磯の香りとコリコリとした食感が魅力の「サザエ」。屋台でつぼ焼きを焼いている姿を見かけると、思わず食べたくなってしまう方も多いのではないでしょうか。今回はサザエの旬や特徴をはじめ、味わいや大きさによる違い、おいしい食べ方などをご紹介します。記事後半でご紹介する、バラエティ豊富なサザエレシピは必見です!
サザエのおいしい食べ方について知りたい!特徴やレシピも解説!

- 目次
- 「サザエ」とは?
- サザエの旬や漁獲方法は?
- つぼ焼き以外にもおいしい食べ方がたくさん!
- つぼ焼き
- 刺身・活け造り
- 煮物・佃煮
- 炊き込みごはん
- エスカルゴバター焼き
「サザエ」とは?
「サザエ」とは、古腹足目サザエ科に属する巻貝のことで、漢字では「栄螺」と書きます。その名の由来は諸説あり、殻が小さな家のように見えるので「小家(ささえ)」となった説や、角が小さな枝のように見えるので「小枝(ささえ)」と呼ばれるようになった、という説があるようです。
サザエは琉球列島・小笠原諸島を除く北海道南部から九州に分布しており、浅瀬〜水深30m程の岩礁域に多く生息しています。殻はゴツゴツとした円錐形で、大きいものだと殻高20cmになるものも!波の荒い外洋で育ったものは角があり、波の静かな内湾で育ったものは角がないとされていますが、近年は遺伝的な要素も関係していると言われています。
サザエは夜行性なので日没と共に這い回り、ホンダワラやアラメなどの海藻を歯舌で削り取って食べるそうです。殻は黒褐色や深緑色とさまざまですが、食べる海藻の種類によって色が変わります。
サザエの旬や漁獲方法は?
サザエの旬は春〜初夏ですが、一年を通して味が安定していると言われています。主な産地は三重県、千葉県、長崎県、山口県、石川県などで、通年水揚げされて市場に並ぶので、季節を問わずに楽しむことができます。
漁獲方法は海女による「潜水漁」や「見突き漁(眼鏡漁)」など、昔ながらの漁法が一般的です。見突き漁とは小舟から箱眼鏡で海底をのぞき、金具の付いた竿で挟んで獲る漁法で、熟練の技が必要とされています。稚貝の放流は行われていますが、牡蠣のように養殖は行われていないので、流通しているもののほとんどは天然物です。
また、新鮮なサザエは活きがよく、さわると蓋をサッと閉じて身を引っ込めます。鮮度が落ちたものは、強い悪臭がするので必ず避けましょう。
つぼ焼き以外にもおいしい食べ方がたくさん!
サザエは刺身やつぼ焼きが定番ですが、ほかにもおいしい食べ方がたくさんあります!代表的な調理法をいくつかご紹介しましょう。
つぼ焼き
サザエといえば、やはりつぼ焼き!コリコリとした身はもちろん、旨味たっぷりな煮汁が格別のおいしさです。ご家庭で調理する場合は、フライパンやオーブントースターで簡単に作ることができますよ。
刺身・活け造り
サザエの活け造りは、強い磯の風味を存分に楽しむことができます。ただし、ワタは生で食べることができないので、必ずゆでたものを添えましょう。
煮物・佃煮
小ぶりの姫サザエは、身を取り出して佃煮にするのがおすすめです。旨味たっぷりでコリコリとした食感は、ごはんのお供やお酒のおつまみにぴったりですよ。
炊き込みごはん
サザエを炊き込みごはんにすると、旨味がごはんに染み込んでたまらないおいしさです。ワタを加えると苦味が出るので、下ゆでした身だけを加えましょう。
エスカルゴバター焼き
サザエを洋風に仕上げたいときは、パセリやニンニクを加えたエスカルゴバターで焼くのがおすすめです。コリコリの身にバターがじゅわーっと絡む、芳醇な味わいはまさに絶品ですよ!
