最終更新日 2023.3.30

「強火、中火、弱火」とは?火加減の使い分けポイントを解説!

「強火、中火、弱火」とは?火加減の使い分けポイントを解説!

「強火、中火、弱火」それぞれの火加減の違いをご存知ですか?この記事では火加減の違いとそれぞれの見分け方、さらに火加減を調節して作るおいしいおすすめのレシピをご紹介します。強火と中火、弱火の違いを理解して、毎日の料理に活かしてみてくださいね。

  • 目次
  • 強火、中火、弱火の違いと目安は?
  • 強火とは?
  • 中火とは?
  • 弱火とは?
  • 強火でサッと手早く!おすすめレシピ
  • 簡単 ニラ玉チャーハン
  • ロメインレタスのペペロンチーノ炒め
  • かつおのシンプルたたき

強火、中火、弱火の違いと目安は?

まず最初に、強火、中火、弱火の違いと目安をご紹介します。「炎の大きさと鍋底との関係」を知ることで、火加減の違いがより分かりやすくなります。今までは「ガスコンロのつまみの位置でなんとなく決めていた」という方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

強火とは?

強火とは、炎が鍋底全体に勢いよく当たる状態のこと。炎が鍋底に広がり、全体を熱している状態のことです。煮物の場合は、煮汁がグラグラと煮立ち、中の具材が動くくらいが目安です。主に野菜をシャキッと炒めるときや、肉や魚の表面を焼いて旨味を閉じ込めるとき、鍋でお湯を沸かすときなどに使われます。

また、いくら強火といってもガスコンロのつまみを全開にする必要はありません。鍋のフチから炎がはみ出ると、焦げ付きの原因になってしまいます。つまり、同じ強火でも大きなフライパンと小さな鍋では、炎の大きさを変える必要があるのです。

中火とは?

中火とは、炎の先が鍋底にちょうど当たる状態のこと。炎はやや広がっているものの、鍋底より一回り小さい面積を熱している状態のことです。煮汁がフツフツと煮立ち、中の具材が少し動くくらいが目安です。主に揚げ物の油を温めるときや、麺類をゆでるとき、肉や魚を焼くときなど、幅広い調理に適しています。

弱火とは?

弱火とは、鍋底に火が当たらない状態のこと。炎がまっすぐに立ち上がり、鍋底の中心だけを熱している状態のことです。煮汁がコトコトと波打ち、具材はほとんど動かないくらいが目安です。主に時間をかけて煮物を煮るときや、焦げ付きやすいものを温めるとき、熱で分離しやすい食材を加熱するときなどに使われます。

強火でサッと手早く!おすすめレシピ

ここかからは、それぞれの火加減に合ったおすすめのレシピをご紹介します。まずは強火でサッと手早く作るおすすめレシピです。チャーハンをパラパラに仕上げたり、野菜のシャキシャキ食感を残したりできますよ。

簡単 ニラ玉チャーハン

ニラとにんにくの風味がアクセントになった、食べ応えのあるチャーハンです。ごはん加えたら強火にして一気に水気を飛ばし、パラッと香ばしい風味に仕上げましょう。

ロメインレタスのペペロンチーノ炒め

シャキッとした歯触りが心地よい、ロメインレタスのペペロンチーノ炒めです。にんにくは弱火で香りを引き出し、ロメインレタスは強火でサッと炒めてシャキッとした食感を活かしましょう。

かつおのシンプルたたき

フライパンで手軽に作れる、シンプルなかつおのたたきです。かつおは表面だけを強火でサッと焼き、中は生のままで旨味を閉じ込めるのがポイント。火加減や加熱時間を間違えると、中まで火が通ってしまうのでご注意を。

中火で幅広く!おすすめレシピ

続いて、出番の多い中火で作るおすすめレシピをご紹介します。幅広い料理で使えるので、マスターしてみてくださいね!

ボリューム満点 やみつきトンテキ

こってりとした味つけがやみつきになる、ボリューム満点のトンテキです。お肉の表面を焦がさずに中までしっかりと火を通したいときには、中火で加熱しましょう。薄力粉をまぶしてから焼くことで程よく焦げ目が付き、肉汁を逃すことなくジューシーに仕上がります。

基本のさばの煮付け

甘辛い味つけでごはんが進む、基本のさばの煮付けです。魚は落し蓋をして中火でサッと煮ることで、ふっくらとやわらかに仕上がります。強火だと鍋が焦げ付き、弱火だと煮汁が煮詰まらずに味がぼやけてしまうのでご注意を。

カリッとジューシー!鶏の唐揚げ

幅広い世代に人気のある定番の鶏の唐揚げです。唐揚げやとんかつなどの揚げ物は、中火が基本です。油の温度を180℃に保ちながら揚げることで、カリッとジューシーに仕上がります。

弱火でじっくり!おすすめレシピ

最後に、弱火でじっくりコトコト煮込むおすすめレシピをご紹介します。スープや煮物、カレーなど煮込み料理は弱火で調理することで、食材の旨味を引き出せますよ。

豆乳と白菜のクリームスープ

ほっこりとやさしい味わいの、豆乳と白菜のクリームスープです。豆乳は強火で煮立てると分離してしまうので、必ず弱火で加熱するようにしましょう。

お手軽 定番おでん

じんわりと味が染み込んだ、定番のおでんです。おでんなど大きめの具材に味を染み込ませるときは、弱火でコトコトと煮込むようにしましょう。強火で煮立たせると、だしが濁ってしまうので注意してくださいね。

優しいお味シンプルカレーライス

にんじんやじゃがいもがゴロッと入った、懐かしい味わいのカレーライスです。じゃがいもの煮崩れやルーの焦げ付きを防ぐために、カレーは弱火で煮込むのが基本です。特にルーを加えてからは鍋底が焦げ付きやすいので、やさしく混ぜながら煮込むようにしましょう。

強火、弱火、中火を上手に使い分けよう!

今回は、強火、中火、弱火の違いと、それぞれの火加減を活かしたおすすめのレシピをご紹介しました。火加減はガスコンロのつまみの位置で調節するのではなく、炎の大きさと鍋底との関係で決める、ということがお分かりいただけたのではないでしょうか?

おいしい料理を作るために、火加減は最も大切なポイントのひとつ。それぞれの料理に合わせた火加減を選びながら、日々の料理をお楽しみくださいね。

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