爽やかな風味とシャキッと心地よい歯ざわりが魅力の「新生姜」。薬味や風味づけで使うことが多い根生姜(ひね生姜)とは異なり、みずみずしくやさしい辛味が特徴で、幅広い料理に活用できます。今回は、そんな新生姜の特徴や旬、根生姜との違い、おいしい食べ方について解説します。記事後半のおすすめレシピもぜひご覧くださいね。
新生姜が食べられるのはいつ?旬の時期や生姜との違いについても解説!
- 目次
- 新生姜と生姜の違いとは
- 新生姜
- 根生姜
- 新生姜の旬はいつ?時期と選び方のポイント
- 新生姜のおいしい食べ方
- さっぱり爽やか!新生姜を使ったおすすめレシピ
- 期間限定のおいしさを堪能しよう!
新生姜と生姜の違いとは
そもそも「生姜」とは、ショウガ科ショウガ属に属する香辛野菜のこと。収穫時期や出荷時期によって、大きく「新生姜」と「根生姜(ヒネ生姜)」の2種類に分けることができます。
以下に、それぞれの特徴や違いをまとめてみました。
| 新生姜 | 根生姜 | |
|---|---|---|
| 見た目 |
白っぽい みずみずしい |
茶色っぽい 皮が厚く、表面が乾いている |
| 味・辛み | さっぱりした味わい |
辛みが強く、香り豊か |
| 繊維質 |
やわらかい 口当たりがやさしい |
繊維が多い 噛みごたえがある |
| 主な用途 | 甘酢漬け、薬味、炊き込みご飯など |
すりおろし、煮物、臭み消しなど |
新生姜
一般的な生姜の収穫時期よりもひと足早く収穫・出荷された生姜が「新生姜」です。
水分を豊富に含んだみずみずしい味わいと爽やかな香り、白っぽい見た目が特徴で、辛みはマイルド。繊維質がやわらかいため、シャキッと心地よい食感を楽しむことができます。
根生姜
スーパーなどでもよく見かける、一年中流通している生姜は「根生姜」もしくは「ヒネ生姜」と呼ばれます。
収穫後しばらく貯蔵してから出荷されるため、水分がほどよく抜けており、繊維が多く噛みごたえのある食感です。
辛味や香りがしっかりしているため、薬味や香辛料としての用途や、肉や魚の臭み消しに使われることが多いです。
新生姜の旬はいつ?時期と選び方のポイント
じつは、新生姜の旬は、6〜8月(初夏〜夏)と9〜10月(秋)の2回 あるんです。ハウス栽培のものは6〜8月頃に出回り、露地栽培のものは9〜10月に旬を迎えます。
ちなみに、根生姜は食用となる部分が土に埋もれているため、収穫するタイミングは土の上に露出した葉先で判断します。葉先が枯れ、黄色くなってきたころが一番おいしい時期なのだそうです。
通年流通している根生姜と違って、新生姜を堪能できるのは旬を迎える時期だけ!見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
おいしい新生姜の選び方
新生姜を選ぶときは、以下のポイントを押さえて選んでみてくださいね。
・皮が白く、ツヤがあるもの
・みずみずしく、ふっくらとしたかたちのもの
・傷やシワが少ないもの
新生姜はみずみずしく爽やかな香りが魅力の食材ですが、一方で水分が多いため、傷みやすいという特徴も。せっかく選んだ新生姜をおいしく楽しむために、保存方法も合わせて知っておきましょう。
保存する際は、新聞紙やキッチンペーパーで包んでから密閉保存袋に入れ、空気をしっかり抜いて冷蔵庫の野菜室に入れるのがおすすめです。乾燥を防ぎ、みずみずしさを長く保つことができます。
また、あらかじめ食べやすい大きさにカットし、冷凍保存袋に入れて冷凍保存することも可能です。この場合も空気をしっかり抜いておくのがポイント。凍ったまま調理に使えるので、忙しいときにも便利ですよ。
⭐️クラシルシェフのアレンジポイント⭐️
新生姜は、甘酢漬けなどに加工して保存するのもおすすめ。レシピに従って、できるだけ早めに食べきるようにしてくださいね。傷みやすいため、なるべく早めに使い切るのがポイントです。
新生姜のおいしい食べ方
やわらかく食感のよい新生姜は、定番の酢漬けだけではなく、意外にもさまざまな料理に活用できるんです!以下でおいしい食べ方をチェックしてみましょう。
甘酢漬け
やはり定番の甘酢漬けは外せません!お寿司屋さんでも「ガリ」と呼ばれて親しまれている甘酢漬けはシャキシャキとした歯ざわりが楽しく、箸休めにぴったり!新生姜の辛味に甘酢がよく合い、さっぱりといただけます。
紅生姜
甘酢漬けと同じく、箸休めにぴったりな漬物のひとつ。千切りにした新生姜を梅酢に漬けて作ります。牛丼や焼きそばに添えるだけでなく、天ぷらや串揚げ、炒めもの、和え物など幅広く活用できます。
薬味
薬味にするのも定番の食べ方です。根生姜と同じようにすりおろしたり、千切りにして料理にトッピングするのもおすすめですよ。根生姜とはまた違う食感で、爽やかなアクセントが生まれます。
和えもの
きゅうりやなすの和え物に取り入れるのもおすすめです。千切りにした新生姜を加えるだけで、一気に爽やかな味わいの一品が完成します。お酒のおつまみや箸休めに最適ですよ。
炊き込みごはん
新生姜が旬の時期にぜひ食べていただきたいのが、炊き込みごはんです。具材はシンプルに新生姜だけでもおいしいですが、油揚げやたこなどお好みの具材を加えて作るのもおすすめです。炊きあがったときに立ち込める新生姜の爽やかな香りがたまりませんよ。
詳しいレシピは記事後半でご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
さっぱり爽やか!新生姜を使ったおすすめレシピ
ここからは、新生姜を使ったおすすめレシピをご紹介します。定番の酢漬けのほか、炊き込みご飯、照り焼きや炒めものなど、新生姜の食感や風味を活かしたレシピを幅広くピックアップしています。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね!
