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「万願寺とうがらし」とは?食材の特徴やおすすめレシピをご紹介

「万願寺とうがらし」とは?食材の特徴やおすすめレシピをご紹介

辛くないとうがらしとしておかずに大活躍の「万願寺とうがらし」。夏が旬のほんのり甘みのある京野菜ですが、どうやって使ったらいいの?と悩む方も少なくないようです。この記事では、万願寺とうがらしの特徴やおいしい食べ方について解説します。万願寺とうがらしを使ったおかずレシピもご紹介するので、ぜひ献立作りに役立ててくださいね!

  • 目次
  • 万願寺とうがらしとは
  • 見た目
  • 味わい
  • 旬の時期
  • ブランド京野菜「万願寺甘とう」とは
  • 万願寺とうがらしは辛くない?ししとうやピーマンとの違いを比較!
  • 万願寺とうがらしのおいしい食べ方
  • 万願寺とうがらし 活用レシピ
  • 主食から副菜まで、万願寺とうがらしを味わい尽くそう

万願寺とうがらしとは

万願寺とうがらしは、京都の舞鶴市・万願寺地区で生まれた京野菜のひとつです。

とうがらしという名前がついていますが辛みはほとんどなく、やさしい甘みがあるのが特徴。その味わいと大ぶりな見た目から「とうがらしの王様」とも呼ばれています。

この万願寺とうがらしは、京都で長く親しまれてきた「伏見とうがらし」と、在来種「カリフォルニア・ワンダー」が自然交雑して生まれたとされており、大正末期から栽培が続けられてきました。

現在では全国各地で生産されており、スーパーでも見かけるようになりましたが、本来の産地である舞鶴市・綾部市・福知山市で育てられたものは、品質の高さから別格として扱われています。

見た目

万願寺とうがらしは長さが10~23cmほどもある大型のとうがらしです。

形はヘタに近い部分が一部くびれており、少し湾曲しています。また、皮は厚めでしっかりとしており、果肉も肉厚です。

味わい

とうがらしと聞くと「辛いのでは?」と思われがちですが、万願寺とうがらしはまったく辛くありません

ほんのり甘みがあり、肉厚でやわらかいため、焼くだけでもおいしく食べられます。種も少なめで、調理しやすいのもうれしいポイントです。

旬の時期

万願寺とうがらしの旬は6〜8月頃の夏。収穫時期としては5月上旬〜9月下旬頃まで続きます。

最近ではハウス栽培も盛んになっており、一部では一年中手に入るようになっていますよ。

▶唐辛子の種類についてもっと知りたい方はこちらもチェック!

ブランド京野菜「万願寺甘とう」とは

スーパーなどで見かける万願寺とうがらしには、よく似た名前の「万願寺甘とう」という表記があることもあります。これは、京都府舞鶴市・綾部市・福知山市の限られた地域で栽培されたものだけに許されたブランド名です。

「万願寺甘とう」は、万願寺とうがらしの中でも厳しい基準をクリアした固定種に限定され、品種としては「万願寺とうがらし」またはその改良品種「京都万願寺2号」のいずれかに限られています。

「京のブランド産品」第一号にも認定

「万願寺甘とう」は、その品質の高さから1989年(平成元年)に「京のブランド産品」第一号に認証されました。選別基準も細かく決められており、出荷時には以下のように3つの等級に分類されます。

13~23cmで色や形が特に優れているものが「秀品」、13cm以上で秀品に次ぐものが「優品」、10cm以上で優品に次ぐものが「良品」となるそうです。

※『万願寺甘とう』は「全国農業協同組合連合会」の登録商標又は商標です。

万願寺とうがらしは辛くない?ししとうやピーマンとの違いを比較!

