大豆のやさしい風味が楽しめる「豆乳」。豆乳を選ぶとき「無調整豆乳」と「調製豆乳」の違いで迷うことはありませんか?この記事では両者の違いや青臭さを抑える工夫、買うときの選び方と調理の使い分けについて解説します。記事後半では、ごはんものからデザート、ドリンクまで、おすすめの豆乳レシピもご紹介するので、ぜひご覧ください。
無調整豆乳と調製豆乳の違いは?選び方と使い分け方、おすすめレシピも紹介
- 目次
- 豆乳とは?
- 豆乳の種類や違いは?
- 無調整豆乳と調製豆乳はどちらを選ぶ?【買うときの選び方】
- 無調整豆乳と調製豆乳の使い分け方【料理・スイーツ・ドリンク】
- 豆乳を活用したごはんものレシピ
- 豆乳を活用したデザートレシピ
- 豆乳を活用したドリンクレシピ
- 豆乳を料理に取り入れてみよう!
豆乳とは?
豆乳とは、大豆をすりつぶして搾り、おからを取り除いた乳状の飲料のことです。やさしい味わいから、飲み物としてはもちろん、料理やスイーツにも幅広く使われています。
もともとは中国で生まれたとされ、日本でも古くから豆腐作りに欠かせない材料として親しまれてきました。飲料として一般に広まったのは1980年代以降の「豆乳ブーム」からで、現在では定番の健康食材としてスーパーでも多くの種類が並んでいます。
豆乳の種類や違いは?
豆乳にはいくつか種類があり、日本農林規格(JAS)では「無調整豆乳」「調製豆乳」「豆乳飲料」の3つに分類されています。なかでも、よく目にするのは「無調整豆乳」と「調製豆乳」です。
それぞれどのような特徴があるのか、表で比べてみましょう。
| 無調整豆乳 | 調製豆乳 | |
|---|---|---|
| 原材料・定義 | 大豆と水のみで作られる。添加物は不使用 |
無調整豆乳に砂糖・塩・油脂などを加えて飲みやすくしたもの |
| 大豆固形分 | 8%以上 |
6%以上 |
| 味わい | 大豆本来の風味が強い。青臭さを感じることもある |
ほんのり甘く、大豆のクセが少なくて飲みやすい |
| 向いている使い方 | 豆腐や湯葉作り、豆乳鍋やスープなど料理全般 |
そのまま飲む、スイーツやドリンクに活用 |
それぞれについてもう少し詳しく見ていきましょう。
無調整豆乳
無調整豆乳は大豆と水だけで作られており、大豆本来の風味をしっかり味わえるのが特徴です。料理や豆腐作りに向いていて、スープや鍋に使ってもおいしく仕上がります。
調製豆乳
調製豆乳は砂糖や塩などを加えて飲みやすくしたもので、ほんのり甘く、そのままでもおいしく飲めます。特濃タイプや低糖質タイプなど、好みに合わせた商品も展開されています。
豆乳飲料
豆乳飲料は調製豆乳に果汁やフレーバーを加えたもので、大豆固形分は少なめですが、甘くて飲みやすいのが魅力です。コーヒー味やバナナ味などバリエーションが豊富で、おやつ感覚で楽しむことができます。
このように、同じ「豆乳」といっても種類によって風味や飲みやすさが大きく異なります。大豆の風味をしっかり味わいたい方は無調整豆乳を、手軽に取り入れたい方は調製豆乳を選ぶなど、ライフスタイルや好みに合わせて使い分けてみてくださいね。
無調整豆乳と調製豆乳はどちらを選ぶ?【買うときの選び方】
