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「かやくご飯」ってどんなご飯?特徴について解説!

「かやくご飯」ってどんなご飯?特徴について解説!

「かやくご飯」を知っていますか?よく知っている方も、わからない方もいるかもしれません。実は、関東で五目ご飯や炊き込みご飯と呼ばれているものが、関西ではかやくご飯と呼ばれているんです。今回は、かやくご飯の特徴や、炊き込みご飯のおすすめレシピをご紹介します。ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • かやくご飯とは?関西の方言?
  • かやくご飯は日本五大銘飯の一つ!
  • 炊き込みご飯のおすすめレシピをご紹介!
  • いろいろなかやくご飯を作ってみよう!

かやくご飯とは?関西の方言?

「かやくご飯」とは、ごぼうや油揚げ、肉などの具材を加えて炊きこんだご飯のことです。

全国的には「炊き込みご飯」や「五目ご飯」と呼ばれることが多いのですが、関西ではかやくご飯と呼びます。

かやくご飯は冷めてもおいしく、具材がたっぷり入っているためおかずがなくても満足できるのが魅力です。さらに、冷蔵庫の残り野菜などを活用できるため、食材を無駄にしないというメリットもあります。こうした理由から、合理的な考えを好む傾向のある大阪の人々に特に親しまれてきたといわれています。

💡ワンポイント豆知識
「かやく」というと「火薬」を連想する人もいるかもしれませんが、かやくご飯の「かやく」は漢字で「加薬」と書きます。これは「五目ご飯やうどんなどに入れる具」を意味し、漢方の考え方で主成分を補う薬を「加薬」と呼んだことが由来です。薬問屋が多かった大阪でこの名前がつけられたといわれています。

かやくご飯は日本五大銘飯の一つ!

昭和14年、宮内庁が行った「全国郷土料理調査」で、日本を代表する5つのご飯料理が選ばれ、「日本五大銘飯」とされました。実は、かやくご飯はその中のひとつなんです。

そのほかの4つのご飯料理も、以下でご紹介します。

深川めし(東京都)

あさりとねぎをみそで煮込んだものを熱々のご飯にかけて食べる料理です。

江戸時代に深川地区の漁師たちが、深川名物のあさりを使って作っていたもので、手早く作れるので仕事の合間に食べるのにぴったりだったとか。深川めしというと、あさりの炊き込みご飯をイメージする方も多いかもしれませんが、これは、大工さんなどの職人さんがお弁当として持ち運びがしやすいように考案されたものだそうですよ。

サヨリめし(岐阜県)

サヨリめしは、サンマを使った炊き込みご飯です。香ばしい魚の旨味がご飯にしっかり染み込み、シンプルながらも食べ飽きないおいしさが魅力です。

昔は新鮮な魚が手に入りにくかったため、塩漬けにしたサンマで作られていましたが、現在では生のサンマや焼いたサンマを使うこともあります。

💡ワンポイント豆知識
海のない岐阜では、魚の種類を細かく分類する習慣があまりなく、細長い体のサンマとサヨリはよく似ているため、サンマを使っていても「サヨリめし」と呼ばれるようになったといわれています。

忠七めし(埼玉県)

温かいごはんに海苔をのせ、わさびやゆず、さらしねぎなどを薬味として、かつおだしが効いたつゆをかけて食べるのが忠七めしです。

剣・禅・書の達人であった山岡鉄舟がよく立ち寄っていた埼玉県小川町の割烹旅館の当時の当主・八木忠七に「調理に禅味を盛れ」と頼み、剣をわさび、禅を海苔、書をゆずで表現したことから生まれた料理だとか。

うずめめし(島根県)

一見、わさびを添えただし茶漬けのように見えますが、ごはんの下には野菜や鯛、肉などの具材が隠れています。

だしをかけることで、具材の旨味とごはんが一体となり、やさしい味わいと奥深い香りが楽しめるのが魅力です。

💡ワンポイント豆知識
うずめめしの起源には諸説があり、質素な食事に見せかけるためや、粗末な具材を隠すために作られたともいわれています。また、食べるときに伏し目がちにするために、具をごはんで「うずめた」ことから、この名前がついたとされているんですよ。

炊き込みご飯のおすすめレシピをご紹介!

