焦げたような見た目が特徴的な、バスク地方発祥の「バスクチーズケーキ」。ほかのチーズケーキとはどのように違うのでしょうか?この記事ではバスクチーズケーキの味や作り方、ほかのチーズケーキとの違いについて解説します。記事後半には、材料5つでできるケーキやオーブン不要でトースターで焼けるケーキ、餃子の皮で作れるケーキなど、お手軽絶品レシピも必見です!ぜひチェックしてくださいね。
バスクチーズケーキとは?他のチーズケーキとの違いを徹底解説!
- 目次
- バスクチーズケーキとは?
- チーズケーキにはどんな種類がある?
- ベイクドチーズケーキ
- レアチーズケーキ
- スフレチーズケーキ
- ニューヨークチーズケーキ
- バスクチーズケーキとほかのチーズケーキの材料の違いは?
- バスクチーズケーキの材料
バスクチーズケーキとは?
バスクチーズケーキはスペインのバスク地方発祥のチーズケーキです。バスク地方のバルで作られているチーズケーキをイメージして作られたそうです。表面に真っ黒の焼き目がついているのが大きな特徴で、カラメルのようなほろ苦さと香ばしさが感じられます。
外側はカリッとしていますが、内側はとろりとした食感です。クリームチーズをたっぷり使用しているので、濃厚なチーズの風味とクリーミーさを味わえるのが魅力。今までのチーズケーキとは違うインパクトのある見た目が話題になり、流行りのスイーツとして注目されています。
チーズケーキにはどんな種類がある?
ひとくちにチーズケーキと言っても実にさまざまな種類がありますよね。ここでは代表的なチーズケーキの種類や、種類ごとの特徴をご紹介します。
種類 | 特徴 | 材料 | |
---|---|---|---|
バスクチーズケーキ | 真っ黒の焼き目と香ばしいカラメルのような風味。中はとろっとクリーミー。 | クリームチーズ、卵、砂糖、薄力粉、生クリーム | |
ベイクドチーズケーキ | 焼き目はきつね色。甘酸っぱく濃厚な味わいで、食感はどっしりとしている。定番のチーズケーキ。 | クリームチーズ、卵、砂糖、薄力粉、生クリーム | |
レアチーズケーキ | 加熱しないため見た目は真っ白。ゼラチンなどを使って冷蔵庫で冷やし固めて作る。なめらかな口溶けが特徴。 | クリームチーズ、生クリーム、サワークリーム、ヨーグルト、ゼラチンまたは寒天 | |
スフレチーズケーキ | ふわふわとした見た目。メレンゲを生地に混ぜ込み、湯煎焼きするためシュワッと溶けるような食感に仕上がる。 | クリームチーズ、卵黄、卵白、砂糖、薄力粉、レモン果汁、牛乳 | |
ニューヨークチーズケーキ | 湯煎で蒸し焼きにするため焼色は薄め。しっとりとした口溶けとチーズの風味をしっかりと感じられる。 | クリームチーズ、バター、卵、砂糖、薄力粉、生クリーム |
ベイクドチーズケーキ
最も定番のチーズケーキといえばベイクドチーズケーキではないでしょうか。ヨーロッパや北米では、チーズケーキといえばベイクドチーズケーキのことを指すほど人気があります。ベイクドとは焼くという意味で、オーブンで焼いたタイプのチーズケーキです。ベイクドチーズケーキはきつね色に焼きあげて作ります。甘酸っぱくて濃厚なおいしさと、どっしりした味わいが特徴です。
レアチーズケーキ
レアという名前の通り、レアチーズケーキは加熱しないタイプのチーズケーキです。オーブンで焼かないので、真っ白な見た目なのも特徴。寒天やゼラチンなどを使って冷蔵庫で冷やし固めて作ります。しっとりやわらかくなめらかな口溶けと、まろやかさが魅力です。比較的さっぱりとした味わいですが、チーズ特有のクリーミーな濃厚さも堪能できますよ。
スフレチーズケーキ
日本発祥のチーズケーキと言われるスフレチーズケーキ。ふわふわと軽い食感で、シュワッと溶けるような食感が特徴です。卵白を泡立てて作ったメレンゲを生地に混ぜ込み、湯煎で蒸し焼きにしているので、とろけるような食感に仕上がります。上品でやさしい食感とさっぱりとした味わいのチーズケーキです。
ニューヨークチーズケーキ
ニューヨークチーズケーキは、ベイクドチーズケーキの一種。ニューヨークに移住したユダヤ人が作っていたことからこの名前で呼ばれるようになりました。湯煎で蒸し焼きにしているために、焼き色が薄くしっとり口溶けがよいのが特徴。また、べイクドチーズケーキよりもクリームチーズの量が多いため、クリーミーで濃厚なチーズの風味が楽しめます。
バスクチーズケーキとほかのチーズケーキの材料の違いは?
