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ロース肉とヒレ肉はどう違う?部位別のカロリーや特徴、おいしい食べ方も解説!

ロース肉とヒレ肉はどう違う?部位別のカロリーや特徴、おいしい食べ方も解説!

牛肉や豚肉を選ぶとき、「ロース」や「ヒレ」といった部位の名前をよく目にしますよね。これらの違いについて知っていますか?この記事では、牛肉や豚肉のロースとヒレの特徴や違いについて解説します。記事の後半では、ロースやヒレを使ったおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • ロースとヒレはどこの部位?
  • 牛肉のロースとヒレの位置
  • 豚肉のロースとヒレの位置
  • ロースとヒレの違いは?
  • ロースとヒレの栄養価の違い
  • ロースやヒレのおいしい食べ方は?
  • ロース肉を使ったおすすめレシピをご紹介!
  • ヒレ肉を使った特別な日にもぴったりなレシピをご紹介!
  • ロースとヒレの特徴を知って上手に使い分けよう!

ロースとヒレはどこの部位?

牛肉や豚肉にはさまざまな部位があり、それぞれ特徴が異なります。その中でも私たちがよく見かける部位に「ロース」と「ヒレ」がありますが、これらにはどのような違いがあるのか、はっきりとわからない方も多いかもしれません。そこでまずは、牛や豚のロースとヒレがそれぞれどこの部位なのか、確認してみましょう。

牛肉のロースとヒレの位置

牛肉のロースは、肩から腰にかけての部分。もっと細かく分類すると「肩ロース」「リブロース」「サーロイン」に分かれています。一番頭に近いのが肩ロースで、名前のとおり肩の部分にあります。そして、腰の上部にあるのがサーロインで、肩ロースとサーロインの間にあるのがリブロースになります。この「リブ」には肋骨という意味があるんですよ。

ヒレは、サーロインの内側、腰椎の骨をはさんで隣にある部分にあたります。

豚肉のロースとヒレの位置

豚肉のロースは、豚の背中から腰にかけての部分で、背中から見た深さでいうと豚の鼻ぐらいまでの範囲です。

お腹側にはバラがあり、そのバラとロースの間にヒレがあります。

ロースとヒレの違いは?

ロースとヒレが牛や豚のどの部分にあるのかがわかったところで、それぞれの特徴について解説します。まずは牛肉から見てみましょう。

牛肉

牛肉のロースの中でも肩ロースは、ほどよく脂肪がついていてやわらかい部位。リブロースは脂肪が霜降り状になっていて、旨味たっぷりのきめ細かい肉質です。牛肉の高級部位の一つでもあるサーロインは、きめ細かい肉質と、牛肉らしい上質な旨味があります。

一方ヒレは、脂肪が少なく上品な味わいで、非常にやわらかいのが特徴です。「シャトーブリアン」という名前を聞いたことがある方も多いかもしれませんが、シャトーブリアンは牛のヒレの中央にあり、運動量が少なく特にやわらかい部分のことを指します。

豚肉

豚肉のロースはキメが細かくやわらかい肉質で、ほどよく脂肪がついています。脂肪は旨味たっぷりで、適度な噛みごたえと風味を楽しめるのが特徴です。ヒレは、豚肉の中でも最もキメが細かくやわらかい部分で、脂肪が少ないあっさりとした味わいを楽しめます。

ロースとヒレの栄養価の違い

ロースとヒレの栄養価の違いについても見てみましょう。牛肉のヒレやリブロース、肩ロースそれぞれ100gに含まれる栄養価を、和牛と輸入牛、豚に分けて以下でご説明します。

