最終更新日 2024.12.26

【簡単】「飾り切り」のやり方12選!かまぼこ・人参などまとめてご紹介

【簡単】「飾り切り」のやり方12選!かまぼこ・人参などまとめてご紹介

お正月のおせちやお祝いなどの行事食で、料理を華やかに彩る「飾り切り」。日常の食事作りでは使う機会が少ないので、やり方がわからないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、かまぼこやにんじん、りんご、きゅうりなどの飾り切りのやり方を解説します!おせち料理にも使えるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • 飾り切りとは
  • かまぼこ
  • かまぼこの飾り切り 2種
  • 2種のかまぼこの飾り切り
  • にんじん
  • にんじんの飾り切り
  • かぶ
  • 菊花かぶ

飾り切りとは

飾り切り」とは、食材を花や祝い事にちなんだものの形に細工して切ることを言います。主に料理の見た目を華やかに仕上げるために行いますが、食材が煮崩れにくくなったり、味が染みやすくなったり、食感に変化を与えたりする効果もあるんですよ。

飾り切りがされていると料理に特別感が出るので、お正月のおせち料理や、お祝いごとでの食事のときによく使われます。飾り切りは、本格的な和食のお店などで出てくるイメージもありますが、おうちでもできるので、ぜひ挑戦してみてくださいね!

かまぼこ

紅白の色合いで、おせちやお祝い料理にもぴったりのかまぼこ。加熱の必要もなく、カットして盛り付けるだけで簡単に食べられる点もうれしい食材です。そんなかまぼこにはさまざまなな飾り切りがあります。

たとえば動物だとうさぎや孔雀、ツルを作れたり、植物だと菊や松葉、竹、あやめ、バラ、そのほかにも手綱や市松、日の出など、たくさんの種類の細工ができるんですよ。なかでも松葉や竹、市松、日の出はお正月らしく、おせちにもおすすめです。

ここでは、うさぎと手綱、菊の飾り切りのやり方を動画でチェックしてみましょう。

かまぼこの飾り切り 2種

うさぎと手綱の飾り切りのやり方をご紹介します。1cm幅に切ったかまぼこのピンク色の部分に切り込みを入れ、丸めたりねじったりするだけでかわいらしい仕上がりになります。おもてなしやお祝いの席の一品として、ぜひ作ってみてくださいね。

2種のかまぼこの飾り切り

先ほどご紹介した手綱と、菊の飾り切りです。菊は、2cm幅に切ったかまぼこを半分にカットして、上部に切り込みを入れます。切り込み部分を広げて、ゆずの皮を飾ればできあがり!簡単なこのひと手間で、料理の見た目がグッと華やかになるので、気になったらぜひ挑戦してみてくださいね。紅白2色のかまぼこを使うのもおすすめです。

にんじん

にんじんは、花の形に飾り切りすることが多いですよね。特に梅の花の形にすることが多く「梅花人参」や「ねじり梅」などと呼ばれています。

なぜ梅の花の形にするのかには、いくつかの理由があります。一つは、梅の花が早春に咲く花であること。まだ肌寒さの残る中で咲く梅の花から「清廉潔白」や「節操」といった様子を連想し、縁起がよいといわれています。また、花が紅白の色合いをしていることや花が咲いた後に実を結ぶことなどからも、縁起のよさの象徴とされているのです。

にんじんの飾り切り

にんじんで梅の花の飾り切りをしてみましょう!一見難しそうに見えますが、抜き型があれば簡単に作ることができますよ。型抜きには少し力が必要ですが、にんじんの輪切りを薄くしすぎないのが、きれいに作るポイントです。梅以外の花の型でもできるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

かぶ

かぶの飾り切りには、菊の花に見立てた「菊花かぶ」や扇に見立てた「扇かぶ」があります。菊は日本の国花であり、邪気を払うといわれている花です。そのため、健康や長寿といった願いを込めて、菊花かぶをおせちに入れる風習ができたのだとか。

扇かぶは、輪切りにしたかぶをカットし、扇のような形に細工します。扇は末広がりの形をしていることから縁起物とされていて、お正月やお祝いごとにぴったりのデザインですよね!

