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フライパンで簡単!【ステーキの焼き方】失敗しない基本とコツ

フライパンで簡単!【ステーキの焼き方】失敗しない基本とコツ

特別な日のごちそうの定番「ステーキ」ですが、なかなかおいしく焼けずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、簡単で失敗しにくいステーキの焼き方や失敗例と考えられる原因をクラシルシェフのポイントやコツを交えて解説します。記事後半ではステーキの絶品レシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

  • 目次
  • フライパンでステーキを焼くときの火加減は?1.5cmの厚さを基準にご紹介!
  • 焼くときの火加減とポイント
  • シェフが解説!ステーキをおいしく焼く5つのポイント
  • 失敗しやすいポイントと対策
  • おすすめレシピをご紹介!
  • おいしいステーキの焼き方をマスターしよう!

フライパンでステーキを焼くときの火加減は?1.5cmの厚さを基準にご紹介!

フライパンでおいしいステーキを焼くには、火加減と焼き加減の見極めがポイントです。

ここでは、厚さ約1.5cmの牛肩ロース肉を使って、ジューシーで香ばしく仕上げるための焼き方をご紹介します。

おうちでステーキを焼く際、「どのくらいの火加減がいいの?」「返すタイミングは?」と迷うことも多いですよね。ここでは、失敗しにくい焼き方のコツをわかりやすくお伝えします。

焼くときの火加減とポイント

■フライパンはしっかりと予熱
うっすらと煙が上がるくらいまで、強めの中火で温めましょう(IHクッキングヒーターの場合はやや長めに)。熱が足りないと焼き色がつきにくく、旨味も閉じ込められません。

■お肉を置いたらすぐに動かさない
フライパンにお肉を置いたときに「ジュッ」と音がすれば、しっかりと予熱ができているサインです。この状態で焼き始めることで、表面にこんがりとした焼き色がつき、旨味を閉じ込めることができますよ。

置いたあとはすぐに動かさず、しばらくそのままにして焼き目をしっかりつけましょう。

■返すタイミングは「縁の色」で見分けて
焼いている面の縁が白っぽくなってきたら裏返しの合図です。トングでやさしく返しましょう。

■焼いたらすぐに切らず、休ませるのが鉄則

アルミホイルで包んで数分休ませることで、肉汁が落ち着いてしっとり仕上がります。

⭐️クラシルシェフからのコメント⭐️
牛肉は中心までしっかりと火を通すことが大切です。調理後は中心温度が十分に上がるように焼き加減を調整し、焼きたてをすぐ切るのではなく、休ませて余熱で仕上げるようにしましょう。

シェフが解説!ステーキをおいしく焼く5つのポイント

ステーキをおいしく焼くためには、肉汁を保ち、お肉がかたくならないようにすることが大切!そのために実践したいポイントを5つ、クラシルシェフの解説とともにご紹介します。

1.肉を常温にもどす
2.筋を切り、両面に塩こしょうを振る
3.フライパンを強火でしっかりと熱する
4.牛脂を溶かして肉を焼く
5.アルミホイルに包んで休ませる

それでは、さっそくステーキの焼き方をチェックしてみましょう!上記のポイントを押さえながら焼いていくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

※今回は、厚さ1.5cmほどの牛肩ロース肉を使いました。

肉を常温にもどす

まず、ステーキを焼く前にかならず行いたいことが、肉を常温に戻すことです。

冷蔵庫から肉を取り出したら30分程度常温に置いておきましょう。

そうすることで、焼きムラもなく、短い時間で中まで均一に火が通ります。また、均一に焼き上がるだけでなく、ジューシーに仕上がりますよ。

筋を切り、両面に塩こしょうを振る

焼く前に脂身と赤身の境目を2〜3か所切っておくと、加熱による縮みや反り返りを防げます。

筋切りができたら、肉の両面に塩こしょうを振りかけます。

塩こしょうは焼く直前にかけることが大切

です。このタイミングで塩こしょうを振ることで、肉の旨味を逃さず、おいしいステーキを焼けますよ。厚みのある部分には多めに塩を振るなど、肉の厚さに合わせて調整してくださいね。

☝️クラシルシェフのコツとポイント
塩を振りかけてからしばらく置いておくと肉から水分が出てきます。このとき旨味成分も一緒に流れ出てしまうため、焼き上がりがかたくなり、風味も落ちてしまうことがあるので注意しましょう。