和牛

<ヒレ>
100g当り
エネルギー: 207kcal
たんぱく質: 19.1g
脂質: 15.0g
炭水化物: 0.3g

<リブロース(脂身つき)>
100g当り
エネルギー: 514kcal
たんぱく質: 9.7g
脂質: 56.5g
炭水化物: 0.1g

<肩ロース(脂身つき)>
100g当り
エネルギー: 380kcal
たんぱく質: 13.8g
脂質: 37.4g
炭水化物: 0.2g

輸入牛

<ヒレ>
100g当り
エネルギー: 123kcal
たんぱく質:20.5 g
脂質: 4.8g
炭水化物: 0.3g

<リブロース(脂身つき)>
100g当り
エネルギー: 212kcal
たんぱく質: 20.1g
脂質: 15.4g
炭水化物: 0.4g

<肩ロース(脂身つき)>
100g当り
エネルギー: 118kcal
たんぱく質:22.2g
脂質: 3.7g
炭水化物: 0.3g

<ヒレ>
100g当り
エネルギー: 221kcal
たんぱく質: 17.9g
脂質: 17.4g
炭水化物: 0.1g

<ロース(脂身つき)>
100g当り
エネルギー:248kcal
たんぱく質: 19.3g
脂質: 19.2g
炭水化物: 0.2g

<肩ロース(脂身つき)> 100g当り
エネルギー:237kcal
たんぱく質: 17.1g
脂質: 19.2g
炭水化物: 0.1g

和牛と輸入牛を比較してみると、どの部位でも和牛の方が脂質量やエネルギーが高く、たんぱく質量は輸入牛の方が高いことがわかりますね。

このことから、ローストビーフなどを作る場合には脂肪が少ない輸入牛を使うのがおすすめです。反対に、ステーキや焼肉など、牛肉の脂の旨味を楽しみたいときは、霜降りが入りやすい和牛を選ぶのがよいでしょう。

また、豚ロースや豚肩ロース肉のエネルギーや脂質量は和牛よりは低いですが、輸入牛よりは若干高めの傾向があります。たんぱく質量は輸入牛の方が若干高いものの、肩ロースに関してはほぼ同等の数値でした。

また、部位ごとに比較すると、和牛ではリブロース、肩ロース、ヒレの順に脂質量が多いですが、輸入牛では肩ロースとリブロースでは大きな違いはないようです。豚肉も輸入牛と同様、肩ロースとリブロースで差はありませんでした。

ぜひ参考にしていただき、食べたいものや作りたいものに合わせて、部位を選んでみてくださいね。

ロースやヒレのおいしい食べ方は?

牛肉と豚肉の各部位では、味わいや栄養価が異なることがわかりましたね。それでは、それぞれどのように食べるとおいしいのでしょうか。ここでは、ロースやヒレのおいしい食べ方について解説します。

ロースという名前は「焼く」という意味の「ロースト」が由来となっているのだそうです。牛ロースの中でも特にサーロインやリブロースは、ステーキやすき焼き、しゃぶしゃぶなど、お肉自体のおいしさをそのまま楽しむ料理にぴったり!肩ロースは薄切りにすると旨味が引き立つので、すき焼きやしゃぶしゃぶのほか、焼肉にするのもおすすめです。牛ヒレ肉は、あっさりとした味わいとやわらかい食感を楽しめるステーキに最適ですよ。

豚ロース肉は、ほどよくのった脂の旨味を楽しめるローストポークやポークソテーにするとおいしく食べられます。脂肪分が少なくやわらかい食感の豚ヒレ肉は、ヒレカツにするのがおすすめ!油とよく合うので、ソテーにするのもよいでしょう。

ロース肉を使ったおすすめレシピをご紹介!

ここからは、牛肉と豚肉のロースやヒレを使ったおすすめレシピをご紹介します。まずは、ロース肉のレシピから。電子レンジで手軽に作れるレンジ蒸しややわらかくジューシーなとんかつなど、今夜のおかずにぴったりなレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

とろとろ卵のハヤシライス

とろとろ卵をのせたハヤシライスのご紹介です。牛ロース肉の旨味とトマトの酸味に、マイルドな味わいの卵が相性抜群!ルーを使わなくても簡単に作れるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

今夜はごちそう 土鍋でお手軽すき焼き鍋

特別な日の夕食に、土鍋で作るすき焼きはいかがでしょうか。フライパンで焼いた牛ロース肉と野菜や豆腐などを、割り下で煮込んだら完成するので、想像以上に簡単に作れますよ!専用のすき焼き鍋がなくても楽しめるのがうれしいですね!お好みの具材を使って作ってみてください。