以下で、切り方の動画をチェックしてみましょう。

菊花かぶ

白いカブに赤い鷹の爪輪切りをのせた菊花かぶは、紅白の色合いでお祝いの食事にぴったりです!格子状の切り込みを入れるときに、カブの横に菜箸などを置いておくと、下まで切ってしまうのを防ぐことができます。細かく切り込みを入れることで、味が染みやすくなるのもうれしいポイントですね。

扇かぶの飾り切り

縁起のよい扇かぶの飾り切りも、取り入れてみてはいかがでしょうか。シンプルなデザインですが、このように少し凹凸をつけることで、おめでたい雰囲気を演出できますよ。煮物や鍋、つけものなど、使いたい料理に合わせて厚みを調節してみてくださいね。

れんこん

れんこんは、おせちでよく使われる野菜の一つ。穴があいていて、その穴から向こう側が見えることから、「将来の見通しがよくなるように」という願いが込められています。また、れんこんは種が多いことから、「子孫繁栄」の意味もありますよ。

れんこんの花である蓮の花は、仏教の考えに基づくと極楽浄土で咲く花とされているため、もともとは神様へのお供え物だったおせちにはぴったりの食材とされているのです。

花れんこんの作り方

花れんこんの切り方のご紹介です。輪切りにしたれんこんの穴と穴の間に切り込みを入れると、かわいらしい花の形になりますよ。レンコンが折れないよう、丁寧に作業しましょう。煮物や酢ばすなどに、ぜひ作ってみてくださいね。

しいたけ

しいたけの飾り切りには、かさに十字の切り込みを入れたり、亀甲椎茸にしたりといったものがあります。亀甲椎茸とは、しいたけのかさを亀の甲羅のように六角形に切り、細かく格子状の切り込みを入れたもののこと。鶴は千年、亀は万年といわれることからもわかるように、亀甲椎茸には健康や長寿の願いが込められているそうですよ。

おせちでは筑前煮などを作るときに、この亀甲椎茸の飾り切りがよく施されます。

飾り切り 椎茸

シイタケを煮物などに使う前に、飾り切りをしてみましょう。ちょっとひと手間加えることで、華やかな見た目に。また、かさの厚みのある部分に切り込みを入れることで、火が通りやすく味も染みやすくなります。切り込みを2本入れると十字に、3本入れると米印(*)になるので、シイタケの大きさによって使い分けてみてくださいね。

りんご

普段りんごを食べるときは、皮を剥いてくし切りにして食べるおうちが多いのではないでしょうか。りんごの皮は鮮やかな赤い色をしているので、その色合いを活かした飾り切りをすれば、おせち料理にも映える一品になりますよ。おせち料理向けのりんごの飾り切りには、松や木の葉切り、市松模様などがあります。

ちなみに、お正月に松が飾られる理由は、松が常緑樹で冬になっても枯れないことから、生命力の象徴とされているためです。また、「祀る(まつ・る)」という言葉にちなんで神聖な木とされているという理由もあるのだとか。

市松模様は上下左右に模様が連続していることが「永遠」や「発展」「繁栄」というイメージにつながり、「子孫繁栄」や「事業拡大」を願う縁起のよい模様とされています。

りんごの飾り切りといえば、うさぎもあります。うさぎはお正月に限らずよく使われている飾り切りで、かわいらしくお子様も喜びますよ。以下でやり方を見てみましょう!

松りんごの飾り切り

りんごのヘタ部分を使った、松の飾り切りのご紹介です。包丁を細かく使う作業になりますが、慣れてしまえば簡単。とても華やかな仕上がりになるので、ぜひお正月のお料理に添えてみてくださいね。

りんごの飾り切り

続いて、市松模様と木の葉の飾り切りのやり方です。市松模様は、格子状の切り込みの角度によって表情が変わりますよ。木の葉を作るときは、菊花かぶと同じように菜箸などを横に置いて切ると、切り落としてしまう失敗を防ぐことができます。

うさぎりんごの切り方

最後に、子どもも喜ぶうさぎりんごの切り方をご紹介します。かわいいうさぎりんごをデザートに用意すれば、食事がより楽しくなりますよ。耳になる皮の部分を少し厚めに剥くのが、上手に作るコツです。ぜひお試しくださいね。

飾り切りで料理を華やかに彩ろう!

今回は、お正月料理にも使える飾り切りについて解説しました。同じ料理でも、飾り切りの細工をするだけでグッと手の込んだ印象になり、お祝いムードも高まります。今回ご紹介した内容を参考に、ぜひおうちで飾り切りをやってみてくださいね。

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