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カルダモンの使い方を解説!ホールとパウダーの使い分けと香りの活かし方

カルダモンの使い方を解説!ホールとパウダーの使い分けと香りの活かし方

甘くエキゾチックなのに清涼感のある、複雑な香りが魅力のスパイス「カルダモン」。スパイスの女王とも呼ばれていますが、どう使えばよいかわからないという方も多いようです。そこでこの記事では、カルダモンの使い方や特徴について詳しく解説します。ホールとパウダーの使い分けやおすすめレシピもご紹介するので、ぜひご覧くださいね。

  • 目次
  • カルダモンとは
  • カルダモンの使い方
  • ホールとパウダーの違い
  • カルダモンの種類
  • アレンジ力抜群!カルダモンのおすすめレシピ
  • 使い勝手抜群!カルダモンで料理の幅を広げよう

カルダモンとは

カルダモンとは、カルダモンはショウガ科の多年草の種子を乾燥させたスパイスのことです。

甘くエキゾチックでありながらも清涼感のある香りと、ピリッと刺激的な辛みが特徴で、カレーやチャイ、焼き菓子など幅広いメニューに使われます。カルダモン特有のさわやかで上品な風味への評価は高く「香りの王様」、また「スパイスの女王」とも呼ばれているんですよ。

代表的な種類として、日常使いしやすいグリーンカルダモンと、燻香があり力強いブラックカルダモンがあります。

カルダモンの使い方

カルダモンは、ほんの少し加えるだけで料理や飲みものの香りや味わいの印象が変わるスパイスです。カレーだけでなく、チャイや焼き菓子など、実はいろいろな場面で活躍するんですよ。

まずは、どんな料理に使えて、どんなふうに香りが変化するのかを一覧で見てみましょう。

用途 香り・仕上がり
カレー

香りがぐっと華やかになり、後味もすっきりまとまる

チャイ

甘さの中にスパイスの香りが重なり、飽きることなく楽しめる

コーヒー

さっぱりとした清涼感が加わり、後味が爽やかになる

焼き菓子

生地全体に上品な香りが広がり、バターや柑橘の風味が引き立つ

肉・魚の下味

くさみをやわらげて、後味がすっきり軽やかに仕上がる

ここからは、それぞれの使い方についてより詳しく見ていきましょう。気になる料理があれば、ぜひ参考にしてみてくださいね。

カレー

カルダモンは、カレーには欠かせないスパイスのひとつです。カレーに加えることで一気に香りが華やかになりますよ。

さまざまな種類のスパイスをミックスしたカレー作りの定番スパイス「ガラムマサラ」にもメインスパイスとして含まれていて、最近日本でも人気のあるビリヤニなど、さまざまなインド料理で使われています。

チャイ、コーヒー

スパイスを茶葉と一緒に煮出して作るチャイにももちろん、カルダモンが使われます。

一般的には砂糖を入れて甘めに仕上げますが、カルダモンの爽やかで上品な香りやほかのスパイスの香りが鼻に抜け、飽きることなく楽しめますよ。また、サウジアラビアなどのアラブ諸国ではおもてなし用のドリンクとして、カルダモンで香りづけをしたコーヒーもよく飲まれているそうです。

焼き菓子

カルダモンは、バターや柑橘を使った焼き菓子ととても相性のよいスパイスです。

クッキーやマフィン、パウンドケーキの生地に少量加えるだけで、全体に上品な香りがふわっと広がり、ひと味違った仕上がりになりますよ。

甘さの中に爽やかさをプラスしたいときや、いつもの焼き菓子に変化をつけたいときにおすすめです。特に、オレンジピールやチョコレート、ナッツなどと組み合わせると、より香りが引き立ちます。

肉・魚の下味

カルダモンは、肉や魚の臭みをやわらげて風味を引き立てるスパイスです。

鶏肉やラム、白身魚など、クセの少ない食材と特に相性がよく、マリネや下味づけに少量加えるだけで後味がぐっと軽やかになります。

いつもの照り焼きやソテーに一振りするだけでも、爽やかで上品な香りが加わり、食べやすい印象に仕上がりますよ。

ホールとパウダーの違い

カルダモンには、さやごと使うホールタイプと、粉状になったパウダータイプがあります。それぞれ風味の出方や使いやすさが異なるため、料理やシーンに合わせて選ぶのがポイントです。

