すっきりとした飲み口で、ほっとひと息つきたいときにもぴったりの「紅茶」。とってもおいしいけれど、どれくらいのカフェインが含まれているか知っていますか?この記事では、紅茶のカフェイン量や、ほかの飲み物のカフェイン量との違いについて解説します。記事後半の紅茶を使ったドリンクや料理のレシピも必見ですよ!
紅茶にはどれくらいカフェインが含まれる?ほかの飲み物とのカフェイン量の違いも解説!

- 目次
- 紅茶とは?
- カフェインとは?
- 紅茶やほかの飲み物に含まれるカフェイン量は?
- 紅茶を使ったドリンクのおすすめレシピをご紹介!
- スパイス香る 本格チャイ
- 簡単カフェ風 2層アイスロイヤルミルクティー
- 果肉がたっぷりアップルティー
- ハニーレモンティーソーダ
紅茶とは?
「紅茶」とは、原材料である「茶の木の葉を酸化発酵させたもの」、又は「この酸化発酵した紅茶葉に湯を注ぎ抽出したもの」をさします。世界中で生産されていて、消費されているお茶の中でもっとも多い飲み物です。
茶の木の葉はカメリア・シネンシスの木の葉からできていて、葉に含まれている酵素によっての発酵の違いで、「ウーロン茶」と「緑茶」にもなるのです。
紅茶の主成分はポリフェノール、テアニン、カフェインです。紅茶に含まれる「ポリフェノール」の代表的なものとして挙げられる、紅茶の渋みや苦味の元になる「タンニン」や、紅茶の赤みの元になる「テアフラビン」という成分があります。また、お茶に含まれている甘味や旨みの元になる成分「テアニン」と、お茶やコーヒー豆に含まれている成分の「カフェイン」です。
それぞれの成分について、効能や1日に必要な摂取量、上限などが研究されています。今回は主成分のうちの「カフェイン」について、詳しく解説していきます。
カフェインとは?
「カフェイン」とは、コーヒー豆やカカオ豆、茶葉などに含まれる苦味のある、食品成分の一つです。私たちがよく口にする身近な食品でいうと、コーヒーやチョコレート、お茶、紅茶、エナジードリンクなどに含まれています。
カフェインと聞くと、眠気を覚ます効果をイメージする方も多いと思いますが、そのほかにもいろいろな効果があるといわれています。例えば、運動能力や記憶力の向上、疲労回復を助ける効果など。また、風邪薬や鎮痛薬にカフェインが使われている場合もあるんですよ。
カフェインに眠気を覚ます効果があるのは、カフェインが「アデノシン」という脳内で作られる物質の形に似ているためです。アデノシンは神経を鎮静させる作用があり、脳内でアデノシン受容体と結合することによって眠気を感じるようになります。ところが、カフェインはアデノシンと形が似ているのでアデノシン受容体にカフェインが結合してしまい、眠気を感じさせる邪魔をするのです。そのため、眠気覚ましの効果がある、というメカニズムになっています。
さまざまな効果のあるカフェインですが、摂りすぎることによるデメリットもあるので注意が必要です。過剰摂取による体への影響としては、めまいや震え、心拍数の増加、下痢、吐き気などがあります。また、眠気を覚ます効果があるので、睡眠前に摂取することによって眠りづらくなったり、睡眠の質が低下することもあります。また、妊婦がカフェインを摂りすぎると、胎児の低体重や流産、死産のリスクが高まる可能性があるそうです。
それぞれの食品に含まれるカフェイン量を知って、上手に摂取量をコントロールできるといいですよね。紅茶やそのほかの飲み物に含まれるカフェイン量について、このあとご説明します。
紅茶やほかの飲み物に含まれるカフェイン量は?
ここでは、紅茶とそのほかの飲み物のカフェイン量の違いを見てみましょう。以下で、飲み物100mlあたりのカフェイン量をご紹介します。
- 紅茶 30mg
※熱湯360mlに対して茶葉を5g使用し、1.5~4分間抽出させた場合の数値です。
ほかの飲み物のカフェイン量は以下のとおりです。
- コーヒー 60mg
- せん茶 20mg
- ほうじ茶 20mg
- ウーロン茶 20mg
- 玄米茶 10mg
100mlあたり30mgのカフェインが含まれる紅茶に対して、コーヒーには2倍のカフェインが含まれていることがわかりますね。せん茶やほうじ茶、ウーロン茶、玄米茶は、紅茶よりカフェイン量が少ないです。紅茶のカフェイン量が気になる場合は、せん茶や玄米茶などを飲むのもおすすめですよ。
紅茶を使ったドリンクのおすすめレシピをご紹介!