サクサクやわらかロースカツ

豚ロース肉といえば、やはりロースカツを思い浮かべる方も多いですよね!筋を切り、麺棒で叩くひと手間で、やわらかく歯切れのよいとんかつに仕上がりますよ。揚げたてはサクサクと食感でたまらないおいしさです!ぜひチャレンジしてみてくださいね。

豚ロースのキャベツ巻きレンジ蒸し

電子レンジで作れる、豚ロースのキャベツ巻きをご紹介します。旨味たっぷりの豚ロース肉と甘みが引き立つキャベツに、香りのよいごまダレがよく合い、どんどん箸が進みますよ!パパッと一品作りたいときにもおすすめのレシピです。

豚ロースとキャベツのオイスターソース炒め

ごはんがどんどん進む!豚ロースとキャベツのオイスターソース炒めを作ってみましょう。豚肉の旨味とオイスターソースを使ったコクのある味わいがシャキシャキのキャベツと相性抜群で、箸がとまらなくなるおいしさですよ。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

ヒレ肉を使った特別な日にもぴったりなレシピをご紹介!

続いては、ヒレ肉を使ったらレシピをご紹介します。ヒレ肉のやわらかさを活かした、普段の献立にはもちろん、特別な日にも最適な絶品レシピをピックアップしました。

赤ワインソースで 牛ヒレ肉のステーキ

牛ヒレ肉のやわらかい食感を楽しめる、ステーキはいかがでしょうか。あっさりとした味わいの牛ヒレ肉と、肉汁に赤ワインやバター、すりおろしニンニクを加えた濃厚なソースがよく合います。おもてなしにもぴったりの一品ですよ。

ヒレ肉でやわらか 牛カツ

旨味たっぷりでジューシーな牛カツを牛ヒレ肉で作ってみましょう。このレシピでは、牛肉をバッター液にくぐらせてからパン粉をつけているので、衣がはがれづらくなります。油から取り出した後に少し時間をおくことで肉汁がなじんでよりおいしく食べられますよ!お好みの仕上がりになるように、揚げ時間を調整して作ってみてくださいね。

オニオンソースで 豚ヒレ肉のステーキ

豚ヒレ肉のステーキはぜひ試していただきたい一品です!すりおろし玉ねぎとめんつゆに甜面醤、ニンニクを加えたオニオンソースが豚ヒレ肉のさっぱりとした旨味によく合います。豚ヒレ肉に薄力粉をまぶしてから焼くことで、しっとりやわらかい食感に仕上がりますよ。

レンジでお手軽 ヒレ肉の角煮大根

火を使わずび作れるお手軽レシピ!ごはんにもお酒にもよく合う、ヒレ肉の角煮大根をご紹介します。フォークで穴を開けて、調味液に漬け込んだ豚ヒレ肉と大根を電子レンジで加熱するだけで、しっとりおいしい一品ができあがります。味が染みこんだ豚ヒレ肉と大根はほっとするおいしさですよ。

豚ヒレ肉のオーブン焼き

パーティーやおもてなしにもおすすめ!豚ヒレ肉のオーブン焼きはレパートリーに加えておくと便利なレシピです。漬けだれに漬け込んだ豚ヒレ肉をオーブンでじっくりと焼きあげることで、旨味を閉じ込めました。少し時間はかかりますが、漬けだれさえ作ればあとは焼くだけと手間をかけずに作れるのがうれしいポイントです!

ロースとヒレの特徴を知って上手に使い分けよう!

今回は、牛肉と豚肉のロースやヒレの違いやおいしい食べ方について解説しました。ロースとヒレ、それぞれ異なる特徴がありましたが、どちらもとってもおいしい部位です。それぞれに合った調理方法で、よりおいしく楽しんでみてくださいね。

クラシルでは、ロースやヒレを使ったレシピをほかにもたくさんご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。

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2023.12.6 最終更新

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