しゃぶしゃぶに合う具材とは？定番レシピやアレンジレシピも

日本の代表的な鍋料理「しゃぶしゃぶ」。具材は牛肉や魚介類、野菜などが定番ですが、最近ではさまざまな具材を入れた変わり種のしゃぶしゃぶを目にすることも増えてきました。そこで今回は、定番から変わり種までバラエティ豊かな「しゃぶしゃぶ具材」をご紹介します。後半でご紹介するレシピと合わせてぜひ参考にしてみてくださいね。

まずは、しゃぶしゃぶの特徴や食べ方についておさらいしてみましょう！

しゃぶしゃぶとは、鍋で煮立てただし汁に具材をくぐらせて加熱し、タレを付けて食べる料理です。具材をだし汁の中で揺すって加熱する動作を「しゃぶしゃぶ」と表現したことが、料理名の由来と言われています。

昆布などで出汁をとったつゆを沸騰させ、火の通りにくい野菜を入れます。再び沸騰したら、メインとなる具材をだし汁の中で泳がせるように加熱します。しゃぶしゃぶと具材を揺すり具材に火が通ったら、お好みのタレや薬味をつけていただくのが一般的です。

一通り具材を食べ終わったら、シメにごはんや麺類などを入れていただくこともあります。

しゃぶしゃぶの具材には特に決まりはありませんが、牛肉、豚肉、鶏肉などの肉類のほか、魚介類、野菜やきのこ、豆腐やシメの炭水化物などが定番です。薄切り肉や白菜、ネギ、きのこ類などさっと加熱して火が通る具材がよく用いられますが、火が通りにくい大根やにんじんなどは薄くスライスして具材にすることもあります。

また、しゃぶしゃぶのタレはポン酢やゴマダレが一般的です。薬味にもみじおろしや刻みネギを添えていただきます。

しゃぶしゃぶについておさらいしたところで、ここからはしゃぶしゃぶの定番具材を見ていきましょう。メイン食材の定番である肉や魚介類、野菜、そのほかの食材をピックアップしているので、参考にしてみてくださいね。

「牛しゃぶ」や「豚しゃぶ」という言葉もあるように、しゃぶしゃぶには欠かせない定番具材といえば、やはりスライスした薄切り肉です。古くは牛肉が一般的でしたが、最近では豚肉も定番になっています。薄くスライスされているので火が通りやすく、さっぱりとした味わいを楽しめるのが特徴です。

肉以外にメインの具材として人気があるのが魚介類です。旨味豊かなブリや鯛、カニのしゃぶしゃぶは定番！それぞれの魚介からたっぷりの旨味が染み出て絶品ですよ！ブリは数秒湯にくぐらせることで余分な脂が落ちて、歯ごたえが増します。ポン酢やゆず胡椒と相性抜群なので、ぜひお試しください。

鍋料理に欠かせない白菜やねぎ、水菜などはしゃぶしゃぶの具材としても定番です。比較的火が通りやすい野菜が好まれます。大根やにんじんなどの根菜類や、えのき、しめじなど旨味の強いきのこを入れて食べるのもおすすめです。

豆腐も定番具材のひとつです。ふっくらとした豆腐にだしが染み込み、とてもおいしくいただけます。

だし汁に数秒くぐらせるだけでとろんとやわらかくなる、しゃぶしゃぶ専用の薄切りの餅なども人気があります。

シメの具材の定番は、ごはんやうどんなど。さまざまな具材の旨味をたっぷり吸った雑炊やうどんはホッとするおいしさですよ。

続いては変わり種の具材をご紹介します。意外に思われるかもしれませんが、牛タンやラム肉、マグロなど、しゃぶしゃぶはさまざまな具材で楽しむことができるんです！ぜひチェックしてみてくださいね。

鶏肉は牛肉や豚肉に比べて脂肪が少なく、さっぱりとした風味が特徴です。短時間で火が通るため、特に薄切りにしたささみやむね肉を使うと、柔らかく仕上がります。

しゃぶしゃぶにすると、特有のにおいが和らぎ食べやすくなると言われています。しょうがの効いたゴマダレなどで食べると絶品ですよ！

しゃぶしゃぶで食べる牛タンはやわらかく、クセの少ない味わいが楽しめます。

お刺身用のマグロもしゃぶしゃぶにするとまた違った味わいに。火を通しすぎると固くなるので、さっと湯にくぐらせていただきましょう。

淡白な味わいのハモ、濃厚な味わいの白子や牡蠣は、ポン酢で食べると素材そのもののおいしさを堪能できますよ。特別な日には贅沢なしゃぶしゃぶも楽しみたいですね。

生のままサラダでいただくことの多い野菜も、しゃぶしゃぶの具材にすることでいつもとはひと味違う味わいになりますよ。しゃぶしゃぶならではの味わいや食感をお楽しみくださいね。

洋風の野菜もシンプルなしゃぶしゃぶのだしと好相性。生のままサラダにして食べるときとはまた違ったおいしさを楽しめます。

火が通りやすいレタスもしゃぶしゃぶに合う意外な食材のひとつ！だし汁にくぐらせることでかさが減り、たくさん食べることができます。火を通してもシャキシャキとした食感をお楽しみいただけますよ。牛肉との相性も抜群です。

