近年話題のスパイスカレー。その中でもじわじわと人気が高まってきている「スリランカカレー」ですが、食べたことがない方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、スリランカカレーにスポットを当てて、特徴や作り方、日本とインドのカレーとの違いなどを詳しくご紹介します。お家で楽しめるカレーのレシピもピックアップしているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
スリランカカレーってどんなカレー?日本とインドのカレーとの違いについても解説!

- 目次
- スリランカカレーとは?
- 概要
- 特徴
- スリランカカレーはどう作るの?
- 日本やインドのカレーとどう違うの?
- 日本のカレーとの違い
- インドのカレーとの違い
- スパイシーなおいしさ!カレーのレシピをご紹介
スリランカカレーとは?
そもそも、スリランカカレーとはどのような料理なのでしょうか?ここでは、スリランカカレーの概要や特徴について確認していきましょう。
概要
スリランカカレーとは、スリランカで食べられているカレーのことです。現地では煮込み料理全般をカレーと呼ぶ、一皿にカレーとごはんを盛りつけた料理は「ライス&カリー」と呼ばれています。
特徴
スリランカカレーの特徴に、とろみがなくサラッとした軽い口当たりが挙げられます。ココナッツミルクをベースに作られることがほとんどで、仕上がりはスープのような液体状であることが多いです。また、1つのカレーに使うメイン具材は1種類だけという点も、スリランカカレーの大きな特徴です。使われる食材は魚やエビなどの魚介類が主流ですが、羊肉や鶏肉、豆、野菜などを用いて作られることもあります。
さらに、盛り付けにも特色があり、お皿の中央にごはん、その周りを囲うように数種類のカレーや付け合わせを盛るのがスリランカカレーのスタイル!ごはんとカレーを少しずつ混ぜ合わせ、味の変化を楽しみながらいただくのだそうですよ。
スリランカは南アジアのインド亜大陸にある、豊かな自然があふれる国です。熱帯雨林や海に囲まれているので、スリランカカレーの材料になるココナッツや魚介類などが豊富に収穫・漁獲できます。国の地形柄、食材が手に入りやすいという背景もあって、スリランカカレーはスリランカの人々に広く愛されているんですね。
スリランカカレーはどう作るの?
スリランカカレーは、どのように作られるのでしょうか?ここでは、スリランカカレーの材料や作り方について解説していきます。
まず、ニンニクやしょうが、玉ねぎ、トマトなどの野菜とメイン具材を軽く炒め合わせます。そこにココナッツミルクやスパイス、モルディブフィッシュ、ハーブなどを加えたら、あとはじっくりと煮込むだけ!はじめに炒めすぎないことがポイントで、煮込みながらゆっくりと加熱することで具材の雑味を抑えて旨味だけを引き出します。
味の決め手となるスパイスは「トゥナパハ」と呼ばれるミックススパイス。で、コリアンダーやクミン、シナモン、クローブなどを乾煎りしてから細かくつぶし、混ぜ合わせたものです。使うスパイスの種類や分量は家庭やお店によって異なるため、作り手によって仕上がりの見た目や味がちがうこともあるのだとか。
「モルディブフィッシュ」はカツオを乾燥させたもののことで、スリランカカレーを作るときによく使われる食材です。日本の鰹節とよく似ていて、料理に風味や旨味をプラスしてくれます。
また、ハーブとして使うのはスリランカ料理に欠かせない「ランペ」。「パンダンリーフ」や「ニオイタコノキ」とも呼ばれており。独特の甘い香りと鮮やかな緑色が特徴です。
時間をかけてコトコトと煮込んだスリランカカレーは、雑味のないスッキリとしていながらも奥深い味わいです。一口にスリランカカレーと言っても、具材やトゥナパハの調合によって味が変わるので、お気に入りの味を探してみるのも楽しいですよ!
日本やインドのカレーとどう違うの?
