フィナンシェとマドレーヌの違いを解説！お家で作れるレシピもご紹介

ふわっと広がるバターの風味にサクッと軽い食感が魅力の「フィナンシェ」とシェル型の美しい見た目が印象的な「マドレーヌ」。どちらもフランス発祥の焼き菓子ですが、一体どのような違いがあるのでしょうか？今回はこれらふたつの違いをそれぞれの作り方やアレンジレシピとともにご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

日本でもおなじみの、フランス発祥の焼き菓子「フィナンシェ」と「マドレーヌ」。一見同じように見えますが、語源や形、味わいなどに大きな違いがあるんです！

以下で、それぞれの特徴と違いをご紹介します。

フィナンシェ（financier）は、フランス語で「金融家」や「お金持ち」という意味の言葉です。

パリ証券取引所近くのパティスリーにて「ビジネスマンたちが背広を汚さずに、パクッと手軽に食べられるスイーツ」として考案されたことから、この名で呼ばれるようになりました。

それに対して、マドレーヌ（madeleine）が誕生したのは18世紀ごろ。 諸説ありますが、フランスの北東部・ロレーヌ地方にて、ある宮廷に仕えていた「マドレーヌ」という名のメイドが作ったのがはじまりだと言われています。

フィナンシェとマドレーヌの一番わかりやすい違いは、形です。

一般的に、フィナンシェは「金塊」のような見た目をした平たい長方形型で作りますが、マドレーヌは「マドレーヌ型」と呼ばれるシェル型や、カップケーキ型を使います。

フィナンシェとマドレーヌの基本的な材料は、薄力粉と砂糖、卵、バター。

ほとんど同じ材料ではありますが、フィナンシェは卵の卵白のみを使用し、アーモンドパウダーを少し加えて、サクッと軽い食感に仕上げます。

一方、マドレーヌは全卵で作るため、食感はふんわりやわらか。ベーキングパウダーをプラスして、生地をしっかりふくらませることもあります。

さらに、フィナンシェは焦がしバター、マドレーヌは溶かしバターを使う点も、味わいを左右する大きなポイント！フィナンシェは、バターの香りがふわっと香るマドレーヌよりもコク深く、アーモンドの風味と香ばしさを強く感じることができます。

フィナンシェとマドレーヌの違いがわかったところで、まずはフィナンシェのおすすめレシピをご紹介します。フィナンシェならではの芳醇でリッチな味わいをぜひお楽しみくださいね。

焦がしバターの香ばしい風味が食欲そそる、フィナンシェのご紹介です。少し手間がかかる分、できあがりのおいしさと喜びはひとしお！普段のおやつはもちろん、おもてなしやプレゼントにもぴったりなので、ぜひ作ってみてくださいね。

生地に抹茶パウダーをたっぷり加えた、抹茶好きにはたまらない一品です。サクッと香ばしく焼きあがったフィナンシェに抹茶のほろ苦さがアクセントになり、食べはじめると止まらなくなること間違いなし！お店に負けない味わいを、ぜひご堪能ください。

お子様のおやつやティータイムのお供に、いちごのフィナンシェはいかがですか？ほんのりピンク色の見た目もかわいらしい、とっておきの一品です。このレシピではいちごパウダーを使いましたが、ココアや抹茶パウダーに代えるとアレンジも広がります。ぜひお試しくださいね。

爽やかなレモンの風味が効いたフィナンシェのご紹介です。焦がしバターを加えた香ばしくしっとりとした生地に、レモンの皮のすりおろしを加えることで、ぐっと風味が増します。普段のおやつや、プレゼントにも最適ですよ。

続いて、マドレーヌのレシピをご紹介します。基本的に混ぜて焼くだけで作れる簡単レシピばかりなので、お菓子作り初心者の方にもぴったり！気軽に挑戦してみてくださいね。

ホットケーキミックスを使って簡単に作れる、はちみつレモンのマドレーヌのご紹介です。しっとりなめらかなマドレーヌ生地にレモンの果汁とすりおろした皮を加えて、後味さわやかな一品に仕上げました。午後のおやつやおもてなしに、ぜひお試しくださいね。

まるでカカオ豆！？レモン型を使って、いつものマドレーヌとはひと味違う、ころんとキュートな見た目に仕上げました。一口食べればチョコレートの濃厚な風味が口いっぱいに広がり、やみつきになりますよ！お好みの型で作るなど、アレンジもお楽しみくださいね。

今日のおやつに、バナナココナッツマドレーヌはいかがですか？材料を混ぜて焼くだけで作れる簡単レシピですが、味は絶品！加熱することで甘みが増したバナナにココナッツの風味、バターの香ばしさが絶妙にマッチして、ついつい手が止まらなくなりますよ。

レモンティーマドレーヌのレシピです。レモンと紅茶の風味がとってもおいしいです。今回はレモン型を使用しましたが、シェル型などお好きな型で作ってもかわいく仕上がりますよ。混ぜるだけで簡単に作れるのでぜひ一度作ってみてくださいね。

フィナンシェとマドレーヌ、ついつい混合してしまいがちですが、実は別物！味わいや食感、風味などそれぞれの特徴を正しく理解することで、気分やシーンに合わせた楽しみ方ができますよ。

また、今回ご紹介したレシピは少し手間はかかるものの難しい工程はありません！この機会にぜひレパートリーに取り入れて、料理の幅を広げてみてくださいね。