かやくご飯は炊き込みご飯と同じものを指すので、具材もさまざまです。ごぼうやにんじんなどの野菜、肉や魚介類、油揚げや椎茸など、使う具材によっていろいろなおいしさを楽しめます。ここでは、バリエーション豊かな炊き込みご飯のレシピをご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

しめじとごぼうの炊き込みごはん

まずは定番具材で!しめじとごぼうの炊き込みごはんをご紹介します。しめじの旨味とごぼうの風味がごはんによく染み込み、とってもおいしいですよ。ジューシーな油揚げでコクもプラスされ、満足感もアップします。お好みの具材を使ってアレンジしてみるのもおすすめですよ。

舞茸とひらたけの炊き込みごはん

風味豊かな、舞茸とひらたけの炊き込みごはんはいかがでしょうか。今回は、まいたけとひらたけ、しいたけを使いました。きのこの旨味が口の中に広がり、箸がどんどん進むおいしさですよ。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

ひじきと大豆の炊き込みごはん

ボリュームたっぷり!ひじきと大豆の炊き込みごはんのご紹介です。ひじきとちりめんじゃこの旨味がごはんによく合い、とってもおいしいですよ。ちりめんじゃこや大豆の程よい歯ごたえもあり、食べごたえも抜群!ぜひ作ってみてくださいね。

ごぼうたっぷり 鶏ごぼうの炊込みごはん

鶏肉の旨味がたっぷり!鶏ごぼうの炊き込みごはんを作ってみましょう。鶏もも肉の旨味とごぼうの風味が相性抜群で、何度でも食べたくなるおいしさですよ。具材がたっぷり入っているので、これ一品でおかずも食べているような満足感!ぜひお試しくださいね。

タケノコと油揚げの炊き込みごはん

やさしい味わいの、タケノコと油揚げの炊き込みごはんをご紹介します。素材のおいしさを活かしたほっこりとするような味わいですよ。タケノコは水煮を使うので、下処理の手間がかからずとってもお手軽!おにぎりにしてもおいしいので、ぜひ作ってみてくださいね。

塩昆布ときのこの炊き込みごはん

きのこの香りがふわっと広がる「塩昆布ときのこの炊き込みごはん」もおすすめの一品です。きのこの旨味に塩昆布の旨味が加わり、どんどん食べ進められるおいしさですよ。とっても簡単にお作りいただけるので、今晩の夕飯の主役にしてみるのはいかがでしょうか。

サンマの缶詰めで簡単炊き込みごはん

缶詰を利用した、サンマの炊き込みごはんを作ってみましょう。サンマの蒲焼きの缶詰の汁まで使うので、サンマのおいしさがごはんにたっぷり染みています。蒲焼きの味つけは商品ごとに異なるので、使う缶詰に合わせて調味料の量を調節してみてくださいね。

包丁なし 焼鳥の缶詰とコーンの炊き込みご飯

甘辛味でお子様にも食べやすい!焼鳥の缶詰とコーンの炊き込みご飯をご紹介します。甘いコーンと甘辛い焼鳥のタレがごはんによく合い、やみつきになりそうなおいしさです。包丁を使わず少ない材料で手軽に作れるので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

ベーコンとごぼうの炊き込みご飯

クセになる味わい!ベーコンとごぼうの炊き込みご飯のご紹介です。ベーコンとごぼうの組み合わせは意外に感じる方もいるかもしれませんが、とってもよく合うんですよ。最後に加えるバターでコクがプラスされ、箸が止まらないおいしさです。ぜひ挑戦してみてくださいね。

いろいろなかやくご飯を作ってみよう!

今回は、かやくご飯の特徴や由来について解説し、さまざまな炊き込みご飯のレシピもご紹介しました。一品でごはんといろいろな具材も食べられるかやくご飯は、おかずの役割も兼ねることができ、忙しいときにもおすすめのメニューです。

クラシルでは、さまざまな炊き込みご飯のレシピをほかにもご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。

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2024.11.26 最終更新
※こちらの記事はに初公開した内容を再投稿したものです。

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