最終更新日 2023.3.30

コーヒーの「モカ」とは?由来やコーヒー豆の種類についても解説!

コーヒーの「モカ」とは?由来やコーヒー豆の種類についても解説!

コーヒーの「モカ」とはどんな特徴があるか知っていますか?今回は、モカの由来や産地、種類などについて詳しく解説します。モカというとカフェモカを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、モカとカフェモカとの違いについても触れるので必見です!記事の後半では、コーヒー味のスイーツのレシピもご紹介しますよ。

  • 目次
  • モカはどんなコーヒー?
  • モカコーヒーの豆の産地や種類
  • モカ・マタリ(イエメン産)
  • アール・マッカ(イエメン産)
  • モカ・シダモ(エチオピア産)
  • モカ・ハラー(エチオピア産)
  • モカのおいしい飲み方
  • コーヒー味のスイーツレシピをご紹介!

モカはどんなコーヒー?

「モカ」は、コーヒーのなかで最も古いといわれていて、世界的にも有名な銘柄です。モカという名前は、アラビア半島の南西部にあるイエメンの港の名前が由来となっています。

モカ港は15~18世紀初頭ごろにコーヒーの輸出口として栄えていて、そこからコーヒーの消費国であるヨーロッパへ運ばれていました。このときイエメン産のコーヒーだけではなく、対岸のエチオピア産のコーヒーも一緒に輸出されていたため、イエメン産とエチオピア産のコーヒーがモカと呼ばれています。

モカは、フルーツのようなさわやかな酸味と、芳醇で甘い香りがあるのが特徴です。とても上品で魅力的な味わいであることから、「コーヒーの貴婦人」と呼ばれることもあるのだとか。ただし、モカのなかにもいくつかの種類があり、それぞれ少しずつ味わいは異なるようです。種類については、後ほど詳しく解説します。

モカというと、「カフェモカ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。カフェモカは、ここまででご紹介したモカとは別物で、エスプレッソにチョコレートソースやホットミルク、ホイップミルクなどを混ぜたドリンクのことです。モカに、チョコレートのような風味もあることから、カフェモカと呼ばれるようになったといわれています。

モカコーヒーの豆の産地や種類

ブラジルやキリマンジャロなど、コーヒーの銘柄名には産地の名前が使われるのが一般的です。モカも、もともとは港の名前でしたが、モカのなかの種類に関しても、「モカ」のうしろに産地名をつける形で呼ばれています。以下で、モカの種類について解説するので見てみましょう。

モカ・マタリ(イエメン産)

「モカ・マタリ」は、イエメンで収穫されるコーヒー豆。モカ・マタリのなかでも等級があり、下から「ホデイダ」「サナア」「シャーキ」「マタリNo.6」「マタリNo.7」「マタリNo.8」「マタリNo.9」「アール・マッカ」と分けられています。

アール・マッカ(イエメン産)

モカ・マタリの一種ですが、なかでも豆が大きくて品質のよいものだけを選別したのが「アール・マッカ」です。イエメン産のコーヒーのなかでも最高級品であるといわれています。イエメンのサナア州バニーマタル地方の標高1000~3000mの急斜面にある畑で栽培されていて、さわやかな酸味と甘みやコクに加え、やわらかな口当たりとクリーミーさがあるのが魅力です。

モカ・シダモ(エチオピア産)

エチオピアのシダモ地方で収穫されるコーヒー豆が「モカ・シダモ」です。モカらしい香りとほのかな甘み、やわらかい苦味が特徴。

モカ・ハラー(エチオピア産)

「モカ・ハラー」は、エチオピア東部の標高2000mほどのハラール高原で栽培されています。火山灰質の土と、日当たりのよさ、日中の気温差が激しい気候などが、この豆の栽培に適しているそうです。芳醇な香りに加え、ほどよい酸味と甘みがあり、甘いワインに似ているといわれることもあります。

モカのおいしい飲み方

モカの特徴や種類について解説してきましたが、モカのおいしい飲み方についても見てみましょう。

モカ特有の味わいを楽しみたい場合は、ブラックで飲んでみるといいですよ。ミルクなどを入れてアレンジしても、もちろんおいしくお召し上がりいただけます。カフェラテやカプチーノはエスプレッソで作るのが一般的ですが、モカコーヒーに温めたミルクやスチームミルクを加えてカフェラテに、ホイップしたミルクを加えてカプチーノにするのもとってもおいしいですよ。

