポケ」は呼び方の違いだけなので、同じ料理を指します!レストランやメニューによって表記が異なることがありますので覚えておきましょう。
「ポキ」と「アヒポキ」の違いは?
「ポキ」は、マグロやサーモン、タコ、海藻などさまざまな魚介類を一口大に切り、調味料で和えたハワイの伝統的な海鮮料理です。その中でももっともポピュラーなポキが「アヒポキ(Ahi Poke)」です。
「アヒ」:ハワイ語でマグロ(主にキハダマグロ)
「ポキ」:魚を切って和えた料理名
つまり、「アヒポキ」は「マグロを使ったポキ」のことです。「ポキ」という料理の中の一種がアヒポキという位置づけです。
💡ワンポイント豆知識💡
ちなみにハワイ語で「海藻」は「リム(Limu)」なので「リムアヒポキ」や「アヒリムポキ」は「マグロと海藻入りのポキ」という意味になります。
ポキの作り方
ポキは切って和えるだけの簡単料理!ここでは、「アヒポキ」の作り方をご紹介します。
①刺身用の魚をカットする
お刺身用の柵(マグロやサーモンなど)は、1.5cm角程度の食べやすい大きさに切ります。
②野菜も同様にカットする
アボカドやきゅうりなどの野菜を使う場合は、魚と同じサイズ感に揃えると食べやすく、見た目もきれいです。
③香味野菜を刻む
玉ねぎや小ねぎ、大葉などはみじん切りや小口切りにします。
④調味料を混ぜる
ボウルに以下を合わせて、味のベースを作ります。
- しょうゆ
- ごま油
- おろしにんにく、しょうが、わさびなど(お好みで)
- 白ごま、レモン汁、卵黄(お好みで)
⑤すべてを混ぜ合わせる
カットした魚や野菜と調味料をボウルでさっくりと和えたら完成!白ごはんや酢飯にのせれば、ポキ丼としても楽しめます。
ポキの歴史
「ポキ」は、魚を生で食べるという点で日本の食文化にも似ていて、私たちにも親しみやすい味わいがあります。ですが、その誕生にはハワイの歴史と多様な移民文化が深く関係しているのです。
「しょうゆ」や「ごま油」との出会い
19世紀、ハワイでは砂糖産業が盛んになり、プランテーション労働者として中国人や日本人など多くの移民がハワイにやって来ました。そこで「しょうゆ」や「ごま油」などの調味料を持ち込まれ、ハワイの豊富な海産物と組み合わせて食べるようになりました。海産物との相性がよかったことで、これらの調味料は食事でも重宝され、そこから生まれたのが「ポキ」だったのです。
ポキの多彩なバリエーション
最も定番なのは、しょうゆとごま油ベースで甘辛く味つけされたポキですが、ほかにも韓国のキムチで作るものや、ポルトガルの干しダラを使って作るものなど、ハワイのポキはバリエーションが豊富です。移民たちがそれぞれの国の調味料や食材で工夫を重ねたポキには、ハワイらしい多様性と歴史が詰まっています。
ポキのレシピをご紹介
味つけや使用する食材もさまざまなものをピックアップしてみたので、定番のポキ以外の味わいを探していらっしゃる方もきっとお気に入りのポキを見つけられること間違いなしですよ!ぜひチェックしてみてくださいね。
ハワイアンアヒポキ風 スパイシーマグロユッケ
マグロを使って作るアヒポキのレシピです。しょうゆとごま油で作る定番の味つけに、タバスコやわさびを加えてスパイシーなアクセントを添えました。粗みじん切りにした玉ねぎの軽快な食感に、濃厚なマグロの味わいが絶妙で食べる手が止まらなくなりますよ!
※『タバスコ』は「マツキルヘニ- カンパニ-」の登録商標又は商標です。
サーモンとアボカドのおつまみポキ
サーモンとアボカドの定番コンビを使って作るポキもおすすめです。こちらのレシピでは、味わいのアクセントにラー油をプラスしました。しっかりと味が絡んだサーモンとアボカドのねっとりとした食感もやみつきに!材料さえそろえておけば、あっという間に作れてあと一品欲しいときにもぴったりです。
ポキサラダ
アヒポキをサラダ仕立てにした一品をご紹介します。加える野菜は、ロメインレタスとアボカド。ポキのタレをドレッシングのように使えば、あっという間に海鮮サラダの完成です!しょうゆとごま油のしっかりとした中華風の味わいで、野菜がモリモリ食べられますよ!
ブリのポキ風和え物
さまざまな魚介類のおいしさを楽しめるポキ。こちらのレシピでは、ブリを使って作ってみました。脂ののったブリには、ニンニクや黒こしょうの風味を効かせてパンチのある味わいに仕上げています。
レンジで簡単 オクラとマグロのポキ風和え
ポキのタレを使って食材を和えれば、手軽な和え物も作れます。使用するオクラやズッキーニ、紫玉ねぎは電子レンジを使って加熱するので時短に。彩りも鮮やかでテーブル映えも抜群なので、おもてなしの一品にもおすすめです。
ヒラマサで作る お手軽ポキ丼
さっぱりと淡泊な味わいのヒラマサを使って作る、ポキ丼はいかがでしょうか。ポキにアボカドも加えれば、ボリュームもアップ!ニンニクも生姜も加えたポキは風味も豊かで、白ごはんとの相性も抜群です。
焼肉のタレで お手軽ポキ丼
ポキはさまざまなアレンジがしやすいのも特徴です。味つけに焼肉のタレを使用したこちらのレシピでは、しっかり味のタレがマグロやアボカドに絡んでより一層ごはんの進む味わいになりますよ。丼のごはんには、甘辛い味つけにマッチする酸味の効いた酢飯を合わせました。
粗挽き黒こしょうで スパイシーポキ丼
酢飯を使って作るポキ丼をもう一品ご紹介します。こちらは、サーモンとアボカドを使って作るポキ丼。定番のポキ丼も、仕上げに粗挽き黒こしょうをプラスするだけで、全体の味わいがグッと引き締まりますよ!ぜひ試してみてくださいね。
いろいろなポキを食べてみよう!
ハワイのローカルフード「ポキ」についてご紹介しましたが、いかがでしたか?調理法もシンプルなので、さまざまな味つけで楽しむことができるポキ。自宅で作る際は、ぜひ定番の味にとらわれずさまざまな食材や味つけでポキを味わってみてくださいね!
