最終更新日 2024.4.24

アイスは全部で4種類!それぞれの特徴や賞味期限、自宅で作れる簡単レシピもご紹介

アイスは全部で4種類!それぞれの特徴や賞味期限、自宅で作れる簡単レシピもご紹介

ひんやりとした口当たりでとってもおいしい「アイス」。一言でアイスといっても、含まれている成分によって種類が分けられていることを知っていますか?この記事では、アイスの種類や特徴、賞味期限、保存方法について解説します。記事の後半ではおうちで作れるアイスのレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • アイスとは?
  • アイスの歴史
  • アイスの種類とは
  • アイスクリーム
  • アイスミルク
  • ラクトアイス
  • 氷菓
  • アイスとソフトクリームの違いについて

アイスとは?

「アイス」とは、牛乳などを原料として作ったクリーム状の原液を凍結させた氷菓子です。厚生労働省が定めた「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)」では、アイスクリーム類の定義を「乳又はこれらを原料として製造した食品を加工し、又は主要原料としたものを凍結させたものであって、乳固形分3.0%以上を含むもの(発酵乳を除く)をいう」としています。ここでいうアイスクリーム類の中にはアイスクリームとアイスミルク、ラクトアイスが含まれますが、その分類については後ほど詳しく解説します。

アイスの歴史

現在世界中で愛されているアイスは、いつ生まれたものか知っていますか?実は、2000年以上前の古代のころから食べられていたそうです。ただし、初期のころのアイスはシャーベットのような氷菓で、嗜好品というよりは体を元気にするための健康食品のような役割をしていました。

日本人が初めてアイスを食べたのは、江戸時代末期のことです。徳川幕府がアメリカに派遣した使節団一行が、訪問先で食べたのが最初でした。その使節団の一人、町田房蔵が横浜の馬車道通りでアイスの製造と販売を始めたのが明治2年。ここから、日本でのアイスの歴史が始まりました。ただし、当時のアイスはとても高価なもので、庶民が口にすることはまずできませんでした。大正時代になると、アイスの製造が工業化され、レストランやホテルだけではなく、家庭で食べられるデザートになり、広く普及していきました。

アイスの種類とは

アイスは、含まれている乳固形分、または乳脂肪分の違いによって、「アイスクリーム」と「アイスミルク」、「ラクトアイス」に分類されます。また、食品衛生法による「氷菓」という分類もあります。これらについて、以下でご説明するので見てみましょう。

アイスクリーム

アイスクリームには乳固形分15%以上、うち乳脂肪分8%以上が含まれています。4種類の中では乳固形分と乳脂肪分の割合が最も多く、ミルクの風味やコクが強いのが特徴です。アイスクリームには乳脂肪分以外の植物性油脂を添加することはできません。

アイスミルク

アイスミルクは乳固形分10%以上、うち乳脂肪分3%以上のもの。これは牛乳と同程度の乳成分の割合で、アイスミルクには植物性油脂を添加することが可能です。アイスに使われる植物性油脂にはヤシ油やパーム油、菜種油などがあり、アイスクリームに比べてややさっぱりとした味わいに仕上がります。

ラクトアイス

乳固形分を3%以上含むのがラクトアイス。アイスミルクと同様に、植物性油脂を添加しているものもあります。アイスクリームやアイスミルクに比べるとさっぱりとした味わいのものが多いです。

氷菓

氷菓は乳固形分が3%未満か、まったく入っていないものです。果汁などを凍らせたアイスキャンディー、またはかき氷などがこれにあたります。

アイスとソフトクリームの違いについて

アイスクリームとソフトクリームの主な原料は同じですが、決め手となる違いは「温度」です。アイスクリームはクリーム状の原液を容器に詰めてから-30℃で急速冷凍し、-18℃以下を保って販売しているのに対し、ソフトクリームは-5~-7℃。この冷たさの違いによって舌で感じる味わいも異なるので、アイスクリームは-18℃、ソフトクリームは-5~-7℃で最もおいしいと感じられるような味に調整されています。

ちなみに、ソフトクリームという名前は英語ではなく、日本で作られた言葉です。海外で「ソフトクリーム」と注文すると「やわらかいクリーム」と解釈され、通じません。英語では「soft serve ice cream」というのが正しいそうですよ。

ジェラートとアイスクリームの違いについてはこちらをチェック!

アイスの賞味期限や保存方法は?