香りの強いパクチーもおすすめの野菜です。ナンプラーを使ったタレでお肉と一緒に食べると、爽やかな風味を楽しめます。

シンプルなだし汁だからこそ、少しクセのある食材を入れたり、さまざまなシメで楽しむことができます！

シャキシャキの食感と磯の香りがおいしいおすすめの具材です。ポン酢やもみじおろしで、さっぱりとべるのがおすすめです。

少し意外な組み合わせですが、しゃぶしゃぶはチーズともよく合うんです！モッツァレラチーズやカマンベールチーズなどを軽く加熱し、少し溶けたら食べごろ。野菜やお肉で巻いたり、胡椒を振ったりして食べてみてくださいね。

つるんともちもちした皮が魅力の水餃子もしゃぶしゃぶの具材におすすめです！肉や野菜の旨味たっぷりの餡が入っているので食べ応えも抜群！冷凍のものを使えば手軽に変わり種しゃぶしゃぶを楽しめますよ。

加熱しても溶けない韓国のお餅。トッポギとしていただくことが多いですが、しゃぶしゃぶにもおすすめです。コチュジャンタレなどでいただくしゃぶしゃぶのときはぜひトックでシメを楽しんでみてはいかがでしょうか。

フォーはエスニック風な味わいのスープで楽しむしゃぶしゃぶと、パスタはトマトベースのスープでいただくしゃぶしゃぶのときにおすすめです！

ここまで、定番や変わり種具材についてご紹介してきましたが、ここからはしゃぶしゃぶの絶品レシピをご紹介します。シンプルなだし汁でいただくものはもちろん、豆乳やカレー風味などスープをアレンジしたレシピもピックアップしていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

鶏ガラスープの素で味つけしただし汁でいただく、豚肉のしゃぶしゃぶです。具材はシンプルに豚バラ肉とキャベツだけととってもシンプル！甘いキャベツにジューシーな豚バラ肉の旨味が絡んで、お箸がどんどん進みますよ。キャベツの大量消費にもおすすめなので、ぜひ作ってみてくださいね。

レタスが主役！ゴマ豆乳スープのレタスしゃぶしゃぶのご紹介です。すりごまと練りごまにみそを加えたコクのあるまろやかなスープが、豚バラ肉によく合います。レタスのシャキシャキとした食感も楽しい、食べ進める手が止まらなくなる一品です。お好みでラー油をかけてお召し上がりください。

刺身用のブリを使って、おうちでブリしゃぶを楽しんでみませんか？だし汁にさっとくぐらせたブリは、お刺身でいただくのとはまた違ったおいしさを楽しめます。ポン酢とめんつゆにゆず胡椒を加えたタレが旨味の強いブリとよく合いますよ！たっぷりのねぎや豆苗と一緒にお召し上がりください。

昆布でだしを取ったシンプルなだし汁でいただく、牛肉のしゃぶしゃぶのレシピをご紹介します。きめが細かくやわらかな牛ロース肉のしゃぶしゃぶは王道のおいしさ。長ネギや春菊、しいたけなど香りのよい具材とも相性抜群です。ポン酢でさっぱりといただくのはもちろん、コク深いゴマダレでいただくのも絶品ですよ！お好みのタレでお楽しみくださいね。

牛タンを使った変わり種のしゃぶしゃぶを作ってみましょう！牛タンといえば焼き肉が定番ですが、しゃぶしゃぶで火を通すと歯ごたえはそのままにやわらかな食感をお楽しみいただけます。牛タンの濃厚な旨味とポン酢のさっぱりとした後味がクセになるしゃぶしゃぶです。

高級食材のハモが主役のハモしゃぶ鍋です。香りのよいごぼうやしょうがと、淡白ながらも旨味豊かなハモが相性抜群！さっとだし汁にくぐらせたハモがふっくらとして絶品ですよ！すだちを絞って味の変化も楽しんでくださいね。

スパイスが効いたエスニックカレー風味のスープでしゃぶしゃぶを試してみませんか？カレー粉にクミンシードやナンプラーを加えた刺激的なスープに、トマトやパプリカなど変わり種の野菜を加えた個性豊かな一品。ラム肉特有の風味がスパイスやパクチーと好相性で、クセになる味わいです！いつものしゃぶしゃぶに飽きたときに、ぜひ作ってみてくださいね。

カニのおいしさを存分に堪能できるカニしゃぶのレシピです。カニのむき身はジューシーな旨味がたっぷり！昆布でだしを取ったやさしい味わいのだし汁がカニのおいしさを引き立てます。お酒とも相性がよく、おもてなしや特別な日にもおすすめの一品です。

いかがでしたか？今回は、しゃぶしゃぶの定番具材だけでなく、変わり種の具材や絶品レシピをご紹介しました。手軽に作れる鍋の代表であるしゃぶしゃぶは、寒さが増すこれからの季節にぴったりの料理です。今回ご紹介したレシピを参考にしていただき、ぜひバリエーション豊かなしゃぶしゃぶを作ってみてくださいね。