フライパンをしっかりと熱する

フライパンはよく熱しておくことが重要なポイント!中火から強火でフライパンをしっかり熱しましょう。しっかりと熱しておくことで、肉を入れてもフライパンの温度が下がりにくくなり、焼色が均一につきます。

肉を入れたらジュワッと音がするくらいまで熱するのが目安です。

テフロンのフライパンを使う場合は、必ず油をひいてからフライパンを熱してください。

☝️クラシルシェフのコツとポイント
お肉を焼く際は、フライパンに置いたらすぐに動かさないことが大切! 最初はじっくりと熱を入れ、表面をしっかり焼き固めることで、旨みと肉汁を閉じこめます。焼き目がついたら裏返し、反対側も香ばしく焼きあげましょう。

牛脂を溶かして肉を焼く

ステーキを焼くときに牛脂を使えば、より旨味が増して、コク深くリッチな味わいに仕上がります。

牛脂には特有の風味があり、とくに和牛の牛脂は風味がよく、加熱することで「和牛香」と呼ばれる甘い香りが発生するのです。奥深い高級感のある味わいに仕上がるので、ぜひ牛脂を使って焼いてみてくださいね。

☝️クラシルシェフのコツとポイント
ステーキの肉が和牛ではなくても、牛脂は和牛のものを使うのがおすすめ!高級感のある味わいに仕上がりますよ。牛脂は、一般的にスーパーの牛肉コーナーに置いてあります。ない場合はお店の人に聞いてみてくださいね。

アルミホイルに包んで休ませる

ステーキが焼き上がったら、アルミホイルで包んで休ませましょう。この工程をしっかりと行うことで肉汁がステーキ全体に行き渡り、旨味たっぷりでジューシーな味わいに仕上がります。

休ませる時間はだいたい5分〜10分程度ですが、肉の厚さによっても異なるので調整してみてくださいね。

ジューシーでおいしいステーキの完成!

これまでご紹介してきたポイントを意識して焼くことで、肉の繊維が肉汁をしっかりと保った、ジューシーなステーキに仕上がります。肉は筋があまりかたくなく、ナイフで簡単に切れますよ。また、食感がやわらかいのはもちろん、肉の旨味もしっかりと楽しめます。

みなさんも5つのポイントを押さえて、ぜひご家庭でおいしいステーキを焼いてみてくださいね!

※牛肉は新鮮なものを用意しましょう。食中毒の恐れがあるため、中心温度が75℃に達してから、1分以上加熱するようにしてください。お肉の厚みによって、焼き時間は調整してくださいね。

※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の方、免疫機能が低下している方などは、召し上がらないことをおすすめします。

失敗しやすいポイントと対策

これまでおうちでステーキを焼くと肉がかたくなったり、旨味がなくパサパサとした食感になってしまい悩まれていた方も多いかもしれません。

ここでは失敗しやすいポイントと対策をまとめましたので、先ほどご紹介したおいしく焼くコツと合わせて確認してみてくださいね。

失敗例 考えられる原因
肉がかたくなる

・肉を常温に戻していない
・焼き過ぎている
・塩こしょうを振ってから時間を置いている

肉が反ってしまう

・筋切りをしていない

旨味やジューシーさがない

・肉を常温に戻していない
・塩こしょうを振ってから時間を置いている
・表面をしっかり焼いていない
・焼いたあと肉を休ませていない
・筋切りをし過ぎている

肉がかたくなってしまう

ステーキを焼いたあと、肉がかたくなってしまうのにはいくつか原因が考えられます。その一つが、肉を常温に戻していないこと。肉を常温に戻さないと火を入れたときに焼きムラができやすくなり、さらに火が通りづらいと感じ、焼き過ぎてしまう可能性があります。

常温に戻すことで、表面と内側の温度差が小さくなり、焼いたときに火が均一に入ります。少し時間がかかりますが、やわらかくおいしいステーキを焼くためにも肉は常温に戻してくださいね。

肉が反ってしまう

焼くと肉がどんどん縮んだり、反ってしまうことがありますが、これは筋切りをしていないと起こる現象です。焼く前に肉の筋にしっかりと切り込みを入れておくと焼き縮みだけでなく、加熱による反りも防げます。

ただし、筋をたくさん入れたり、フォークで穴を空けると肉自体はやわらかくなりますが、肉汁が出やすくなってしまいます。パサパサとした食感になってしまう可能性があるので注意しましょう。

