最終更新日 2024.3.6

まいわしをおいしく食べられる旬はいつ?選び方や保存方法について解説!

まいわしをおいしく食べられる旬はいつ?選び方や保存方法について解説!

食卓にのぼる機会も多い「まいわし」。さまざまな料理に活用できる便利な魚で鮮魚店やスーパーでは通年入手できますが、旬がいつなのか知らない方も多いのではないしょうか。今回は、そんなまいわしをおいしく食べられる時期や上手な保存方法を解説します。記事後半では絶品レシピもご紹介!ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • まいわしとは?
  • まいわしの旬はいつ?
  • かたくちいわしやうるめいわしの旬もチェック!
  • かたくちいわし
  • うるめいわし
  • まいわしの選び方について
  • 表面に張りがあり青いツヤのあるものを選ぶ
  • 丸みを帯びていてふっくらしているものを選ぶ

まいわしとは?

「まいわし」とは、ニシン目ニシン科に分類される海水魚です。体側に細かく一列に並ぶ黒点が特徴的な、体長20cm前後の魚です。世界に約300種生息しているとされるイワシですが、日本では「まいわし」「かたくちいわし」「うるめいわし」の3種類が代表的です。なかでも日本人にとって馴染み深いのが今回のテーマである「まいわし」で、オイルサーディンなどの缶詰や干物に加工されたり、さまざまな料理に活用することができます。そのため、食卓にのぼる機会も多い魚ですが、実は漁獲量の大半は食用としてではなく養殖魚や養鶏・養豚用の飼料の原料になっているんですよ。

そんなまいわしですが、ブリやスズキ同様、出世魚であることをご存知でしょうか?まいわしは大きさによって名前が変わる魚で、稚魚のときは「シラス」、10cm前後のときは「コバ(小羽)」、15cm前後で「チュウバ(中羽)」、20cm前後で「オオバ(大羽)」と呼ばれています。縁起のよい魚としてもぜひ覚えておきたいですね!

まいわしの旬はいつ?

沖縄県以外の日本全国で通年漁獲されるため、スーパーや鮮魚店などではいつでも入手することができる「まいわし」ですが、旬の時期は6月~10月と言われています。特に6月の入梅の季節は最も脂がのっておいしくなることから、この時期のまいわしを「入梅鰯」と呼んで区別することもがあるんですよ。

かたくちいわしやうるめいわしの旬もチェック!

ここまでまいわしの特徴を説明してきましたが、同じく日本で流通しているかたくちいわしやうるめいわしの旬についてもここでチェックしておきましょう!それぞれのイワシの特徴についても簡単にご紹介します。

かたくちいわし

ニシン目カタクチイワシ科に属する「かたくちいわし」。日本で一般的にイワシと言われる3種類の中ではもっとも小型のいわしで、煮干しをはじめ、オイルに漬け込んで作られるアンチョビなどの加工品としても有名です。秋~冬が旬とされているものの、地域によっても差があるためおいしいとされる季節は一概に決まっていません。

うるめいわし

ニシン目ニシン科に分類される「うるめいわし」。成魚は体長40cmほどになり、3種類の中では最も大きないわしです。目が潤んでいるように見えることからつけられたという名前のとおり、丸く澄んだ大きな目が特徴です。秋から初春にかけて旬を迎えますが、市場に並ぶのは、丸干しなど加工されているものが主流です。

まいわしの選び方について

さてここからは、まいわしの選び方や保存方法について解説します。イワシ(鰯)は漢字で魚編に「弱」と書きますが、その字が表すとおり、傷みやすく鮮度が落ちやすい魚です。選ぶときは、以下の点に注目しましょう。

表面に張りがあり青いツヤのあるものを選ぶ

まいわしは、張りや色に注目して選ぶようにしましょう。鮮度の落ちてきたものは張りがなくなり、色味も黄色っぽくなってきます。目は黒く澄んだものが鮮度が高い証拠で、赤いものは鮮度が落ちてきているので注意が必要です。エラの内側の色が確認できる場合は、鮮やかな赤色になっているものを選ぶようにしましょう。

丸みを帯びていてふっくらしているものを選ぶ

丸みを帯びているかどうかも注目してほしいポイントです。ふっくらしているものは、脂がのっている証拠。細くシュッとしているものは脂が少なめで身がぱさついている可能性があるため、丸みのあるものを選ぶようにしてくださいね。

まいわしの保存方法について

選び方がわかったら、次はまいわしの保存法をチェックしておきましょう!

傷みやすいまいわしを上手に保存するのに最適なのは、冷凍保存する方法です。できるだけ空気を入れないように隙間なくラップをし、冷凍用保存袋などに入れて脱気してから保存します。丸ごと保存するのはもちろん、フィレ(三枚おろし)にしたものや、てんぷらや竜田揚げなどに調理したものも同様の方法で冷凍保存できます。鮮度が高いうちにこのように保存しておくことで、おいしい状態を保てます。解凍後は必ず加熱調理していただきましょう。

まいわしを使ったおいしいレシピをご紹介!