アイスの賞味期限について気にしたことはありますか?実はアイスは、食品衛生法や景品表示法などの規定により、賞味期限の表示の省略が認められています。その理由は、アイスは-18℃以下で保存するものなので、細菌が増えたり品質が変化する可能性が低いため。また、原料の品質が厳しく管理されているので、長期間保存しても劣化しにくいと考えられるためです。

ただし家庭の冷凍庫は庫内が狭く、ドアの開閉などの影響で、実際には-18℃以下を保てていない可能性もあります。温度変化によってアイスに含まれる水分が結晶化すると食感が悪くなることもあるので、家庭の冷凍庫で保存しているアイスはできるだけ早めに食べた方がおいしく食べられますよ。

おうちで作れるアイスのレシピをご紹介!

ここからは、おうちで作れるアイスのレシピをご紹介します。ケーキみたいなマンゴーチーズアイスや、3つの材料だけで作れるあずきアイスなど、バラエティ豊かなレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

濃厚ミルクアイスクリーム

濃厚なミルクの味わいがたまらない、アイスクリームを作ってみましょう。中火で40分ほど煮詰めた牛乳に練乳を加え、冷凍庫で冷やし固めました。シンプルな材料だからこそ、ミルクのコクがよく感じられとってもおいしいですよ。

おうちで簡単 ソフトクリーム

おうちで作れる、ソフトクリームのレシピをご紹介します。通常のアイスクリームよりも空気を抱き込んだソフトクリームは、なめらかな食感でクセになるおいしさ。熱伝導率のよいステンレスなど金属のボウルで材料を混ぜると効率よく冷やし固めることができますよ。

基本のチョコレートアイス

ココアパウダーを使って、チョコレートアイスを作ってみましょう。卵黄を加えたコクのある味わいながら、軽く泡立てた生クリームと混ぜるので口当たりがやわらかくとっても食べやすいですよ。ぜひお試しくださいね。

ミルクティーアイスクリーム

紅茶の上品な香りが口の中に広がる、ミルクティーアイスはいかがでしょうか。ミルクのコクと紅茶の風味が相性抜群でとってもおいしいですよ。お好みの茶葉を使って、ぜひ作ってみてくださいね。

濃厚手作り黒ごまアイス

和風のデザートを作りたいときに、黒ごまアイスがおすすめです!コクのあるバニラアイスに、黒ねりごまを加えました。トッピングのきな粉とも相性がよく、口の中に黒ごまときな粉の香ばしい香りが広がりますよ。

ブルーベリーのヨーグルトアイス

さっぱりとした味わいの、ブルーベリーのヨーグルトアイスのご紹介です。ブルーベリーとヨーグルト、生クリーム、はちみつをフードプロセッサーで撹拌し、冷凍庫で冷やし固めました。火を使わず手軽にお作りいただけるので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

ケーキみたいな マンゴーチーズアイス

まるでケーキのような一品!マンゴーチーズアイスはいかがでしょうか。マンゴーの甘みとクリームチーズの風味が相性抜群。ビスケットで作った土台のザクザクとした食感もいいアクセントとなっています。ぜひ挑戦してみてくださいね。

リアルスイカアイス

涼やかな見た目でとってもかわいい、リアルスイカアイスをご紹介します。赤い部分は本物のスイカ、スイカの種の部分はチョコチップ、緑色の部分はキウイを使いました。ポップな色合いで喜ばれること間違いなしです!ぜひ作ってみてくださいね。

材料3つ混ぜるだけ あずきの四角いアイス

シンプルな材料で!あずきアイスを作ってみましょう。ゆであずきの素朴な味わいがとってもおいしく、いくらでも食べられそうなアイスです。今回は包丁で四角く切りましたが、型に入れて作ることもできますよ。

フルーツぎっしりアイスバー

ヨーグルトを使った、フルーツぎっしりアイスバーのご紹介です。さっぱりとした味わいのアイスに色とりどりのフルーツが入って、わくわくするような見た目と味わいに仕上げました。とっても簡単なので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

韓国風かき氷 きな粉のパッピンス

韓国風かき氷、きな粉のパッピンスのご紹介です。パッピンスとは、韓国の小豆をのせたかき氷ですが、今回は、たっぷりときな粉をふりかけて、白玉団子をトッピングしました。氷も牛乳を使用しているので、風味がよくおいしいですよ。

いろいろなアイスを楽しもう!

今回は、アイスの種類や賞味期限などを、おすすめレシピとともに解説しました。アイスの種類について知っていると、濃厚な味わいのものなのかさっぱりとした口当たりのものなのかがわかることもあるので、お店で選ぶときにはぜひ参考にしてみてくださいね。

クラシルでは、アイスのレシピをほかにもたくさんご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。

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