「みりん」がない!困った時の代用方法をご紹介!

「みりん」がない!困った時の代用方法をご紹介!

砂糖とはまた違った甘みがある「みりん」。ご家庭でよく使う調味料のひとつですが、どんな役割があるのでしょうか?この記事では、みりんの特徴や、みりんが無い場合の日本酒を使った代用方法などをご紹介します。みりんを使ったレシピも、定番料理からスイーツまでピックアップしました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • みりんとは?
  • 本みりん
  • みりん風調味料
  • 発酵調味料(加塩みりん)
  • 本みりんの調理効果とは
  • みりんが無いときの代用方法は?
  • みりんを使った料理レシピ
  • みりんを使ったスイーツレシピ
  • 料理にもスイーツにも、みりんを活用してみよう

みりんとは?

みりんとは、もち米と米麹、そして焼酎または醸造アルコールを原料にして作られる酒類調味料です。主に和食に使われることが多く、料理にまろやかな甘みやコク、照りツヤを加える役割があります。それ以外にも食材の臭みを取ったり、煮崩れを防ぐ効果などもあるため、煮物や煮魚などのレシピでは見かけることが多い調味料です。

さて、そんなみりんには、酒税法上で「酒類」に分類される「本みりん」のほかに、「みりん風調味料」と「発酵調味料」があります。以下でそれぞれ確認してみましょう。

本みりん

本みりんは、蒸したもち米、米麹、焼酎もしくは醸造アルコールを原料とし、長期間熟成させて作られます。熟成期間は40~60日ほどで、伝統的な製法だと半年から1年間かかる場合も。この熟成期間の間に、米麹の酵素の働きでもち米のデンプンやたんぱく質が分解されます。すると、糖類の甘みや、アミノ酸の旨味などが生成され、みりん特有の風味が生み出されるのです。 アルコール分が約14%含まれ、酒税法上では「酒類」に分類されます。

みりん風調味料

みりん風調味料は、ブドウ糖や水あめなどの糖類や旨味調味料、香料などを調合し、本みりんの風味に近づけたものです。アルコール分は1%未満のため、酒税の対象にはなりません。

発酵調味料(加塩みりん)

みりんタイプの発酵調味料は、うるち米と米麹を原料とし、糖類やアルコールを合わせたものです。本みりんと同様に約14%のアルコールが含まれていますが、塩を加えて調整しているため、酒税法上の「酒類」には分類されません。味つけの際には、塩分が濃くならないように注意が必要です。

本みりんの調理効果とは

本みりんの甘みは、砂糖と異なり、ブドウ糖やオリゴ糖など複数の糖類で構成されています。そのため、やわらかで上品な甘みとなり、料理に照りやツヤをつけることができます。

また、熟成により生成されるアミノ酸や有機酸と糖類が複雑にからみ合うことで、料理にコクと旨味が生まれます。

さらに、本みりんやみりんタイプの発酵調味料では、アルコールの作用も期待できます。煮崩れを防いだり、味が染み込みやすくなったり、食材の臭みを消したりすることができますよ。

みりんが無いときの代用方法は?

みりんを切らしてしまったときは、ご家庭にある調味料で代用も可能です。みりんには甘みとアルコール分が含まれるので、この要素をもつ調味料を組み合わせます。

砂糖+日本酒

みりんの甘みを砂糖に、アルコール分を日本酒に置き換える方法です。 みりん大さじ1を作る場合には、砂糖小さじ1に対し、日本酒大さじ1を合わせます。

砂糖のざらつきがなくなるまで、よく混ぜ合わせてください。

日本酒は料理酒でもいいですが、塩分が添加されていないものを使用してくださいね。

はちみつ+日本酒

甘みにはちみつを使うこともできます。みりん大さじ1を作る場合、はちみつ小さじ1/2に対し、日本酒大さじ1を合わせてください。

はちみつは砂糖に比べてコクがあり、みりんの甘み成分であるブドウ糖が多く含まれているため、よりみりんに近い風味が再現できます。

はちみつは砂糖よりも甘みが強いため、砂糖よりも少し量を控えめにします。

※こちらのレシピは、はちみつを使用しております。 1歳未満(乳児)のお子様はお召し上がりにならないようご注意ください。 はちみつは、砂糖でも代用できます。それぞれ種類によって甘さが異なりますのでお好みで調整してください。