まいわしはさまざまな料理に活用できる優秀な食材です。ここではまいわしを使って作れるおいしいレシピをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

簡単おつまみ イワシのなめろう

長ねぎやミョウガ、生姜などの薬味と一緒にたたいて作る、イワシのなめろうはいかがでしょうか。いわしは程よく食感を残しているので、ねっとりとしていながらも食べ応えがあります。芳醇なみその風味がいわしや薬味とよく合い絶品ですよ!卵黄を崩して絡ませれば、より濃厚な味わいをお楽しみいただけます。ごはんのおともにはもちろん、お酒のおつまみにもぴったりです。

イワシのマリネ

鮮度の高いいわしは、生のままマリネにするのもおすすめです!酢やオリーブオイル、塩などを混ぜ合わせて作るさっぱりとしたマリネ液が脂ののったいわしとよく合います。シンプルな味つけですが、ディルの香りがふわっと香って華やかな風味を楽しめますよ。紫玉ねぎやレモンを使うことで彩りよく仕上がります。おもてなしにもぴったりな一品です。

バジル香る チーズ衣のイワシフライ

お酒のおつまみにぴったりなイワシのフライをご紹介します。実はハーブとの相性もよいいわし。こちらのレシピでは、乾燥バジルを衣に混ぜ込んで風味豊かに仕上げました。サクサクの衣とふんわりとしたいわしの食感のコントラストをお楽しみいただけます。鼻に抜けるバジルの香りとチーズの香ばしさに食べる手が止まらなくなりますよ!

いわしの唐揚げ 梅タルタルソース

いわしは唐揚げにしてもおいしくいただけます!香ばしく揚げたいわしの唐揚げに梅風味のタルタルソースをつけていただきましょう。このさっぱりとした味わいのタルタルソースがいわしの旨味を引き立てます。ぜひ試してみてくださいね。

カレー風味でスパイシー いわしのパン粉焼き

スパイシーな味つけがたまらない!こんがりと揚げ焼きにしたいわしのパン粉焼きも、ぜひお試しいただきたい一品です。パン粉にカレー粉のほか、粉チーズやパセリも加えているので、豊かな味わいを楽しめますよ。手に入りやすい材料で作れるので、日々の献立に取り入れやすいのもうれしいポイントです。

いわしの梅肉はさみ焼き

覚えておくと便利ないわしのはさみ焼きをご紹介します。いわしは身がやわらかいので、手で簡単に開くことができます。このレシピは、手開きしたイワシに梅肉と大葉を挟んでオーブントースターで焼くだけととっても簡単!あと一品ほしいときやお酒のおつまみをさっと作りたいときにも最適ですよ!ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

骨まで食べられる いわしの甘露煮

甘辛い味つけでごはんやお酒が進む、いわしの甘露煮レシピです。じっくり煮込めば、骨まで食べることができるのもイワシの魅力!魚料理はおろすのが大変で取り入れづらいと感じている方も多いかと思いますが、こちらのレシピなら骨ごとぶつ切りにして煮込むだけなので簡単に魚を使った一品を作ることができますよ!ぜひいわしを丸ごと楽しんでみてくださいね!

ピリ辛 イワシのコチュ味噌煮

いわしの味噌煮にコチュジャンを加えて、ピリ辛にアレンジ!イワシのコチュ味噌煮を作ってみましょう。定番の味噌煮も少し調味料を変えるだけで、いつもとは違う味わいを楽しめます。ほどけるようなやわらかい身にしっかりと味が染み込んで、とってもおいしいですよ!

バジル香る いわしのトマト煮

いわしの煮物は和風の味つけで作るのが定番ですが、このレシピではトマトとバジルをプラスしてちょっぴり洋風にアレンジしました。使う食材だけを見るとイタリア風の味わいを想像しますが、味つけのベースはしょうゆやみりんなので、どこかほっとする味わいに仕上がっています。ごはんとの相性もよいので、献立の一品に加えてみてはいかがでしょうか。

いわしのつみれとあおさのお味噌汁

ここまでいわしを使ったおかずをご紹介してきましたが、汁物のレシピも押さえておきましょう。こちらは、あおさのみそ汁に細かく叩いてふわふわな食感に仕上げたいわしのつみれを合わせて、風味豊かに仕上げた一品です。いわしの旨味とあおさの香りが絶妙にマッチしていて、思わずおかわりしたくなること間違いなし!いわしが手に入ったらぜひ作ってみてくださいね。

まいわしをおいしくいただこう!

日本の広い地域で漁獲され、通年おいしくいただくことができる「まいわし」。入手のしやすさだけでなく、手開きできる手軽さや幅広い料理に活用できる万能さなど、魅力がたくさん詰まった魚であることがわかりました。今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひご自宅でもまいわしの料理を楽しんでみてくださいね。

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