チーズケーキは種類によって少しずつ使う材料が異なります。
バスクチーズケーキの材料
バスクチーズケーキの基本的な材料はクリームチーズと卵、砂糖、薄力粉、生クリームです。ベイクドチーズケーキとほとんど同じ材料ですが、バスクチーズケーキのほうがクリームチーズの割合が多め。クリームチーズをふんだんに使用しているので、濃厚なチーズの風味をしっかり感じられますし、ずっしりと重みのある食感に仕上がります。また、バスクチーズケーキは一般的にボトムがありません。
身近にある少ない材料で作ることができるのもうれしいポイントです。
ベイクドチーズケーキの材料
ベイクドチーズケーキはクリームチーズなど塩気が少ないタイプのチーズに卵や砂糖、薄力粉などを加えて混ぜ合わせ、オーブンで焼きあげます。
レアチーズケーキの材料
レアチーズケーキはクリームチーズに生クリームやサワークリーム、ヨーグルトなどを加え、卵を使わないのが特徴です。底にビスケットやクラッカーを砕いて作ったボトムが敷かれているタイプもあります。
バスクチーズケーキの特徴と作り方
バスクチーズケーキの作り方の大きな特徴は、焼き加減です。べイクドチーズケーキはじっくり内側まで火を通すのに対し、バスクチーズケーキは高温で短時間加熱します。このため、表面は焦げ目ができカリッとした焼きあがりに。この焦げ目がカラメルのような香ばしい味わいで、バスクチーズ特有の魅力となっています。一方、内側はねっとりとした食感です。レアチーズケーキとベイクドチーズケーキの中間のような特有の食感がクセになりますよ。
バスクチーズケーキはベイクドチーズケーキとほとんど同じ手順で作ることができます。ここでは、作り方を簡単にご紹介します。
①まず、ボウルにクリームチーズを入れ、なめらかになるまで撹拌する
②砂糖を加えて混ぜたら溶いた卵を何回かに分けて加え、よく混ぜ合わせる
③生クリームを加えて混ぜ、薄力粉をふるい入れ、ダマにならないよう混ぜる
④型に流し入れ、オーブンに入れ、高温で短時間焼く
⑤オーブンから出して粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やして完成
【ポイント】
- クリームチーズが混ぜにくい場合は、常温に戻してやわらかくしてから混ぜましょう。
バスクチーズケーキのおすすめの食べ方
バスクチーズケーキは冷やして食べるのが一般的ですが、常温でも温めても、さらに冷凍してもおいしく食べることができるんです!
食べるときの温度を変えて楽しむ
常温で食べるとなめらかでクリーミーな味わいとやわらかい食感が楽しめますよ。冷やすと真ん中のやわらかい部分が少し固まった状態になり、しっとりとした食感です。冷凍したものは濃厚なアイスケーキのようになり、シャリシャリとしたおいしさに!
