エスニックフードで定番の「ビーフン」。主食にもおかずにもなる食材ですが、カロリーはどれくらいあるのでしょうか?この記事ではビーフンの原材料や製造方法、春雨やフォーなど似ている麺類との違いを解説します。記事後半の野菜たっぷり焼きビーフンやピリ辛坦々ビーフンスープなど、絶品ビーフンレシピも必見ですよ。
ビーフンのカロリーが気になる!製造方法や春雨との違いについても解説!

- 目次
- ビーフンとは?
- ビーフンの食べ方
- ビーフンの栄養価
- 春雨やフォーとの違い
- ビーフンの絶品レシピ
- 中華風や和風にも合う!ビーフンを食卓に取り入れよう
ビーフンとは?
中国語で「米粉」と呼ばれるビーフンは、名前の通りうるち米の米粉のでんぷんなどを原材料とする麺のことです。基本的には米粉で作られますが、調理がしやすく安価なことからコーンスターチなどが配合されていることもあります。ちなみに、ビーフン協会自社基準によると主原料に米粉を50%以上使用し麺状に加工したものをビーフンと呼ぶのだとか。見た目は半透明の乳白色で、米特有の豊かな風味と弾力のある歯ごたえが特徴です。肉や野菜、油などとの相性がよく、焼きビーフンや汁ビーフンなどにして食べられます。
ビーフンの発祥は中国南部の福建省のあたりとされていて、東南アジアを中心に日常的に食べられています。日本へ伝わったのは1950年ころのこと。日本にはそばなど古くからの麺文化が根付いていたため、ビーフンが浸透するのには時間がかかりました。その後、味つきの即席タイプのビーフンが登場したことをきっかけに一気に広まったと言われています。現在では、米から作られているビーフンはグルテンフリーという点でも注目される食材になっているんですよ。
ビーフンの製造方法についても見ていきましょう。まず、原料であるうるち米を精米して水に浸し、細かく挽き脱水します。これをよく混ぜて加熱、加水した後、ところてんのように穴の空いた金属プレートがついた高圧押出機に入れて押し出すと、麺状になって出てくるのです。さらにねかせて乾燥させると、わたしたちがふだん目にするビーフンが完成します。
ビーフンの食べ方
ビーフンの食べ方はさまざまですが、たくさんの具材と一緒に炒めた焼きビーフンやスープに入れる汁ビーフンなどが一般的です。ビーフンを使った代表的な料理には、カレー風味でスパイシーな「シンガポールビーフン」や、フィリピンで食べられている柑橘系の香り豊かな「パンシットビーフン」、そぼろと五香粉が効いたスープにビーフンを合わせた台湾屋台の味、「担仔麺」などがあります。そのほかにも炒めビーフンやサラダ、オムレツや春巻きの具材など、さまざまな料理に活用されているんですよ。
ビーフンはスープや野菜、肉類など、一緒に調理する具材の旨味をよく吸うのでたくさんの具材と一緒に調理するのがおすすめです。
ビーフンの栄養価
ビーフン100g(乾麺)に含まれる主な栄養素は以下の通りです。
・エネルギー:360kcal
・たんぱく質:7.0g
・脂質:1.6g
・炭水化物:79.9g
・食物繊維:0.9g
・糖質:79.0g
米を原料とするビーフンは炭水化物やタンパク質、脂質など、米と同じ成分が含まれています。
春雨やフォーとの違い
ビーフンと間違えられやすい麺類に春雨やフォーなどがあります。ここではそれぞれの特徴や違いについて見ていきましょう。
春雨
春雨は一見するとビーフンと似たような見た目をしていますが、原材料が異なります。ビーフンが主に米粉から作られているのに対し、春雨の原料は緑豆やじゃがいも、さつまいもなどのでんぷんです。国産の春雨はじゃがいもやさつまいものでんぷんから作られているものが多く、もちもちの食感が特徴です。一方、中国から輸入されている春雨は緑豆やえんどう豆のでんぷんが原料のものが多く、コリコリとした歯ごたえを楽しめますよ。
製造方法にも違いがあります。ビーフンは押し出し式で作られるのに対し、春雨はほとんどの場合垂下方式で製造されます。まずでんぷんと水を練って糊状の生地を作り、底に小さな穴が開いている金属製の容器に入れます。穴から麺状になって垂下した生地が熱湯に入り、熱湯の中で固まって春雨の形になるのです。その後、冷凍、乾燥を行い使いやすい長さにカットして出荷されます。
フォー
フォーはビーフンと同じく米を原料として作られる麺です。米が原料なのでビーフンと似たような味わいで、つるつるモチモチした食感をしています。ビーフンは中国発祥ですが、フォーはベトナム生まれ。どちらも製造過程で米粉を水で溶かして糊状にしますが、ビーフンはところてんのように押出し機で麺状にするのに対し、フォーは生地を金属板の上に薄く流して固め、きしめんのようにカットして成形します。