ここからは、紅茶を使ったドリンクのおすすめレシピをご紹介します。スパイスを効かせた本格的なチャイや、フレッシュなりんごを使ったアップルティーなど、絶品レシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
スパイス香る 本格チャイ
スパイスの香りがたまらない、本格チャイをご紹介します。茶葉と一緒に生姜やホール黒こしょう、カルダモンパウダーなどを加えて煮出し、香り豊かに仕上げました。ほっとひと息つきたいときのドリンクに、ぜひ作ってみてくださいね。
簡単カフェ風 2層アイスロイヤルミルクティー
まるでカフェのような一杯!アイスロイヤルミルクティーはいかがでしょうか。ガムシロップを加えた牛乳を先にグラスに入れ、後からそっと紅茶を注ぐときれいな2層に仕上がりますよ。ぜひお試しくださいね。
果肉がたっぷりアップルティー
りんごの果肉を使って、アップルティーを作ってみましょう。皮つきのままくし切りにしたりんごと茶葉を一緒に煮出しました。はちみつのやさしい甘さとりんごのさわやかな香りが紅茶によく合い、とってもおいしいですよ。
ハニーレモンティーソーダ
さっぱりとしたドリンクがほしいときに!ハニーレモンティーソーダはいかがでしょうか。炭酸水で割った紅茶に、はちみつとレモンの輪切りを入れました。見た目もおしゃれなので、おもてなしにもおすすすめの一杯です。
紅茶を使ったスイーツレシピをご紹介
焼き菓子のパウンドケーキやアールグレイスコーンから、簡単に作れるアイスクリームなどおいしいスイーツレシピをご紹介します。ぜひお試しくださいね。
角切りりんご入り紅茶のパウンドケーキ
りんごをたっぷり使った、紅茶のパウンドケーキのご紹介です。アールグレイの茶葉を混ぜ込んだ生地に、りんごの角切りを加えました。アールグレイの香りと甘酸っぱいりんごがよく合い、とってもおいしいですよ。
アールグレイのアイスボックスクッキー
アールグレイの茶葉を練りこんだアイスボックスクッキーはいかがでしょうか。グラニュー糖をまぶしてから焼くと、キラキラとかわいく仕上がりますよ。型抜きはしないのでとってもお手軽!ぜひ作ってみてくださいね。
サクサクアールグレイスコーン
サクサク食感がたまらない、アールグレイスコーンを作ってみましょう。生地に混ぜ込んだバターが溶けないよう手早く作業するのが、よりおいしく作るポイントです。アールグレイの香りがオーブンから部屋中に広がり、最高のおやつタイムになりますよ。
ロイヤルミルクティーのパンナコッタ
ロイヤルミルクティーのコクたっぷり!パンナコッタをご紹介します。濃い目に煮出した紅茶に生クリームや牛乳、グラニュー糖を加え、ゼラチンで冷やし固めました。紅茶の香りとクリームのコクが口の中に広がり、満足感のある一品ですよ。
ミルクティーアイスクリーム
お好みの茶葉を使って、ミルクティーアイスクリームを作ってみましょう。紅茶の上品な香りのするさっぱりとした口当たりのアイスクリームは、食後のデザートにもぴったり!ぜひ作ってみてくださいね。
紅茶を使った料理のおすすめレシピ
最後に、紅茶を使った料理をご紹介します。お肉の脂っぽさが紅茶によって臭みのないさっぱりとした味わいになりますよ。是非参考にしてみてくださいね。
しっとり 紅茶鶏
紅茶を使って、おかずも作ってみませんか。こちらは、しっとり食感の紅茶鶏のレシピです。紅茶を使って煮込んだ鶏むね肉を、しょうゆやみりんを使った甘辛いタレに漬け込みました。クセのない味わいなので、そのまま食べるのはもちろん、いろいろな料理にアレンジすることもできますよ。
香りまで楽しむ スペアリブの紅茶煮
スペアリブの紅茶煮のレシピのご紹介です。ほんのりと香る紅茶がスペアリブを上品に仕上げてくれます。甘辛味がクセになりおいしいく、ホームパーティーなどにもおすすめです。はちみつを使用することで、より上品に仕上がりますよ。ぜひお試しください。
カフェイン量を知って、紅茶を上手に使おう!
今回は、紅茶のカフェイン量や、ほかの飲み物のカフェイン量との違いについて解説し、紅茶を使ったおすすめレシピをご紹介しました。メリットもデメリットもあるカフェイン。摂取量を上手にコントロールして、おいしい食事を楽しんでくださいね。
クラシルでは、紅茶を使ったレシピをほかにもたくさんご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。