無調整豆乳と調製豆乳は、それぞれ風味や使い勝手が異なるため、シーンに合わせて選ぶのがおすすめです。
無調整豆乳を選ぶとよいとき
大豆の栄養をしっかり取り入れたいときや、料理やスイーツに活用したいときにぴったりです。豆腐や湯葉作りには必ず無調整豆乳を使いましょう。
大豆そのものの風味を強く感じるため、最初は「飲みにくい」と感じる方もいますが、スープや鍋に加えるとクセがやわらぎ、取り入れやすくなります。
調製豆乳を選ぶとよいとき
そのまま飲みたいときや、豆乳が初めての方・お子様におすすめです。
ほんのり甘みがあるので、コーヒーや紅茶に合わせたり、スイーツに加えたりしてもおいしく仕上がります。
もし甘さが気になる場合は、砂糖の量を控えめにして調整するとバランスよく楽しめますよ。
なお、無調整豆乳の方が大豆固形分が多いため、大豆の風味や成分をより強く感じられます。調製豆乳は砂糖や油脂を加える分、飲みやすい反面、カロリーや糖質はやや高めになる傾向があります。
それぞれの特徴を知って、ライフスタイルや好みに合わせて選び分けてみてくださいね。
無調整豆乳と調製豆乳の使い分け方【料理・スイーツ・ドリンク】
無調整豆乳と調製豆乳は、風味や特性が異なるため、料理やスイーツに使うときはそれぞれの特徴を活かして使い分けるのがポイントです。
「無調整豆乳」を使うとよい料理
大豆本来の風味を活かせるため、豆乳鍋やスープ、グラタンなどの料理に向いています。
豆腐や湯葉を作る場合も必ず無調整豆乳を使いましょう。調製豆乳では固まらないため注意が必要です。
ただし、無調整豆乳は加熱しすぎると分離しやすい性質があるので、スープや煮込み料理に使うときは最後に加えるなど、火加減に気をつけるのがコツです。
「調製豆乳」はスイーツやドリンクに
ほんのり甘みがあるため、スイーツやドリンク作りにおすすめです。
プリンやケーキに使うとやさしい甘さが加わり、まろやかに仕上がります。コーヒーや紅茶に入れればソイラテとして楽しめますよ。
ただし、調製豆乳は甘さや風味がある分、砂糖の量を加減するなど味つけの調整が必要になることもあります。
豆乳飲料を使うときの注意
豆乳飲料はフレーバーがついているため、そのままドリンクとして飲むのが基本です。
料理やスイーツに使うと味が強く出すぎることがあるので、レシピによっては不向きな場合もあります。
豆乳を活用したごはんものレシピ
さてここからは、豆乳を活用して作るごはんものレシピをご紹介します。どれも豆乳のやさしい味わいを活かしたものばかりですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
白菜と豚バラの豆乳ミルフィーユ鍋
白菜と豚バラのミルフィーユ鍋を、豆乳でアレンジしました。和風だしがふわっと香るまろやか味わいは、寒い季節にぴったりですよ。
玉ねぎと豆乳のスープ
玉ねぎの甘味を活かした、やさしい味わいの豆乳スープです。バターやコンソメ、黒こしょうを加えることで、豆乳のクセを感じさせないクリーミーな味わいに仕上げることができますよ。
豆乳でまろやか!明太子スパゲティ
本日のランチに、豆乳明太子スパゲティはいかがでしょうか。豆乳を使うことで明太子の旨味がグンと引き立ち、ピリッと辛くまろやかな味わいをお楽しみいただけますよ!