ここまでスリランカカレーについて詳しく見てきましたが、日本で親しまれているカレーやインドのカレーとはどこが違うのでしょうか?以下でそれぞれのカレーの特徴やスリランカカレーとの違いについて見ていきましょう。
日本のカレーとの違い
日本のカレーときくと、とろみがついたカレールーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実は、このとろみの正体は「小麦粉」。炒めた小麦粉やスパイスをスープでのばすことで、まったりとしたとろみのあるカレールーができあがります。一方、スリランカカレーには小麦粉などのとろみをつける材料を入れません。そのため、スープのようにサラサラとしたカレールーに仕上がるのです。
さらに、お米にも違いがあります。日本のカレーにはもっちりとした粘り気のあるジャポニカ米が使われることが多いですが、スリランカカレーではパラパラとした食感のインディカ米でいただくのが一般的です。
インドのカレーとの違い
スリランカはインド亜大陸に位置する国なので、カレーに使うスパイスや具材はインドとよく似ています。両者の違いはスパイスの形状にあります。インドのカレーは粒状のホールスパイスを使うのに対し、スリランカカレーは粉末状にすりつぶしてから使います。
また、インドのカレーはスパイスを油で炒めて風味や香りを引き出しますが、スリランカカレーは油を使わずにココナッツミルクで煮込んで香りをたたせます。
日本のカレーとスリランカカレーの違いは「小麦粉の有無」と「お米の種類」、インドのカレーとスリランカカレーの違いは「スパイスの形状」と「油の有無」などが挙げられます。それぞれ味わいや特徴が異なるので、食べ比べてみると面白い発見があるかもしれませんね。
スパイシーなおいしさ!カレーのレシピをご紹介
スリランカカレーや日本・インドのカレーについて知ったところで、続いてはカレーのレシピをご紹介します。「カレーを食べたいけれど、近くにお店がない…」「お家でできるおいしいカレーのレシピが知りたい!」という方はぜひチェックしてみてくださいね!
豚ひき肉で スパイスたっぷりスリランカ風カレー
お家でスリランカカレーを楽しみたいときに、こちらのレシピはいかがでしょうか。ココナッツオイルの香りとスパイスの風味、豚ひき肉の旨味がマッチして絶品!作り方はとても簡単な上に短時間でできるお手軽レシピですが、ココナッツオイルの甘い香りがふわっと鼻に抜ける本格的な味わいに仕上がりますよ。
スパイスチキン インドカレー
カレー専門店で出てくるようなスパイスカレーも、お家で手作りできるんです!たっぷりのスパイスと鶏もも肉の旨味が合わさって刺激的な味わいですが、ヨーグルトの酸味でさっぱりとした後口に仕上がります。スプーンを持つ手が止まらなくなる、クセになるおいしさをぜひお家でお楽しみください。
ターメリックライスでバターチキンカレー
ターメリックライスでいただくバターチキンカレーのレシピをご紹介します。バターが香る濃厚でマイルドな味わいのカレーと、鮮やかな黄色がパッと目を引くターメリックライスは相性抜群!鶏もも肉はヨーグルトに漬けることでふっくらジューシーに仕上がりますよ。ぜひお試しくださいね。
南インドカレー プラウンマサラ
いつもとひと味ちがったカレーが食べたいとには、こちらの南インド風ブラウンマサラのレシピがおすすめ!ギュッと凝縮されたエビの風味とスパイスの刺激的な辛味、ココナッツミルクの甘みが絶妙にマッチして、やみつきになること間違いなしのおいしさです。トマトと酢の酸味が効いているのでさっぱりといただけますよ。
定番 チキンカレー
いつものカレーをランクアップさせたいときに見ていただきたいのがこちらのレシピです。市販のカレールーに中濃ソースとトマトピューレをプラスすることで、コクたっぷりのカレーに仕上がります。お好みの野菜を加えてもおいしいので、ぜひお好きな具材で作ってみてくださいね。
たっぷりマッシュルームのビーフカレー
喫茶店やレストランでおなじみのごちそうメニュー「ビーフカレー」を、お家でお手軽に作りましょう!市販のカレールーで味つけするので材料も少なく調理も簡単!火の通りやすい具材を使うことで時間をかけずにお作りいただけます。旨味たっぷりの牛肉と香りよいホワイトマッシュルームのおかげで、短時間で作ったとは思えないほど濃厚で深みのあるおいしさに仕上がりますよ。
彩り野菜カレー
見た目も味も抜群!彩り豊かなカレーのレシピをご紹介します。アスパラガスやナス、トマト、黄パプリカを具材にして、色味よく仕上げました。生姜とニンニクの香りが食欲を刺激して、おかわりが欲しくなるおいしさですよ!このレシピでは夏が旬の野菜を使用していますが、お好みのお肉や野菜で作ってもおいしいですよ。ぜひさまざまなアレンジをお楽しみくださいね。
やみつき必至!魅力いっぱいのスリランカカレー
今回は、スリランカカレーの特徴や作り方、日本とインドのカレーとの違いについてご紹介しました。
スリランカカレーは、スリランカで暮らす人々の生活にとってなくてはならない、国民食とも呼べる存在です。スパイシーでクリアな味わいとサラッとして食べやすい口当たりが近年注目を集めており、日本でもスリランカカレーを提供する専門店が続々と増えてきています。一度食べると、ほかのカレーにはないおいしさにやみつきになるはず!ぜひ召し上がってみてくださいね。