最終更新日

豚汁とけんちん汁の違いとは?由来や具材、作り方の違いを解説

豚汁とけんちん汁の違いとは?由来や具材、作り方の違いを解説

寒くなると恋しくなる「豚汁」。献立の定番とも言える一品ですよね。この記事では、豚汁の基本の作り方や成り立ちをあらためて整理しながら、混同されがちな「けんちん汁」との違いについて詳しく解説します。それぞれの料理の特徴を知ることで、献立に合わせた選び方のポイントも見えてきますよ。ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • 豚汁とは
  • 豚汁とけんちん汁の違いはなに?
  • 基本的な豚汁の作り方
  • シンプルな豚汁を楽しむおすすめレシピ
  • いつもと違う味つけで楽しむアレンジ豚汁レシピ
  • 違いを知って、豚汁をもっと楽しもう

豚汁とは

豚汁はご存知の通り、豚肉の入った汁物のこと。一緒に煮込む野菜は根菜を入れることが多く、味つけには一般的にみそが使用されます。

豚汁は、地域によって呼ばれ方が異なり「とんじる」ではなく「ぶたじる」と呼ぶ地域も。

豚汁の発祥は明確でなく、薩摩藩が食べていた「さつま汁」の豚肉を使うものが豚汁として独立した説や、精進料理である「けんちん汁」に肉を加えてアレンジされた説など、こういったエピソードが複数あります。

豚汁とけんちん汁の違いはなに?

見た目や使う野菜が似ていることから、豚汁とけんちん汁は混同されやすい料理です。まずは、両者の違いを一覧で確認してみましょう。

豚汁 けんちん汁
料理の成り立ち

豚肉を使った家庭料理として広まった汁物

精進料理として生まれた汁物

肉・魚の使用

豚肉を使う

使わない(精進料理が基本)

主なだし

かつお節やだしの素など

昆布・しいたけなどの植物性のだし

味つけ

みそが一般的

醤油が基本(地域によってはみそ)

油の使用

豚肉の脂や炒め油を使うことが多い

ごま油などを使うことがある

代表的な具材

豚肉・大根・にんじん・ごぼうなど

大根・にんじん・ごぼう・里芋・豆腐など

次に、それぞれの料理の特徴や成り立ちについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

精進料理として生まれた「けんちん汁」

けんちん汁は、もともと精進料理として作られてきた汁物です。精進料理では肉や魚を使わないため、だしには昆布やしいたけなどの植物性の素材が用いられます。

こうした背景から、けんちん汁は野菜や豆腐を中心とした、素朴でやさしい味わいが特徴の料理として親しまれてきました。

家庭料理として広まった「豚汁」

一方の豚汁は、豚肉を使った家庭料理として広く親しまれてきた汁物です。豚肉を炒めてから煮ることで、コクのある味わいに仕上がるのが特徴です。

発祥についてははっきりとした記録はありませんが、薩摩藩の「さつま汁」や、精進料理のけんちん汁に肉を加えた料理が広まったなど、いくつかの説が伝えられています。

現在では、地域や家庭ごとに具材や味つけの幅が広く、みそ味をベースにさまざまなアレンジが楽しまれています。

💡ワンポイント豆知識
けんちん汁の名前の由来については諸説ありますが、鎌倉時代に創建された「建長寺(けんちょうじ)」で修行僧のために作られていた精進料理「建長寺汁(けんちょうじじる)」がもとになったという説がよく知られています。

豚汁に使われる具材の種類や切り方について詳しく知りたい方は、 豚汁の具材一覧の記事もあわせて参考にしてみてくださいね。

基本的な豚汁の作り方

ここで豚汁の基本的な材料と作り方を確認しておきましょう。

豚汁に使用する食材は、スライスされた豚バラ肉のほか、大根やにんじん、ごぼうなどの根菜類が一般的です。まずは鍋に豚バラ肉を入れて火が通るまで炒め、切った野菜類とだし汁を入れて加熱します。しばらく煮て野菜類に火が通り、やわらかくなったら火を弱め、みそで味つけして完成です。

シンプルながらも、スープにしっかりそれぞれの食材の旨味が溶け込んだ豚汁に仕上がります。

シンプルな豚汁を楽しむおすすめレシピ

定番のシンプルな豚汁を中心に、毎日の食卓に取り入れやすい豚汁のレシピを集めました。基本の味わいを楽しみたいときや、献立に合わせて豚汁を作りたいときの参考にしてみてくださいね。

ごま油香る 具だくさん豚汁

野菜もお肉もごろごろ入った濃厚な味わいの豚汁を食べたいときにおすすめなのがこちらの豚汁です。豚バラ肉とじゃがいも、大根、にんじん、ごぼうをごま油で炒めてから煮るので、漂う香ばしい香りに作っているときから食欲がそそられますよ。木綿豆腐も加えてボリュームたっぷりな一品に仕上げましょう!