ビーフンが丸く細い形をしている一方で、フォーが日本のきしめんのような平打ち麺の形をしているのは、こうした製造方法の違いによるわけですね。さらに、ビーフンは炒めものにすることが多いのに対し、フォーはスープに入れて食べるのが一般的です。
ビーフンの絶品レシピ
ビーフンの特徴やカロリー、春雨やフォートの違いなどがわかったところで、ここからはビーフンを使った絶品レシピをご紹介します。おうちで簡単に作れるものをピックアップしているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
さっぱり焼きビーフン
おうちで簡単に作れる焼きビーフンのレシピです。豚バラ肉やにんじん、玉ねぎにキャベツなど、焼きそばに入れるのと同じような具材で手軽に作ることができます。鶏ガラスープの素としょうゆのあっさりとした味つけが、後を引くおいしさです!とてもおいしいので、ぜひお試しくださいね。
野菜たっぷり 焼きビーフン
野菜をふんだんに使った焼きビーフンのご紹介です。ジューシーな豚バラ肉とシャキシャキのもやしやニラなどの野菜を加えて具だくさんに仕上げました。具材の旨味がビーフンに染み込んで、お箸が止まらなくなるおいしさですよ!ボリュームも満点なのでぜひ作ってみてくださいね。
ニラたっぷり 豚キムチ焼きビーフン
ニラたっぷりの豚キムチ焼きビーフンを作ってみませんか?キムチのピリ辛風味が刺激的で食欲をそそる一品です!豚バラ肉のコクとニラの旨味がビーフンと相性抜群で、とてもおいしいですよ。ひと味違うビーフンを楽しみたいときにもおすすめなので、ぜひ召し上がってみてくださいね。
エビとしいたけの焼きビーフン
エビとしいたけの焼きビーフンをご紹介します。プリプリのエビと旨味たっぷりのしいたけを使った贅沢な味わいのビーフンです。ニンニクやオイスターソースの効いた深みのあるおいしさで、やみつき必至ですよ!おもてなしにもぴったりなので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
バター香る 明太子としめじの和風焼きビーフン
エスニックのイメージの強いビーフンを和風にアレンジしてみました。米の風味豊かなビーフンと、明太子やのりなど和の食材はとてもよくマッチします!ほんのり甘いめんつゆと香り豊かなバターがビーフンに絡んでクセになるおいしさですよ。この機会に作ってみてはいかがでしょうか?
ビーフンで 中華風サラダ
副菜にぴったり!ビーフンで作る中華風サラダのご紹介です。春雨サラダで定番のハムやきゅうり、細切りたまごなどの具材とビーフンを甘酸っぱいしょうゆベースのタレで和えました。ビーフンの歯ごたえと米の風味が感じられて、何度も食べたくなるおいしさ!ぜひ作ってみてくださいね。
台湾の味 担仔麺
台湾屋台の味!担仔麺をご紹介します。干しエビと干ししいたけの旨味たっぷりのスープにビーフンを合わせた滋味豊かな汁ビーフンです。トッピングの五香粉香る豚ひき肉とシャキシャキのもやしが相性抜群で、やみつきになるおいしさですよ!ランチやお酒のシメにもおすすめなので、ぜひお試しくださいね。
ニラとトマトのビーフンスープ
ニラとトマトのビーフンスープのレシピです。爽やかなトマトの甘みとふんわりやさしい味わいの卵を具材にした汁ビーフンを作ってみました。あっさりとしたおいしさで、朝食や夜食にもぴったりですよ!手軽に作れるのでぜひ召し上がってみてくださいね。
たっぷりきのこのビーフンスープ
たっぷりきのこのビーフンスープはいかがでしょうか?しいたけとエリンギ、しめじを加えているので、きのこの旨味と食感が存分に楽しめます!シンプルな味つけで中華や洋食などいろいろな料理に合わせやすいですよ。ぜひ献立に加えてみてくださいね。
ピリ辛 担々ビーフンスープ
豆板醤のピリ辛風味がおいしい坦々ビーフンスープです。ニンニクや生姜の効いた豚ひき肉の旨味と、すりごまの風味がたまらない一品!つるつるのビーフンにスープが絡んでどんどん召し上がれますよ。ぜひ一度お試しくださいね。
中華風や和風にも合う!ビーフンを食卓に取り入れよう
いかがでしたか?ビーフンの特徴や食べ方、カロリーや間違えられやすいほかの麺類との違いに加え、ビーフンを使った絶品レシピなどをご紹介しました。ビーフンはエスニック風味のものから中華風、和風のものまでさまざまな味わいで楽しむことができます。これまであまりビーフンを使ったことがなかったという方も、今回ご紹介したレシピなども参考にしていただき、ぜひビーフンを食卓に取り入れてみてくださいね。