パスタ
サザエはパスタの具材にするのもおすすめです。ペペロンチーノやバターしょうゆなど、シンプルな味つけでサザエの旨味を活かすことがポイントですよ。
アヒージョ
サザエはニンニクやオリーブオイルと相性がよいので、アヒージョにしてもおいしくいただけます。キノコやミニトマトなど、お好みの具材を加えてお楽しみくださいね。
サザエを味わいつくす!簡単つぼ焼きレシピ
サザエはお店で食べるイメージが強いですが、おうちで簡単に調理することができます。まずは、サザエのつぼ焼きのレシピからチェックしてみましょう!しょうゆ味が定番ですが、白ワインやガーリックバターなど、さまざまな味つけで楽しむことができますよ。ぜひ参考にして、サザエのおいしさを味わいつくしてみてくださいね。
フライパンでサザエのつぼ焼き
サザエのつぼ焼きは、フライパンで手軽に作ることができます。中までしっかりと火を通せば、爪楊枝やフォークで簡単に身を外すことができますよ。コリコリの身はもちろん、旨味たっぷりなだしがたまらないおいしさです。
さざえのガーリックバター焼き
リッチな味わいを楽しめる、サザエのガーリックバター焼きです。サザエの食感にバターのコク、にんにくの風味がよく合う、芳醇な味わいはまるでエスカルゴのよう!ワインのおつまみに、ぜひお試しください。
トースターで サザエのつぼ焼き
小ぶりのサザエは、オーブントースターでつぼ焼きにすることもできます。磯の風味に香ばしさが加わり、まるで浜焼きのように贅沢な味わいを楽しむことができますよ。
ガーリック風味 サザエのつぼ焼き
白ワインとレモンで仕上げた、サザエの洋風つぼ焼きです。レモンの酸味が程よく効いたさっぱりとした味わいは、ワインのおつまみにぴったりですよ!
旨味たっぷり!サザエの食感も楽しめるごはんものレシピ
サザエで炊き込みごはんは、ふんわりと広がる磯の風味が魅力です。ほかの具材を加えてアレンジすることもできますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
生姜香る サザエの炊き込みごはん
ふわっと生姜香る、サザエの炊き込みごはんです。サザエのゆで汁で炊き込みごはんを作ると、旨味がじんわりと染み込んでとてもおいしいですよ!サザエのコリコリとした食感がアクセントになった、奥深い味わいをぜひお楽しみください!
うま味たっぷりサザエ飯
サザエ飯とは石川県の郷土料理で、甘じょっぱいしょうゆ味に仕上げた炊き込みごはんのこと。下味をつけたサザエを仕上げに加えているので、サザエ本来のおいしさを存分に楽しむことができますよ。
サザエの旨味たっぷり 炊き込みご飯
白だしを使った、シンプルな味つけの炊き込みごはんです。磯の風味を活かした味わいは、サザエがお好きな方にはたまらないおいしさですよ!
サザエと鮭の炊き込みごはん
サザエの炊き込みごはんに鮭を加えて、少し贅沢な味わいに仕上げました。コリコリのサザエにホクホクとした鮭がよく合う、旨味たっぷりな味わいはまさに絶品!おもてなしの一品としてもおすすめですよ。
サザエとしらす干しの炊き込みごはん
サザエの炊き込みごはんは、しらす干しをプラスするのもおすすめです。サザエの旨味にしらす干しの塩気、油揚げのコクが絶妙にマッチして、一度食べたらやみつきになるおいしさですよ。
手軽にサザエを楽しもう!
今回は、サザエの旬や特徴をはじめ、味わいや大きさによる違い、おいしい食べ方やレシピなどをご紹介しました。サザエとは日本各地で獲れる巻貝のことで、コリコリとした食感と強い磯の風味が魅力です。つぼ焼きはもちろん、ガーリックバター焼きや炊き込みご飯など幅広い調理法で楽しむことができますので、スーパーなどで見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。