モカを淹れるのに使うお湯は、沸騰したてではなく95℃前後のものを使うといいといわれています。そうすることで、モカ特有の風味や甘みが引き立ちますよ。

また、豆の焙煎度合いによっても味わいが異なり、浅煎りにするとモカらしいフルーティーな酸味や甘味、すっきりとした味わいに。深煎りにすると、チョコレートを思わせるビターな香りと深いコクをお楽しみいただけます。

苦味やコクが強いコーヒーが好みの方は、口当たりのやさしいモカは物足りなく感じることもあるかもしれません。その場合は、ほかの産地の苦味が強いコーヒー豆とブレンドすると、味わいに奥行きが出てよりおいしく飲めますよ。このようにモカとほかのコーヒー豆を合わせたブレンドを「モカブレンド」と呼びます。

コーヒー味のスイーツレシピをご紹介!

ここからは、コーヒー味のスイーツのレシピをご紹介します。米粉を使ったモカロールケーキや、コクのある味わいのコーヒーアイスなど、絶品レシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

ビスケットでお手軽ティラミス

市販のビスケットを使ったお手軽ティラミスをご紹介します。コーヒーが染みこんだビスケットと、やさしい甘さのマスカルポーネクリームが相性抜群でとってもおいしいですよ。デザートに、ぜひ作ってみてくださいね。

3ステップで モカシフォンケーキ

3ステップで作れる、モカシフォンケーキはいかがでしょうか。インスタントコーヒーはあえて溶かさず、生地にそのまま混ぜこみました。粒の食感や苦味がアクセントとなって、クセになるおいしさですよ。ぜひお試しくださいね。

コーヒーシフォンケーキ

コーヒーの香りがたまらない、コーヒーシフォンケーキを作ってみましょう。ふわふわの生地とコーヒーの香りでほっとひと息にぴったりのスイーツ。コーヒーはもちろん、紅茶のお供にもぴったりですよ。

米粉のモカロール

こちらは米粉を使った、モカロールケーキです。生地にもクリームにもコーヒーを加えたコーヒー好きにはたまらない一品。自分で作ったロールケーキの断面を見る瞬間はワクワクしますよ!ぜひ挑戦してみてくださいね。

HMで作るモカカップケーキ

30分で作れる!モカカップケーキをご紹介します。ホットケーキミックスを使った生地で、1つのボウルに材料を順に混ぜ合わせていくだけなのでとっても簡単ですよ。おやつやおもてなしに、ぜひ作ってみてくださいね。

ざくざくチョコのカフェモカ風マフィン

お次もホットケーキミックスを使ったお手軽マフィンです。こちらのレシピでは、生地にコーヒーと刻んだビターチョコレートを加え、カフェモカ風に仕上げました。甘さ控えめで、ちょっぴり大人な味わいです。

コーヒー味の簡単クッキー

サクサクとした食感の、コーヒー味のクッキーを作ってみましょう。成形は、やわらかい生地を絞り袋に入れて天板の上で絞っていくだけなので、とっても簡単ですよ。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

コーヒー風味のほろ苦 大人のフレンチトースト

おやつや朝ごはんに!コーヒー風味のフレンチトーストはいかがでしょうか。表面がカリッと焼けたフランスパンには、ほろ苦いコーヒー風味の卵液がじゅわっと染みていて、とってもおいしいですよ。

ほろにが コーヒーミルクプリン

ほろ苦さがやみつき!コーヒーミルクプリンのご紹介です。インスタントコーヒーや牛乳で作ったカフェオレに、溶かしたゼラチンを加え、冷やし固めました。なめらかでプルプルとした食感は、デザートにもぴったりですよ。

ほろ苦大人のコーヒーアイス

デザートにおすすめ!コーヒーアイスを作ってみましょう。牛乳や生クリーム、卵黄を使って、コクのあるリッチな味わいに仕上げました。手作りアイスで、至福のひとときを楽しんでみてくださいね。

コーヒーでほっとひと息!

今回は、モカの由来や特徴、種類について解説し、コーヒー味のスイーツレシピをご紹介しました。お気に入りのコーヒーがある方も、そうでない方も、モカフレーバーと呼ばれるモカ特有の芳醇で上品な味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。ご紹介したレシピを参考に、コーヒー味のスイーツもぜひ作ってみてくださいね。

クラシルでは、コーヒーを使ったスイーツのレシピをほかにもたくさんご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。

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