最終更新日 2023.9.22

柿のカロリーが気になる!栄養や保存方法を解説!

柿のカロリーが気になる!栄養や保存方法を解説!

秋に旬を迎える「柿」。品種や熟度によって食感もさまざまで、酸味がほとんどなく甘みの強いフルーツです。そんな甘くてジューシーな柿ですが、一体どれくらいのカロリーがあるのでしょうか?今回は気になる柿のカロリーや含まれる栄養について解説します。保存方法やおすすめレシピもご紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

  • 目次
  • 柿ってどんな果物?代表的な種類もご紹介
  • 代表的な柿の種類
  • 富有(ふゆう)
  • 平核無(ひらたねなし)
  • 次郎(じろう)
  • 柿のカロリーはどれくらい?含まれる栄養素は?
  • 甘がき/生(100gあたり)
  • 干しがき(100gあたり)

柿ってどんな果物?代表的な種類もご紹介

柿はカキノキ科カキノキ属の果物です。諸説ありますが、原産地は現在日本で栽培されている柿のもとになったのは中国から伝わったものだと言われています。

柿には甘いものや渋いものがありますが、大きく「甘柿」「渋柿」の2つの種類に分けられます。これは渋みの原因であるタンニン(シブオール)の有無だと思われがちですが、実はそうではないのです。甘い柿にも渋柿と同じくらいの量のタンニンが含まれており、それが口の中で溶けだすか溶けださないかによって分けられているんですよ。甘い柿にもタンニンが含まれているのは驚きですね。

代表的な柿の種類

柿には地方によってさまざまな品種があります。
ここでは代表的な品種を3つご紹介します。

富有(ふゆう)

岐阜県生まれの富有は完全甘柿の代表的な品種で、日本で最も多く生産されています。果皮は鮮やかなオレンジ色で形はふっくらと丸みがあり、ジューシーでやわらかく甘みが強いのが特徴です。

平核無(ひらたねなし)

種なし柿といえばこの品種ともいえるもので、四角張った扁平な形をしています。渋柿に分類されますが、渋抜きを行うことで甘く変化します。果汁が豊富でねっとりとした口当たりが特徴です。地域によっては庄内柿やおけさ柿とも呼ばれています。

次郎(じろう)

平たくて丸みのある四角形をした完全甘柿。種がほとんどなく、サクッと食べられるかための食感が特徴です。甘さは強すぎずさっぱりとしており、柿本来の風味を感じることができます。

上記で挙げたものが代表的な品種ですが、世界には1000種近くあると言われています。ただしその1000種ある柿のうち、甘柿は20種類足らずしかないのだとか。柿の果肉にゴマと呼ばれる黒い斑点がみられるものは甘柿の可能性が高いそうなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

柿のカロリーはどれくらい?含まれる栄養素は?

柿のことがわかったところで、ここからは気になるカロリーや含まれる栄養素について干し柿と比較しながら解説します。まずは、柿のカロリーと栄養価をチェックしてみましょう。

主要な栄養価は以下の通りです。

甘がき/生(100gあたり)

・エネルギー   63kcal
・たんぱく質   0.4g
・脂質      0.2g
・炭水化物    15.9g
・カリウム    170mg
・β-クリプトキサンチン 500μg
・ビタミンC    70mg
・食物繊維    1.6g

一方、干し柿のカロリーはどう変わるのでしょうか?

干しがき(100gあたり)

・エネルギー   274kcal
・たんぱく質   1.5g
・脂質      1.7g
・炭水化物    71.3g
・カリウム    670mg
・β-クリプトキサンチン 2100μg
・ビタミンC    2mg
・食物繊維    14.0g

生柿と干し柿を比べると、干し柿の方がカロリー、カリウム、βクリプトキサンチン、食物繊維が高くなっていることがわかります。これは干すことによって水分がなくなっていることが考えられます。一方、干すことによって減っているのがビタミンC。実に10分の1以下にまで減るのですね。

参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

柿をおいしく食べたい方必見!保存方法をご紹介

柿のおいしさを少しでも長く楽しむためには正しく保存することが大切です。

柿を保存するには水分管理が重要になります。柿を購入したあとは、乾燥を防ぐためにポリ袋に入れて冷蔵庫に保存しましょう。袋に入れる前に新聞紙で包むことによってさらに保存性が高まりますよ。

歯ごたえのある食感を楽しみたい場合は「へたの乾燥を防ぐこと」がポイントです。柿はへたの部分で呼吸をしているので、ここから水分が蒸発してどんどんやわらかくなっていきます。

へたの乾燥を防ぐには、濡らしたキッチンペーパーを柿のへたの部分にぴったりと貼りつけ、ラップでキッチンペーパーを固定するように巻いてからポリ袋に入れましょう。へたの部分を下にして冷蔵保存すると、柿の呼吸が抑制され食感がキープできますよ。