みりんを使った料理レシピ

みりんの特徴や代用方法がわかったところで、ここからは、みりんを使うことでおいしく仕上がる料理のレシピをご紹介します。

ごちそうの定番 簡単すき焼き

ごちそうメニューのすき焼きを、割り下から手作りしてみませんか?すき焼きの割り下は市販品を購入することも多いですが、ご家庭にある調味料で簡単に作ることができますよ。みりんの甘みが牛肉の旨味を引き立て、お箸が止まらないおいしさに。ぜひお試しくださいね。

定番のぶり大根

和食の定番メニューのひとつ、ぶり大根のレシピをご紹介します。本みりんには魚の臭みを取り除いたり、煮崩れしにくくしたりする作用があるため、煮魚をきれいにおいしく仕上げてくれます。じっくりコトコト煮込んだ大根にも、味がしっかりと染みて絶品ですよ。

照り焼きチキン

ツヤツヤの照りが食欲をそそる!照り焼きチキンはいかがでしょうか。みりんには料理に照りやツヤを出す作用があるため、照り焼きには欠かせない調味料です。ジューシーな鶏もも肉に甘辛い味つけがよく合い、ごはんがすすむ一品。ぜひ作ってみてくださいね。

優しい味がしみる!肉じゃが

ほっこりやさしい味わいの、肉じゃがのご紹介です。本みりんを使うことで、じゃがいもの煮崩れ防止になりますよ。顆粒和風だしを使ったシンプルな味つけで、ごはんにもお酒にもぴったり。完成したあと一度冷ますことで、味がしっかりと染みてよりおいしく仕上がります。

香ばしい!厚揚げのみそチーズ焼き

香ばしいみその風味がたまらない!厚揚げのチーズ焼きをご紹介します。厚揚げにみそを塗ってチーズをのせ、オーブントースターでこんがり焼くだけの簡単レシピ。みりんを加えた甘いみそだれがコクのあるチーズとよく合う、おつまみにぴったりの一品です。

ごはんのお供に 簡単黄身漬け

みりんとしょうゆを合わせた漬けダレに卵黄を入れ、じっくりと漬け込みました。甘じょっぱい味つけが、温かいごはんにぴったり!とろりとした濃厚な黄身がごはんに絡んで、やみつきになる味わいですよ。卵の食べ方のバリエーションとして、覚えておくと便利なレシピです。

赤エビの沖漬け風どんぶり

プリプリの赤エビで作る、沖漬け風どんぶりはいかがでしょうか。みりんとしょうゆがベースのタレが赤エビの甘みを引き立て、食べ応え抜群の一品に。卵黄を絡めて食べると、まろやかな味わいになってとてもおいしいですよ。ぜひお試しくださいね。

みりんを使ったスイーツレシピ

ここからは、みりんを使ったスイーツのレシピをご紹介します。甘みのあるみりんは、お菓子作りにも使うことができるんです!ぜひチェックしてみてくださいね。

簡単 サクサク大学いもスティック

サクサク食感で手が止まらない!スティック状の大学いものご紹介です。カリッと揚げたさつまいもにしょうゆベースの甘い蜜を絡め、おやつにぴったりの一品に。砂糖だけでなくみりんを合わせることで上品な甘さに仕上がり、照りやツヤもきれいに出ますよ。

みたらしもちパンケーキ

みたらしソースでいただく、和風パンケーキを作ってみませんか?生地には切り餅を溶かして加えることで、もちもちとした食感に。あまじょっぱいみたらしソースと、香ばしいきな粉の風味がよく合い、いつもとひと味違うパンケーキに仕上がりますよ。

材料3つで ほんのり甘いみりんプリン

ほんのりやさしい甘みがおいしい、みりんプリンのご紹介です。砂糖ではなくみりんを使うことで、上品でほのかな甘みに仕上がります。少ない材料で手軽に作ることができるので、ちょっと甘いものが食べたいときにおすすめ!ティータイムのお供にいかがでしょうか。

料理にもスイーツにも、みりんを活用してみよう

料理に甘みをつけるだけでなく、さまざまな調理効果があるみりん。上手に使うことで、いつもの料理がぐんとおいしく仕上がります。ぜひご紹介したレシピも参考にしていただき、毎日の料理にみりんを活用してみてくださいね。

※20歳未満の飲酒はやめましょう。

※妊娠中の方、授乳中の方の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。またアルコールに弱い方、運転時、スポーツ時、入浴時はアルコールの摂取をお控えください。

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