「ディル」は、セリ科イノンド属の一年草で、古くから香辛料として使われてきたハーブの一つです。今回は、ディルの特徴や使い方についてご紹介します。記事の後半では、ディルを使ったカルパッチョやポテトサラダなどの絶品レシピをご紹介します。ハーブを上手に使いこなせば料理のおいしさがアップしますよ。ぜひ最後までご覧くださいね。
ディルって何?食材の特徴や活用レシピをご紹介

- 目次
- ディルとはどんな食材?
- ディルの使い方は?
- ディルの保存方法は?
- ディルとレモンのフレーバーバター
- ディルと似た風味をもつ代用品はある?
- ディルを使ったおすすめレシピ
- サーモンと新玉ねぎのカルパッチョ
- ベトナム風 たっぷりディルのオムレツ
ディルとはどんな食材?
ディルとは、セリ科イノンド属の一年草で、羽のような形の細くてやわらかい葉をもつハーブです。料理には、葉や茎、花の部分に加え種子も使われています。
ディルの歴史は古く、古代メソポタミアやエジプトで香辛料や薬草として栽培されていたといわれており、日本に伝わったのは江戸時代でした。スペイン語名の「eneldo(イネルド)」から「イノンド」という和名で呼ばれることもあります。現在、日本での生産量は少なく、インドやアメリカなどが主な生産地です。
ディルの茎や葉にはさわやかな香りがあり、種子にはピリッとした辛味があります。茎の先には、黄色くて小さなかわいらしい花をたくさん咲かせますが、この花にはほんのりとした甘みがあり、料理のアクセントとして使われることもあります。
ディルの使い方は?
さわやかな香りをもつディルには幅広い使われ方がありますが、特に魚介類との相性がいいので、魚料理によく使われます。そのため「魚のハーブ」と呼ばれることもあるんですよ。
茎や葉は、生のままサラダにしたり、魚料理のトッピングとして使うのが一般的です。乾燥させたものは「ディルウィード」と呼ばれ、食材の味を引き立てるのに使います。ヨーグルトやマヨネーズとも相性がよく、ポテトサラダやマカロニサラダに使うのもおすすめ。ピリッとした辛味のある種は、ピクルスやビネガー、スープなどの料理によく使われます。
ディルの保存方法は?
ディルをそのまま保存する場合は、水を張ったコップなどに入れて、涼しい場所に置くのがおすすめです。冷蔵庫に入れて保存する場合は、袋などに入れて密閉し、冷気が直接当たりにくい野菜室に立てておきましょう。その際、水がついたままになっているとその部分から傷みやすいので、洗ったら水気を取り除いておくと、より長持ちしやすいですよ。
ディルは冷凍保存することもできます。しっかり乾かしたディルを刻んでオイルに漬けたものを冷凍庫で保存してみてください。通常の油と同じように料理に使えます。凍らせるときは、製氷皿を使うと、一回分ずつの量で凍らせることができるので便利ですよ。
また、バターと混ぜ合わせることでフレーバーバターとして使うことができます。料理の風味づけに使ったり、パンやクラッカーに塗って食べるのもおいしいですよ。
冷蔵で1週間程度保存ができるので、クラシルのレシピを参考にしてみてくださいね。
ディルとレモンのフレーバーバター
ディルと似た風味をもつ代用品はある?
ディルと同じセリ科のハーブに「フェンネル」があります。こちらも魚介類との相性がよく「魚のハーブ」と呼ばれているので、代用できます。フェンネルも羽のような細い葉をもっており、見た目もディルにそっくりです。
そのほかにも、タイム、チャービル、パセリ、ローズマリーなどは、さわやかな香りをもつことや、魚の臭みを消したいときに使うことから、ディルの代用とすることもできます。どれも少しずつ香りは違いますが、ぜひ試してみてくださいね。
ディルを使ったおすすめレシピ
ディルの特徴やおいしい使い方がわかったところで、ここからはディルを使ったおすすめレシピをご紹介します。ディルの香りや葉の色を活用したおしゃれなレシピをピックアップしたので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
サーモンと新玉ねぎのカルパッチョ
火を使わずにサッと作れる、サーモンと新玉ねぎのカルパッチョです。ディルのさわやかな香りとコクのあるサーモンが相性抜群でとってもおいしいですよ。見た目も華やかでおしゃれなので、おもてなしにもおすすめの一品です。
ベトナム風 たっぷりディルのオムレツ
ディルを具材としてたっぷり使った、ベトナム風のオムレツはいかがでしょうか。味つけは塩だけでとっても簡単なので、ディルが余ったときの消費メニューとして、ぜひ作ってみてくださいね。ごはんにもよく合うおかずです。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方はしっかりと加熱し、卵の生食を避けてください。
サーモンクリームとアボカドペーストのウェーブトースト
淡い色合いでとってもかわいい、ウェーブトーストのご紹介です。スモークサーモンとクリームチーズにディルを合わせたサーモンクリームと、アボカドやマヨネーズで作ったアボカドペーストがカリッと焼けたフランスパンによく合い、とってもおいしいですよ。見た目もおしゃれな一品なので、おもてなしにもぴったりの一品です。
※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W250℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。
サーモンとディルのベイクドポテト
じゃがいもを器にしたサーモンとディルのベイクドポテトもおすすめの一品です。ホクホクとした食感のじゃがいもと、旨味たっぷりのスモークサーモンが相性抜群!ディルの風味やとろけたチーズのコクや香ばしい焼き目がいいアクセントとなっていますよ。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。
※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W230℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。
ディル入り アボカドサーモンチーズ天ぷら
クセになる味わいの、アボカドサーモンチーズ天ぷらを作ってみましょう。一風変わった天ぷらですが、ディルの香りが移った衣がさわやかで食べやすく、何度でも食べたくなる一品です。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
ディルのポテトサラダ
さわやかな香りで大人な味わいのポテトサラダです。ディルの香りと、ヨーグルトやレモン汁を使ったドレッシングがじゃがいもによく合い、白ワインのおつまみにもぴったりですよ。さっぱりとした口当たりで、どんどん食べ進められるおいしさです。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。
レタスとスモークサーモンのディル ドレッシングサラダ
ディルを使った自家製ドレッシングでいただく、レタスとスモークサーモンのサラダはいかがでしょうか。さっぱりとした味わいですが、旨味と食べごたえのある一品です。ディルの爽やかな香りとレモンの酸味が全体の味を引き締め、ついついお箸が伸びてしまいますよ。ドレッシングにニンニクや粒マスタードを加えてもまた違ったおいしさをお楽しみいただけます。
ディル香るポテトサラダ
いつもとひと味違う、ディルの香りを活かしたポテトサラダのご紹介です。ディルのさわやかな香りと、粒マスタードのピリッとした辛味がアクセントとなり、とってもおいしいですよ。お好みの具材を加えてアレンジするのもおすすめです。ぜひお試しくださいね。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。
ディルを使っておしゃれな料理を作ってみよう!
今回は、ディルの特徴や使い方についてご紹介しました。いつもの料理も、ハーブで香りづけをするとひと味違った仕上がりになり、見た目もとってもおしゃれになりますよ。おもてなしにもぴったりなので、今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ作ってみてくださいね。
クラシルでは、ディルを使ったレシピをたくさんご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。