下の表では、どんな料理にどちらが向いているかをまとめました。

形状 向いている料理 香りの出方
ホール(さや/種)

カレー、ピラフ、チャイ、ホットワイン

立ち上がりが華やかで、香りが穏やかに続く

パウダー

焼き菓子、下味、仕上げの香りづけ

生地や全体に均一に広がる

香りが強いホールスパイスは、風味が飛びやすい煮込み料理に、料理の下ごしらえや仕上げ、風味づけなどにパパッと振りかけて使いたいときは、パウダースパイスを使うのがおすすめです。

レシピに指定がなければどちらを使用しても問題ありませんが、それぞれの特徴を正しく理解すれば、カルダモンの魅力を最大限に引き出すことができます。用途に合わせてきちんと使い分けてみてくださいね。

カルダモンの種類

カルダモンにはいくつかの種類がありますが、よく使われるのは次の2つです。

■グリーンカルダモン

日本でも手に入りやすい定番の種類です。

清涼感のある香りが特徴で、カレーやチャイ、焼き菓子など幅広い料理に使われます。ホール(さやごと)で使うと、香りがよりしっかり感じられますよ。

■ブラックカルダモン(ブラウンカルダモン)

スモーキーで力強い香りが特徴の品種です。

日本ではあまり見かけませんが、インドなどではカレーやビリヤニなど、風味をしっかりつけたい料理に使われています。

アレンジ力抜群!カルダモンのおすすめレシピ

カルダモンの特徴などを確認したところで、ここからはおすすめレシピをご紹介します。バナナマフィンやパンナコッタ、ワイン煮など幅広いレシピをピックアップしたので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

カルダモン香る バナナマフィン

カルダモンの風味がふんわり香る、ちょっぴり大人向けの一品です。マフィン生地にはペースト状になるまでつぶしたバナナをたっぷり加えて、しっとりソフトな口当たりに仕上げました。紅茶やコーヒーと一緒に、癒しのひとときをお過ごしくださいね。

カルダモン香る 紅茶パンナコッタ

材料を火にかけて、混ぜて固めるだけの簡単レシピですが、味は絶品!口どけなめらかな紅茶パンナコッタにカルダモンの風味が絶妙にマッチして、やみつきになるおいしさですよ。普段のおやつや食後のデザートに、ぜひ作ってみてくださいね。

文旦ピールとカルダモンのマンディアンチョコ

華やかな見た目に思わず目を奪われる、フランス生まれのチョコレート菓子マンディアンのご紹介です。湯せんで溶かしたミルクチョコレートに文旦ピールとアーモンドをトッピングして、味も見た目も大満足な一品に仕上げました。カルダモンの上品な風味もあわせて、ぜひお楽しみ下さいね。

カルダモン香るアプリコットソースでヨーグルトムース

生クリームを加えて濃厚な味わいに仕上げたヨーグルトムースに、甘酸っぱいアプリコットジャムが好相性!一口食べればカルダモンのさわやかな香りがいっぱいに広がり、後引くおいしさですよ。パパッと簡単に作れるので、ぜひお試しくださいね。

カルダモン香る根菜と鶏肉のワイン煮

ふんわり広がるカルダモンの風味が食欲をそそる、根菜と鶏肉のワイン煮のご紹介です。お鍋ひとつで作れる簡単レシピですが、鶏もも肉の旨みと赤ワインの風味が里いもとごぼうに染みこみ、なんとも奥深い味わいに仕上がります。ワインによく合うので、おもてなしにもおすすめです。

カルダモン風味のエビとホタテのボイル

おしゃれな見た目で食卓がパッと華やぐ、さっぱりおいしい一品です。白ワインとレモン、カルダモンの爽やかな風味がエビとホタテの旨みを引き立て、たまらないおいしさですよ。ワインのお供やおもてなしに、ぜひお試しくださいね。

使い勝手抜群!カルダモンで料理の幅を広げよう

今回は、カルダモンの特徴や使い方、おすすめレシピなどをご紹介しました。カルダモンは、定番のカレーだけでなく、煮込み料理やパン、デザートなど幅広い料理で活躍する、使い勝手抜群のスパイスです。この機会にレパートリーに取り入れて、カルダモンならではの上品な香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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