2024.11.5

味噌の正しい保存方法とは?おいしさを保つポイントもご紹介!

味噌の正しい保存方法とは?おいしさを保つポイントもご紹介!

私たち日本人の食生活に欠かせない「味噌」。ふと気づくと賞味期限が間近に迫っているここともありますが、正しい保存方法はご存じでしょうか。この記事では、味噌の正しい保存方法についてご紹介します。冷蔵がよいのか、未開封の場合はどうしたらよいのかなどの疑問にもお答えしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • 味噌ってどんな調味料?
  • 味噌の正しい保存方法
  • 未開封の場合の保存方法
  • 開封後の場合の保存方法
  • 味噌をおいしく保存する方法
  • 密閉性を高くする
  • 保存容器を素材の特徴で選ぶ
  • 家庭に合った容量を買う

味噌ってどんな調味料?

味噌とは、煮るまたは蒸した大豆に塩と麹を加え、発酵・熟成させた日本の伝統的な調味料です。

麹とは蒸した米や麦に麹菌を繁殖させたもので、使用する麹の種類によって「豆味噌」「麦味噌」「米味噌」の3種類に大きく分けられます。加えてこれらを混合した「調合味噌(合わせ味噌)」があり、代表的なものには、豆味噌をベースに米味噌や出汁などの調味料を加えた「赤だし」があります。

また、味噌はできあがりの色味によって「赤味噌」「淡色系味噌」「白味噌」に分けられます。熟成期間が長いほど味噌の発酵・熟成の過程で起こるメイラード反応によって褐色となり、濃い色合いの赤味噌になるのです。 加えて、味噌は「甘口」「辛口」といった味によっても分けられています。使用する麹の量が多いほど甘みが強くなる傾向がありますので、甘めが好みなら麹歩合が多いものを選ぶとよいでしょう。

このように、味噌はシンプルな材料で造られていますが、その味わいはさまざまです。それぞれの特徴を知って、お好みの味噌を探してみてくださいね。

味噌の正しい保存方法

発酵食品である味噌は、製品になってからも時間の経過や温度の影響などを受けて色味や風味が変化していきます。色が濃くなる現象を「褐変(かっぺん)」または「着色」といい、味噌の原料である米(炭水化物)が分解されて作られるた糖と、大豆のタンパク質が分解されることによって作られるアミノ酸が反応する「メイラード反応」によって起こります。この反応は温度が高いほど早くすすむので、味噌を保存する際は温度管理がひとつのポイントになります。以下で味噌の保存方法について、未開封の場合と開封後の場合それぞれ解説します。

未開封の場合の保存方法

味噌の褐変は未開封の状態でも起こるため、温度変化の少ない環境で保存することが大切です。開封前の味噌は常温保存が可能ですが、下記の条件が揃った場所を選ぶようにしましょう。

  • 直射日光が当たらない
  • 湿気が少ない(床下収納は湿気がこもるので向かない)
  • 室温より温度が低く一定である

湿気の多い梅雨時期や、気温の高い夏場はこの条件を満たすことが難しいため、未開封の場合でも冷蔵庫での保存が適しています。また、長期保存するなら冷凍室での保存もおすすめです。一般家庭用冷蔵庫の冷凍温度では味噌が完全に凍ることはなく、品質を保つことができますよ。

開封後の場合の保存方法

開封後の味噌は冷蔵庫など冷暗所で保存するようにしましょう。ポイントはなるべく空気に触れさせないこと。空気に触れることで酸化して色が褐色に変化し、風味や味を損なう原因となります。味噌をすくった後は表面を平らにし、ラップでぴったりと覆うようにしてから蓋を閉めるようにするとよいでしょう。袋入りの製品をそのまま使う場合は、袋に入った空気を抜いて輪ゴムでしっかりと結ぶようにしてくださいね。

味噌をおいしく保存する方法

ここで、味噌をおいしく保存するために押さえておきたいポイントをご紹介します。保存容器を活用するのもおすすめですよ。

密閉性を高くする

味噌は空気に触れると酸化がすすみ、品質の低下につながります。プラスチックカップや袋のまま使っている方も多いかもしれませんが、密閉性が高い蓋つきの容器を使うのもおすすめです。そのうえで、味噌を使ったあとは表面を平らにしてラップで空気を抜くように密着させ、蓋をしっかり閉めて保存するようにしましょう。

保存容器を素材の特徴で選ぶ

保存容器の素材を工夫することでおいしく保存することに繋がります。ガラスやホーロー製のものは色やニオイ移りがしにくく、味噌の保存に適しています。プラスチック製は軽いのでたっぷりの量を保存しても扱いやすいというメリットがありますが、色やニオイが移りやすい点には注意が必要です。

家庭に合った容量を買う

味噌は時間の経過とともに色や風味が変化していくので、おいしいうちに使い切れる量を購入することも大切です。味噌を保存する容器自体も購入した味噌のサイズに合わせて選ぶと使い勝手がよいでしょう。

味噌使ったおすすめレシピ

ここからは味噌を使ったおすすめレシピをご紹介します。定番の味噌汁やさばの味噌煮、ピーマンとナスの味噌炒めなど、毎日作りたくなるレシピをピックアップしました。どれも簡単に作れておいしいので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

玉ねぎと油揚げのお味噌汁

ほっこりおいしい、玉ねぎと油揚げの味噌汁をご紹介します。やわらかく煮た玉ねぎの甘みと油揚げの旨味が溶け出し、やさしい味わいの一品に。とても簡単に作れるので、定番として覚えておきたいレシピです。

ほっくり柔らか ナス田楽

甘辛味でごはんがすすむ、ナス田楽はいかがでしょうか。トロトロとした食感の米ナスに甘みのある田楽みそが相性抜群の組み合わせで、とてもおいしいですよ。お好みのみそでぜひ作ってみてくださいね。

簡単に作れる さばの味噌煮

和食の定番おかず、さばの味噌煮を作ってみませんか?サバはさっと湯通しをしてから生姜を加えて煮ることで、臭みが抑えられますよ。みその風味もよく、ごはんにもお酒にもぴったりなので、ぜひお試しくださいね。

我が家の定番!ピーマンとなすの味噌炒め

フライパンひとつで簡単!ピーマンとなすの味噌炒めのレシピです。甘めの味つけがとろりとしたナスとほろ苦いピーマンとのバランスがよく、飽きのこないおいしさですよ。炒めるだけですぐに作れるので、あと一品ほしいときにおすすめです。

こっくり 味噌煮込み鍋焼きうどん

寒い日に食べたい!味噌煮込み鍋焼きうどんをご紹介します。うどんにみその味がしっかりと染みて、風味よく仕上がりますよ。赤味噌を使うとより本場の味に近づいておいしくなるので、機会があればぜひお試しくださいね。

味噌の正しい保存方法を知っておいしく活用しよう

味噌は私たち日本人の食生活に欠かせない調味料。正しく保存することで風味を損なわず、おいしく食べることができますよ。ぜひご紹介したレシピも参考にしていただき、日々の食事づくりに活用してみてくださいね。

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