万願寺とうがらしは、基本的に辛みのない「甘とうがらし」です。ししとうのように「辛い実に当たる」こともほとんどないため、辛いものが苦手な方や子どもでも安心して食べられますよ。

ただ、見た目や味の印象がピーマンやししとうと似ているため、違いがわかりにくいと感じる方もいるかもしれません。

以下の表でピーマンやししとうとの違いをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

万願寺とうがらし ししとう ピーマン
辛さ

辛くない

まれに辛い実がある

辛くない

サイズ

10〜23cmと大きめ

5〜7cm程度

5〜8cm程度(丸みあり)

味わい

甘みとほろ苦さ

青っぽさとほのかな苦味

しっかりした苦味

食感

肉厚でふっくら

薄くやわらかい

肉厚でシャキッとした食感

調理方法

焼き・煮浸し・詰め物など

素揚げ・炒め物など

炒め物・詰め物・グリルなど

ししとうよりも大きくて肉厚、ピーマンよりもやわらかく、ほんのり甘くてクセが少ないので、焼くだけでもおいしく、さまざまな料理に使いやすいですよ。

💡ワンポイント豆知識
万願寺とうがらしの種はやわらかくて苦味も少ないため、基本的に取り除かなくてもそのまま食べられます。皮やヘタも食感がやさしいので、丸ごと調理してもおいしく仕上がるのがうれしいポイント。
もちろん気になる方はカットして取り除いてもよいですが、加熱すると種もほとんど気にならなくなるため、手軽に調理したいときにも向いていますよ。

万願寺とうがらしのおいしい食べ方

やわらかくて甘みがあり、食べごたえ抜群の万願寺とうがらしは、さまざまな料理に使いやすい万能野菜です。

ここでは、調理法ごとにおすすめの食べ方をご紹介します。ぜひお気に入りのアレンジを見つけてみてくださいね。

素揚げ・天ぷら

万願寺とうがらしの自然な甘みや香ばしさを引き立てるには、素揚げや天ぷらがぴったり。

軽く揚げることで表面は香ばしく、中はふっくらと仕上がります。衣をまとわせた天ぷらは、見た目も美しく、塩や天つゆでシンプルに楽しめる一品ですよ。

焼き・炒め物

焼くだけでおいしいのも、万願寺とうがらしの大きな魅力です。焼き万願寺とうがらしは、生姜じょうゆやかつお節をかけるだけで、素材の甘みをじんわりと味わえます。

炒め物では、豚バラやナスと合わせてボリュームアップしたり、ザーサイやスパイスと組み合わせてアレンジを楽しむのもおすすめです。

煮びたし・炊いたん

やさしい味わいを楽しむなら、煮びたしや炊いたんがおすすめです。だしの旨味が万願寺とうがらしにじんわりと染み込み、ほっとする味わいに仕上がります。

厚揚げやさつま揚げなどの具材と組み合わせることで、食べごたえもアップ。冷やしてもおいしくいただけますよ。

▶おいしい万願寺とうがらしの選び方はこちらをチェック!

万願寺とうがらし 活用レシピ

万願寺とうがらしの特徴について知ったところで、ここからは万願寺とうがらしのおいしさを活かした絶品レシピをご紹介します。焼いたり煮浸しにする定番の食べ方はもちろん、豚バラを組み合わせたゆず胡椒炒めやエスニックピーナッツ和えなどアレンジレシピもピックアップしていますよ!ぜひチェックしてみてくださいね。

生姜醤油がよく合う 焼き万願寺とうがらし

万願寺とうがらし農家さんに教えていただいた、シンプルにいただく焼き万願寺とうがらしのご紹介です。香ばしく焼いた万願寺とうがらしに生姜醤油と鰹節をのせるだけの簡単レシピ。ふっくらとした万願寺とうがらしに生姜醤油がよく合い、さっぱりと召し上がれます。万願寺とうがらしのおいしさをダイレクトに味わいたいときは、ぜひこのレシピをお試しください。

万願寺とうがらしと厚揚げの煮びたし 

おつまみにぴったり!万願寺とうがらしと厚揚げの煮びたしのレシピをご紹介します。万願寺とうがらしを食べ応え抜群の厚揚げと一緒に炊き合わせました。顆粒和風だしやしょうゆ、砂糖などで味つけした煮汁はほんのり甘くやさしい味わいで、一口食べればホッと癒されますよ。できたてはもちろん、冷やしてもおいしいので、ぜひ作ってみてくださいね。