手軽に美味しく!豆乳明太クリームうどん
電子レンジで手軽に作れる、豆乳明太クリームうどんです。バターと粉チーズを加えた豆乳クリームソースは、まったりと濃厚でコクのある味わい。ピリッと辛い明太子を絡めていただけば、食べ進める手が止まらなくなること間違いなしですよ。
かぼちゃと鶏むね肉の豆乳クリーム煮
かぼちゃと鶏むね肉を豆乳で煮込んだ、やさしい味わいの一品です。ホクホクのかぼちゃに、まろやかな豆乳クリームがとろりと絡んでたまらないおいしさ!お子様にも喜ばれる味わいですので、ぜひ作ってみてくださいね。
トマト缶で 豆乳リゾット風
炊いたごはんで作る、トマトと豆乳のリゾット風です。トマトに豆乳を合わせることで酸味が和らぎ、マイルドな味わいをお楽しみいただけます。おもてなしの一品としてもおすすめですよ。
豆乳を活用したデザートレシピ
続いては、豆乳を活用したデザートレシピをご紹介します。 こちらのレシピでは無調整豆乳を使っていますが、調製豆乳でアレンジする場合はメーカーによって甘さや味わいが異なるのでご注意ください。こちらもぜひお試しくださいね。
レンジで簡単スイーツ 豆乳プリン
電子レンジで手軽に作れる、豆乳プリンです。大豆がほのかに香るやさしい味わいは、ゆっくりと甘いものを楽しみたいときにぴったり!甘さ控えめで、お子様のおやつにはもちろん、食後のデザートにもおすすめですよ。
HMとおからの抹茶チョコチップスコーン
ホットケーキミックスとおからでを作る、抹茶チョコチップスコーンです。一見手が込んでいるように見えますが、材料をジップ付き保存袋に入れて混ぜ合わせ、オーブンで焼くだけで完成するお手軽レシピ!しっかりと食べ応えがあるので、朝食にもおすすめですよ。
アーモンドバナナマフィン
甘い風味がたまらない、アーモンドバナナマフィンです。ホットケーキミックスにアーモンドプードルを加え、しっとりとやわらかくリッチな味わいに仕上げました。焼きたての香ばしさは格別ですので、ぜひ作ってみてくださいね。
豆乳を活用したドリンクレシピ
手軽に豆乳を取り入れたい場合は、ドリンクレシピがおすすめです。無調整豆乳なら大豆の風味をすっきり楽しむことができ、調製豆乳ならより飲みやすいまろやかさを感じられます。
朝の一杯やおやつの時間、リラックスタイムに合わせて、好みに合う一杯を見つけてみてくださいね。
豆乳バナナスムージー
材料をミキサーに入れて攪拌するだけで作れるお手軽レシピをご紹介します。完熟バナナの自然な甘さで、砂糖を控えても満足感のある一杯に。無調整豆乳を使うと後味が軽く、調製豆乳に替えるとやさしい甘みが加わります。仕上げのホイップやチョコソースは、お好みに合わせて量を調整してくださいね。
豆乳入り ブルーベリーシェイク
おもてなしにもぴったりのブルーベリーシェイクはいかがでしょうか。バニラアイスのコクにブルーベリーの酸味がほどよく合います。少し固めにしたいときは、攪拌後に短時間冷やしてからグラスに注ぐと、デザート感がアップしますよ。
豆乳抹茶シェイク
ひんやりと冷たくクリーミーな、豆乳抹茶シェイクはいかがでしょうか。抹茶アイスと豆乳、練乳をミキサーに入れて攪拌するだけと、簡単にお作りいただけますよ!仕上げにも抹茶をトッピングして、ほろ苦く濃厚な味わいをお楽しみください。
塩バニラの豆乳ホットココア
お鍋ひとつで手軽に作れるホットココアをご紹介します。チョコレートとバニラの甘い香りが広がる、リラックスタイムにぴったりの一杯です。無調整豆乳でも調製豆乳でも作れますが、分離を防ぐために沸騰させないよう火加減に気をつけると仕上がりがなめらかになります。ぜひお試しくださいね。
スパイスたっぷり 豆乳チャイ
スパイス好きの方にぜひおすすめしたいのが、こちらの豆乳チャイです。生姜やシナモン、クローブなどを丁寧に煮出してから豆乳を加えると、香り豊かな一杯に。温かくしても冷やしてもおいしいですよ。無調整豆乳は沸騰させず弱火で温めると分離を避けられ、口あたりがよくなります。
豆乳を料理に取り入れてみよう!
豆乳の特徴をはじめ、無調整豆乳と調製豆乳の違いや、おすすめの活用レシピをご紹介しました。豆乳には、大豆そのものの風味を楽しめる「無調整豆乳」と、より飲みやすく仕上げられた「調製豆乳」、そしてフレーバーを加えた「豆乳飲料」があります。料理やスイーツに取り入れると、それぞれのよさが活きて、食卓のバリエーションも広がりますよ。
クラシルでは、ほかにも豆乳の活用レシピをたくさんご紹介しています。ぜひそちらも合わせて参考にして、日々の料理に活かしてみてください。