焼きたてのものや温め直したものは、プリンのようにとろりととろけるような食感。できたてのような香ばしい風味も楽しめます。ぜひさまざまな温度でお試しくださいね。
岩塩や黒こしょうをトッピングする
バスクチーズケーキは岩塩や黒こしょうをトッピングして食べるなどのアレンジもおすすめです。ぐっと引き締まった大人の味わいになりますよ。
ワインと一緒に食べる
ちなみにチーズがたっぷり使われているバスクチーズケーキは、本場バスク地方ではワインと一緒に食べるおつまみでもあるんです。ほろ苦さがワインと相性抜群ですよ。
バスクチーズケーキのレシピをご紹介
バスクチーズケーキの特徴やほかのチーズケーキとの違いがわかったところで、ここからは絶品バスクチーズケーキレシピをご紹介します。定番のバスクチーズケーキからアレンジレシピまでピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
材料5つ こんがりバスク風チーズケーキ
こんがりと焼けた焦げ目が香ばしいバスクチーズケーキのご紹介です。クリームチーズや生クリームをたっぷりと使い、とても濃厚なおいしさ!カリッとした外側とねっとりとした内側の食感の違いにやみつきになりますよ。おやつにいかがでしょうか?
トースターで簡単 バスクチーズケーキ
おうちにオーブンがなくても大丈夫!このレシピではトースターを使って簡単にバスクチーズケーキを作ることができます。焦げ目がカラメルのように香ばしく、濃厚なチーズケーキの絶妙なアクセントに。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
餃子の皮で バスクチーズケーキ
餃子の皮を使って作る可愛らしいバスクチーズケーキのレシピです。カリカリとした餃子の皮の食感とねっとりやわらかい濃厚チーズケーキがよく合います。小さめサイズでパーティーのフィンガーフードにもぴったり!ワインにもマッチするので、ぜひお試しくださいね。
ココットで バスクチーズケーキ
ココット型で作るミニサイズのバスクチーズケーキです。このレシピではクリームチーズと同量の無糖ヨーグルトを使っているので、あっさりとした軽めの食感に仕上がっています。チーズの旨味とヨーグルトの爽やかな味わいがあとを引きますよ!とてもおいしいのでぜひ作ってみてくださいね。
抹茶のバスクチーズケーキ
今日のおやつにたっぷりのクリームチーズと抹茶を使った抹茶のバスクチーズケーキはいかがでしょうか?抹茶の香り高い風味と濃厚なチーズの旨味が相性抜群!とろけるようなおいしさなので、ぜひ一度お試しくださいね。
チョコレートバスクチーズケーキ
チョコレート好きの方必見!しっとり濃厚なチョコレート風味のバスクチーズケーキのご紹介です。ビターチョコレートを使用しているので、ほろ苦さと甘さのバランスが絶妙!表面の焦げ目の香ばしさとも好相性ですよ。ぜひ召し上がってみてくださいね。
かぼちゃのバスクチーズケーキ
ねっとりおいしいかぼちゃのバスクチーズケーキを作ってみましょう。濃厚なかぼちゃの甘味とチーズの旨味がマッチし、クセになるおいしさです。薄力粉を使っていないので、とろけるような食感。かぼちゃのプリンのようなおいしさをお楽しみくださいね。
ココットで バナナバスクチーズケーキ
ひと味違うバスクチーズケーキが食べたいときは、バナナバスクチーズケーキを作ってみませんか?表面のカラメルのようなほろ苦さとバナナの芳醇な甘みが相性抜群で、濃厚なおいしさです。よく冷やして食べるのはもちろん焼きたてもおいしいので、ぜひお気に入りの温度で召し上がってみてくださいね。
ベイクドでもレアでもない!魅力あふれるバスクチーズケーキ
いかがでしたか?バスクチーズケーキの特徴や作り方、ほかのチーズケーキとの違いに加え、絶品バスクチーズケーキのレシピなどをご紹介しました。
レアやベイクドなどチーズケーキにはさまざまな種類がありますが、バスクチーズケーキは濃厚なチーズの風味と香ばしい焦げ目のおいしさが魅力です。おうちでも簡単にお作りいただけるので、今回ご紹介したレシピなども参考にしていただき、ぜひバラエティ豊かなバスクチーズケーキを味わってみてくださいね。
クラシルでは今回ご紹介したもの以外にもさまざまなバスクチーズケーキのレシピをご紹介しています。そちらもぜひ参考にしてみてくださいね。