万願寺とうがらしと豚バラ肉のゆず胡椒炒め

今夜のメインおかずに、万願寺とうがらしと豚バラ肉のゆず胡椒炒めはいかがですか?コクのある豚バラ肉の旨味が、万願寺とうがらしやナスと相性抜群!ゆず胡椒のさわやかな辛味が後を引く、リピート間違いなしの一品です。簡単にお作りいただけるので、ぜひお試しください。

万願寺とうがらしとザーサイのピリ辛炒め

和食のイメージが強い万願寺とうがらしですが、このレシピではザーサイや豆板醤などを加えて中華風に仕上げました。ピリ辛のタレが絡んだ万願寺とうがらしやキャベツにザーサイ特有の風味と塩味がアクセントになり、やみつきになるおいしさです。万願寺とうがらしをいつもとは違う食べ方で楽しみたいときは、ぜひこちらのレシピを試してみてくださいね。

万願寺唐がらしとさつま揚げの炊いたん

おばんざいを食べたくなったときにおすすめな、万願寺唐がらしとさつま揚げの炊いたんです。白だしやみりん、醤油などおうちによくある調味料で、具材をサッと煮るだけなのでとても簡単にお作りいただけますよ!やさしい味わいで、ごはんのおかずとしてはもちろん、おつまみにも最適な一品です。

万願寺とうがらしのエスニックピーナッツ和え

万願寺とうがらしはエスニック風にアレンジするのもおすすめです!濃厚でまろやかなピーナッツバターとスイートチリソースの甘みがたまらない、やみつき必至の一品!万願寺とうがらしのほろ苦さとピーナッツのコク、ベーコンの香ばしさが相性抜群で箸がどんどん進みますよ。おつまみにもぴったりなので、ぜひ作ってみてくださいね。

わさび香る 万願寺とうがらしの肉巻き

わさびのツーンとした辛味が魅力!万願寺とうがらしの肉巻きをご紹介します。このレシピでは万願寺とうがらしを大胆にまるごと使い、インパクトある見た目に仕上げています。香ばしく焼けた豚バラ肉の脂が万願寺とうがらしに染み込み、旨みたっぷりに仕上がりますよ!細長い形で食べやすく、ボリュームもある、満足度の高い一品です。

万願寺とうがらしの和風ペペロンチーノ

万願寺とうがらしを使って和風のペペロンチーノを作ってみませんか?万願寺とうがらしを大きめの輪切りにして、食感も楽しめる一品に仕上げました。ニンニクとアンチョビの風味が食欲をそそり、シンプルながらも飽きの来ない味わいです。しょうゆを加え、トッピングにかつお節をのせたほんのり和風の味つけが万願寺とうがらしと好相性ですよ!

万願寺とうがらしと豚肉のチャーハン

ボリューム満点な万願寺とうがらしと豚肉のチャーハンは、ランチにもぴったり!旨みたっぷりの豚ヒレ肉とほろ苦い万願寺とうがらし、ほんのり甘いたまごが絶妙にマッチしていて、食べ進める手が止まらなくなりますよ!オイスターソースで味つけしているのでコク深い味わいをお楽しみいただけます。具材を刻んで炒めるだけと簡単に作れるので、旬の時期にぜひ召し上がってみてくださいね。

主食から副菜まで、万願寺とうがらしを味わい尽くそう

今回は万願寺とうがらしの特徴や万願寺甘とうとの違い、活用法や絶品レシピなどをご紹介しました。万願寺とうがらしは炒め物や煮物などはもちろん、主菜や主食などさまざまな料理にアレンジできる野菜です。今まで使う機会がなかった方も、ぜひ今回のレシピを参考にしていただき、さまざまな料理で万願寺とうがらしを味わってみてくださいね。

クラシルでは、今回ご紹介したもの以外にも、万願寺とうがらしを使ったさまざまなレシピをご紹介しています。そちらもぜひ、参考にしてみてくださいね。

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