ねっとりとした濃厚な粘りが人気の「大和芋」。ほかにも長芋や山芋、自然薯など、粘りのある芋にはさまざまな種類がありますが、これらには一体どのような違いがあるのでしょうか。この記事では大和芋の特徴や、ほかの品種との違いを解説します。さらに記事後半ではおすすめのレシピもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「大和芋」は長芋や山芋と何が違う?特徴や活用レシピをご紹介
- 目次
- 大和芋とは
- 山芋や長芋、自然薯との違いとは?
- 山芋とは
- 長芋とは
- 自然薯とは
- ねばねば食感かたまらない!大和芋を使ったおすすめレシピ
- たっぷり大和芋のまぐろ丼
- オクラと大和芋のめんつゆ和え
大和芋とは
「大和芋」とは、ヤマノイモ科に属する芋の一種です。
旬の時期は11月〜1月ごろですが、貯蔵性が高いことに加え、最近では真空パックなどの技術で長期保存も可能になったので、市場には1年中出回っています。
大和芋は、天候や気候、土壌の状態など周辺環境の影響を受けやすいため、棒状やでこぼこしたものなど形はさまざま。そのため、イチョウの葉のような形をしているものが多く採れる関東地方では「いちょう芋」、握りこぶしのように丸くごつごつした形をしている近畿地方では「つくね芋」と呼ぶこともあります。
そんな大和芋の特徴は、豊かな風味と強い粘り気。ねっとりとした粘り気を活かして、すりおろしたものをうどんやごはんにかけていただくのはもちろん、揚げ物やつくね、すりみなどのつなぎに使うこともできます。
詳しいレシピは記事後半でご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
山芋や長芋、自然薯との違いとは?
大和芋だけでなく「長芋」や「山芋」、「自然薯」など粘り気のある芋にはさまざまな種類がありますが、一体どのような違いがあるのでしょうか。
山芋とは
実は「山芋」とは、ヤマノイモ科に属する芋の総称で「山芋」という品種自体が存在しているわけではないのです。
山芋に分類される品種は非常に多く、その数なんと600種以上!品種によって粘り気や風味、見た目などの特徴も大きく異なります。長芋や自然薯、大和芋は山芋の一種に分類されているということです。
長芋とは
スーパーなどでもよく見かける、日本で最も流通している山芋です。棒状で、長さは50~80センチほどありますが、店頭では短くカットして販売されていることもあります。
大和芋よりも水分が多いため、味わいは淡白で粘りも弱め。短冊切りや細切りにして和え物やサラダにするとサクッと心地よい歯ごたえを楽しめますよ。加熱するとホクホクとした食感に変わるので、輪切りにしてソテーや揚げ物にするのもおすすめです。
自然薯とは
自然薯は、日本に古くから自生している日本原産の山芋で、自然に生えることから「自然生(じねんじょう)」と呼ばれることもあります。今流通している自然薯には天然のものはほぼなく、大半が栽培されていますが、収穫までに時間も手間もかかるため希少性も価格も高めです。
大和芋よりもさらに強い粘りがあるので、すりおろしてとろろとしていただくのが一般的な食べ方です。箸でつかめるほど粘り気が強いので、だし汁を適量混ぜるとなめらかになって食べやすくなりますよ。
ねばねば食感かたまらない!大和芋を使ったおすすめレシピ
ここからは、山芋の種類別におすすめレシピをご紹介します。まずは大和芋を使ったレシピから。相性抜群のまぐろを組み合わせた丼や和え物のレシピをピックアップしました。
たっぷり大和芋のまぐろ丼
すりおろした大和芋をたっぷりのせた、食べ応え抜群のまぐろ丼です。白だしの風味が効いたとろっと濃厚な大和芋にマグロの旨みがよく合い、やみつきになること間違いなし!すし酢は電子レンジで加熱するだけで簡単に作れるのもうれしいポイントです。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。
オクラと大和芋のめんつゆ和え
お酒のおつまみや副菜に、オクラと大和芋のめんつゆ和えを作ってみませんか?切って和えるだけの簡単レシピですが、あっさりとした味つけが絶品!相性抜群のオクラと大和芋の組み合わせに、めんつゆとのりの風味が絶妙にマッチして、いくらでも食べられるおいしさですよ。
もっちり?ホクホク?食感楽しい長芋レシピ
続いては、長芋を使ったレシピをご紹介します。お好み焼きに入れればもっちりとした食感を、そのまま焼けばさっくりホクホクした食感を楽しめますよ!
長いもでもっちりお好み焼き
いつもとひと味違うお好み焼きが食べたいときは、こちらのレシピがおすすめ!薄力粉で作るシンプルなお好み焼きにすりおろした長いもをたっぷり加えて、もっちりとした食感に仕上げました。フライパンを使って手軽に作れるので、ぜひ試してみてくださいね。
めんつゆで簡単 長芋ステーキ
ニンニクの風味が食欲そそる、長芋ステーキのご紹介です。長芋に焼き色がつくまで中火でじっくり火を通すのがポイント。焼きムラを防ぎ、表面はカリカリ、中はホクホクとした食感に仕上がります。お酒のおつまみにもぴったりなので、ぜひ試してみてくださいね。
ふわふわ食感に感動!山芋活用レシピ
山芋を使ったおすすめレシピのご紹介です。手軽に作れて食感も楽しめる2品をピックアップしたので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
レンコンと山芋のきんぴら
ホクホクの山芋にシャキッと心地よいレンコンを合わせた、食感の違いを楽しめる一品です。作り方はとても簡単で、材料をフライパンで炒めて味つけするだけ!短時間で作れるので、時間がないときやあともう一品欲しいときにおすすめです。
混ぜて焼くだけ ふわふわ山芋グラタン
外はサクサク、中はふわふわ!ホワイトソースの代わりにすりおろした山芋をたっぷり使って、和食献立にもよく合うグラタンに仕上げました。火を使わず、材料を混ぜて焼くだけで簡単に作れるのがうれしいポイントです。
※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W200℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。
それぞれの特徴を活かして食感楽しい一品を!
いかがでしたか?今回は大和芋の特徴や長芋、山芋との違い、おすすめレシピなどをご紹介しました。 ねっとりとした濃厚な粘りが魅力の大和芋ですが、主菜から副菜、お酒のおつまみまでレシピのアレンジ幅が広い万能食材です!スーパーなど身近な場所で1年中購入できるので、ぜひ献立に取り入れてみてくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。