3種のお芋で 具だくさん豚汁

お芋好きな方にお試しいただきたい、具だくさん豚汁のレシピをご紹介します。じゃがいも、さつまいも、里芋の3種類のお芋を豚汁の具材に選びました。味わいの異なるそれぞれのお芋と豚バラ肉の旨味が溶け込んだスープが絶品!お芋がたっぷり入って食べ応えもある満足度の高い一品です。

シンプルで簡単 具だくさん豚汁

シンプルで簡単に作れる豚汁のレシピをお探しの方におすすめ!使う具材は一般的な豚汁よりも少ないですが、根菜類の味わいと豚バラ肉のコクがしっかりと感じられる定番のおいしさにほっこりしますよ。仕上げのアクセントに白髪ねぎを添えていただきましょう。

長芋とたっぷり生姜の具だくさん豚汁

豚汁に入れる芋類と言うと里芋やじゃがいもが多いかもしれませんが、長芋を加えて作る豚汁もおいしいんです!火を入れるとほっくりとした歯触りが楽しめる長芋は、実は豚汁にぴったりな食材。ホクホクとした食感が楽しい、ほっこりするおいしさに仕上がります。千切り生姜を加えることで全体が引き締まり、飽きのこない味わいに!ぜひ作ってみてくださいね。

3種のきのこで 具だくさん豚汁

3種のお芋に続いて、しめじ、まいたけ、しいたけの3種のきのこで作る豚汁も見逃せません!豚汁の旨味を吸ったきのこが絶品で、やみつき必至のおいしさですよ!3種類使用することで旨味が倍増し、さらにそれぞれのきのこが持つ香りも楽しめます。ぜひ試してみてくださいね。

野菜たっぷり 冬瓜の豚汁

みずみずしさが魅力の冬瓜も、試してみていただきたい食材のひとつです。煮物やスープに使うことの多い冬瓜は、もちろん豚汁とも相性抜群!旨味が染み込んだ冬瓜はやわらかくジューシーで、お箸が止まらなくなること間違いありません!

いつもと違う味つけで楽しむアレンジ豚汁レシピ

続いては、味つけを変えて楽しむ豚汁のアレンジレシピをご紹介します。使用する食材はそのままでも、手に入りやすい調味料を使って味わいに変化を付けてみました。手軽に試せるものばかりなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

酒粕入り 豚汁

香りとコクを楽しむ、酒粕入りの豚汁レシピです。作り方は一般的な豚汁を作る工程と同じ。みそを入れるタイミングで酒粕も一緒に加えるだけなので、気軽にチャレンジできますよ。酒粕を少しプラスするだけで香りと味わいが変わるので、手軽にいつもと違う豚汁を楽しめます。

濃厚練りごまが決め手の利休豚汁

練りごまを加えて、こっくりと深みのある味わいの利休豚汁を作ってみましょう!具材はいつもの豚汁と同じですがも、香ばしさがプラスされた味わいに仕上がります。味つけアレンジの一例として覚えておきたいですね。

豆乳でまろやか 具だくさん豚汁

みそと相性抜群の無調整豆乳を加えて作る豚汁もおすすめです!水分の半量を豆乳にすることで、まろやかな味わいの豚汁に仕上がりますよ。根菜と豚バラ肉の旨味がやさしい豆乳の風味とマッチして絶品です!ぜひお試しください。

塩麹を使ったコク旨塩豚汁

豚汁はみそで味つけするのが一般的ですが、このレシピでは塩麹を使用してみました。みそよりさっぱりとした味わいでありながらも、旨味たっぷり!やさしい風味のだしに塩麹と具材の甘みが溶け出したほっとするおいしさの一品です。

違いを知って、豚汁をもっと楽しもう

定番の汁物として親しまれている豚汁ですが、成り立ちや考え方を知ることで、あらためてその魅力に気づくことができますよね。けんちん汁との違いを理解したうえで作ると、献立やその日の気分に合わせた選び方もしやすくなりますよ。ぜひ、日々の食卓で豚汁を楽しんでみてくださいね。

※こちらの記事はに初公開した内容を再投稿したものです。

人気のカテゴリ