新生姜の酢漬け
副菜や箸休めにぴったり!さっぱりおいしい新生姜の酢漬けをご紹介します。甘酢の酸味と新生姜の辛みがさわやかで、ついつい箸が止まらなくなるおいしさですよ。辛いものが苦手という方は、新生姜をスライスしたあと、しばらく水にさらすと辛みが和らぎます。ぜひひと手間かけて、おいしく作ってみてくださいね。
新生姜の炊き込みごはん
新生姜がたっぷり入った炊き込みごはんのご紹介です。作り方はとても簡単で、洗ったお米と具材、調味料を炊飯器に入れスイッチを押すだけ!油あげの旨みがたっぷり染み込んだごはんに新生姜の風味がよいアクセントになり、最後までおいしくいただけますよ。この炊き込みごはんは焼き魚や煮魚、天ぷらなどとも相性がよいので、和食の献立にしたいときにもおすすめです。
新生姜入りつくねバーグ
ジューシーな鶏つくねに新生姜やしいたけ、玉ねぎをたっぷり加えて、味も風味も食べ応えも大満足な一品に仕上げました。とろーり甘辛いあんとの相性も抜群で、クセになるおいしさですよ。鶏ひき肉は粘りが出るまで混ぜるのがおいしく仕上げるポイントです。
新生姜たっぷり 鶏照焼き
ごはんのおかずやお酒のおつまみに、新生姜をたっぷり絡めた鶏の照り焼きはいかがですか?ジューシーな照り焼きに新生姜の風味がマッチして絶品!このレシピでは鶏肉を使いましたが、豚肉や牛肉で作るとアレンジも広がります。ぜひお試しくださいね。
牛肉と新生姜のオイマヨ炒め
こってり濃厚な味わいがたまらない、炒めもののご紹介です。香ばしく炒めた牛肉となす、新生姜をオイスターソースとマヨネーズでしっかりと味つけして、白いごはんがもりもり食べられる味わいに仕上げました。フライパンひとつでパパッと手軽に作れるのもうれしいポイントです。
新生姜と鶏せせりの甘辛炒め
切って炒めるだけの簡単レシピですが、味は絶品!こりっとジューシーな鶏せせりにさわやかな風味の新生姜を合わせて炒めました。鶏せせりにシャキッとした歯ざわりの新生姜がよく合い、あと引くおいしさですよ。新生姜が旬の季節に、ぜひ作ってみてくださいね。
おつまみに 焼きナスと新生姜の和風マリネ
今日の晩酌のお供に、焼きナスと新生姜の和風マリネを作ってみませんか?ポイントは、炒めたナスを火からおろしたら、熱いうちにマリネ液に浸すこと!こうすることでナスに味がよくしみこみ、ワンランクアップしたおいしさに仕上がります。新生姜の心地よい食感と爽やかな風味もあわせて、ぜひご堪能くださいね。
新生姜と長芋のトロトロスープ
お腹も心もほっこり温まる、新生姜と長いものとろとろスープのご紹介です。すりおろした長芋をたっぷり加えたとろみのあるスープに、さっぱりとした新生姜の食感がアクセントになり、やみつきになること間違いなし!ごはんの上にかけたり、うどんやそうめんを加えるなどアレンジもお楽しみくださいね。
期間限定のおいしさを堪能しよう!
初夏から秋にかけて旬を迎える「新生姜」。定番の酢漬けだけでなく、炊き込みごはんや炒めもの、スープなど、意外と幅広い料理にアレンジできます。普通の生姜よりも傷みやすいので、保存方法に気をつけながら、期間限定のおいしさをたっぷり楽しんでくださいね。