もしやわらかくなりすぎてしまった場合は、そのまま冷凍してシャーベットにしていただくのもおすすめです。適切に保存してお好みの食感を楽しんでくださいね。

もっと詳しく柿の保存方法について知りたい方はこちら

これで迷わない!柿の皮のむき方を紹介

柿は食べる時期が限られているので、食べる際に皮のむき方に迷った方もいるのではないでしょうか?ここからは基本の柿のむき方をご紹介するので、迷ったときはぜひ参考にしてくださいね。

秋の味覚 柿のむき方

柿をむくとき、種にあたりにくくなるポイントは柿の底にある十字線の模様に沿って切ること!4等分したあとにへたや皮を取り除くことでむきやすくなるので、ぜひ挑戦してくださいね。甘くておいしい柿を存分に味わいましょう。

デザートにもサラダにも!柿のアレンジレシピをご紹介

ここからは柿を使ったおすすめのアレンジレシピをご紹介します。そのまま食べてもおいしい柿ですが、アレンジすると新たな魅力を発見することができますよ。

とろりと甘い柿ジャム

使う材料は3つだけ!お鍋でコトコト煮るだけで完成するとろりと甘い柿ジャムをご紹介します。材料も工程もシンプルだからこそ、柿本来の甘さが活きた素朴な味わいのジャムに仕上がります。食パンやパンケーキにのせるなどアレンジもお楽しみいただけるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

柿大量消費ドライフルーツの作り方

柿が大量に手に入ったらドライフルーツにするのがおすすめです!作り方はとても簡単で、薄くスライスした柿を低温のオーブンでじっくり焼くだけ。それだけで甘みが凝縮したねっとり食感のドライフルーツができあがります。ちょっと小腹がすいたときのおやつにぴったりですよ。

柿とモッツァレラチーズのカプレーゼ

トマトの代わりに柿を使用したカプレーゼです。柿とモッツァレラチーズの組み合わせは意外に思えるかもしれませんが、柿の甘みとチーズのまろやかさがよく合いますよ。バルサミコ酢やレモン汁の酸味もアクセントになっていて、さっぱりといただけます。おもてなしの前菜にもぴったりな一品です。

ゆず風味 にんじんと柿のラペ風サラダ

柿とゆずを使って爽やかさとやさしい甘みをプラスした、キャロットラペのレシピをご紹介します。シャキシャキのにんじんとやわらかい柿の食感の違いが楽しく、箸が止まらないおいしさですよ!ゆずの風味がにんじんと柿にマッチして、箸休めにぴったりな一品に仕上がっています。旬の柿が手に入ったときに、ぜひ作ってみてくださいね。

オーブンで簡単に作れる 柿チップス

薄く切った柿をオーブンで焼くだけ!おやつにぴったりな柿チップスを作ってみましょう。オーブンで加熱した柿は甘みがギュッと凝縮され、噛めば噛むほど柿のおいしさが溢れます。柿の自然な甘みを楽しめる一品です。オーブンがあれば手軽に作ることができるので、チャレンジしてみてくださいね。

カリカリ柿チップスチョコレート

続いても柿チップスのレシピですが、こちらはチョコレートと組み合わせてアレンジしました!柿の自然な甘みとなめらかなチョコレートがよく合い、手が止まらなくなるおいしさですよ。このレシピではミルクチョコレートを使いましたが、ビターチョコレートなどお好みのものを使ってもおいしく作れます。ティータイムのお供やおやつにぴったりなので、試してみてくださいね。

柿とさつまいもの芋ようかん

ほっくりおいしい芋ようかんに柿を加えてジューシーに仕上げました。ようかんは作るのに手間がかかるイメージがありますが、フードプロセッサーがあれば意外と簡単にお作りいただけます。一口食べれば秋を感じられる一品です。

柿のミルクジュース

熟した柿は甘みが強くそのまま食べてもおいしいですが、ジュースにするのもおすすめです!柿と牛乳、練乳をミキサーにかけるだけととっても簡単ですが、まろやかでコクのある味わいのジュースに仕上がり、デザートのように楽しめますよ。柿は熟したものを使うのがポイントです。柿が手に入ったらぜひ作ってみてくださいね。

柿のフローズンヨーグルト

柿とヨーグルトをミキサーにかけて凍らせて完成!柿のフローズンヨーグルトは、ぜひお試しいただきたいレシピです。柿の甘みとヨーグルトの酸味のバランスがよく、さっぱりとした味わいでおやつにはもちろん、食後のデザートにもぴったりですよ。柿は分量の1/4を角切りにして後から加えることで、ダイレクトに柿のおいしさをお楽しみいただけます。

秋の味覚の柿をおいしく楽しもう!

柿のカロリーや栄養素、保存方法からアレンジレシピまで幅広くご紹介しました。柿は生のままと干し柿ではカロリーや含まれる栄養素に違いがあります。どちらを食べるか迷ったときはカロリーだけではなく今回ご紹介した栄養素の面にも注目してみてくださいね。 秋の味覚である甘くてジューシーな柿をぜひ楽しんでください。

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