☝️クラシルシェフのコツとポイント
肉叩き(ミートハンマー)をお持ちの方は、肉を叩いてから焼くのもおすすめです。肉叩きは肉をやわらかくするだけでなく、肉の厚みを均一にする目的もあるため、焼きムラも抑えられますよ。

旨味やジューシーさがない

うまく焼けていると思っても、食べてみるとパサついていたり、旨味が少ないと感じることもありますよね。これは、これまでにも出てきていますが、やはり肉を常温に戻していないことや塩こしょうのタイミング、また筋切りのし過ぎなども原因として挙げられます。また、しっかりと表面を焼き固めないと旨味が逃げてしまう可能性も。

旨味やジューシーさをしっかりと残したいときは、これまでご紹介したポイントをしっかりと押さえて肉を焼き、さらに焼き上がった肉はアルミホイルで包み、必ず休ませることが大切なポイントです。この工程を飛ばさず、しっかりと肉に旨味と肉汁を行き渡らせて、おいしいステーキを作ってくださいね。

おすすめレシピをご紹介!

ここからは、バリエーション豊かな絶品ステーキレシピをご紹介します。バターしょうゆの風味がたまらない定番のステーキや、がっつり食べたいときにおすすめのスタミナあんかけステーキ、さっぱりと食べられるキウイソースのステーキなど、魅力的なレシピばかり!ぜひチェックしてみてくださいね。

バター醤油で 定番ステーキ

シンプルでありながらも絶品!定番のステーキに手作りのバターしょうゆソースをたっぷりとかけて仕上げました。ソースに加えたニンニクの香りが食欲をそそり、ごはんが進むこと間違いありませんよ!このレシピのステーキは、肉汁があふれてやわらかい「ミディアム」の焼き加減で仕上げています。使うお肉の厚みによって、焼き時間は調整してくださいね。

定番 洋食屋さんのビーフステーキ

レストランで出てくるようなステーキを食べたくなったら、ぜひこちらのレシピをお試しください!香ばしく焼き上げた旨味たっぷりのステーキに、爽やかな風味のパセリバターが相性抜群!レモンの酸味もアクセントになっていて、意外にもさっぱりといただけます。特別な日にもぴったりな一品です。

漬け込むだけで柔らかステーキ

玉ねぎが大活躍!ジューシーでやわらかい食感のごはんによく合うステーキはいかがでしょうか。このレシピでは牛ステーキ肉をすりおろし玉ねぎに漬け込んでから焼いています。漬け込む際に使ったすりおろし玉ねぎは調味料を合わせて煮詰めることで、旨味たっぷりのソースとしてもお楽しみいただけますよ!食材を無駄なく使える、ぜひレパートリーに加えていただきたい一品です。

オリーブソースでいただく牛肉のサラダ風ステーキ

野菜と一緒にいただくサラダ風ステーキのご紹介です。コクのあるオリーブソースは、ケッパーやニンニク、粉チーズを加えてステーキにもサラダにも合うように仕立てています。バゲットなどにのせて、オープンサンド風にいただくのもおすすめのレシピです。

赤ワインソースで 牛ヒレ肉のステーキ

牛ヒレ肉のステーキを、赤ワインソースでいただくレシピのご紹介です。やわらかい肉質の牛ヒレ肉は、さっと焼き上げることでそのおいしさが引き立ちます。 脂身の少ない牛ヒレ肉に、バターの風味が効いた濃厚な赤ワインソースは相性抜群!特別な日におすすめの絶品レシピです。

スタミナ満点 ガーリックステーキチャーハン

そのままでも十分おいしいステーキをごはんと組み合わせてチャーハンにアレンジしました。ニンニクの風味が効いたガーリックチャーハンに旨味たっぷりのステーキがよく合い、絶品!パンチの効いた味わいはやみつきになること間違いありませんよ!がっつり食べたいときに最適な一品です。

おいしいステーキの焼き方をマスターしよう!

いかがでしたか?今回は、ご家庭でおいしいステーキを焼く方法と、絶品のステーキレシピをご紹介しました。難しい工程はなく、ちょっとした工夫でジューシーで旨味たっぷりのステーキを焼けますよ!ご紹介した焼き方のポイントを押さえて、おうちで絶品ステーキを作ってみてくださいね。

また、クラシルではステーキソースのレシピもご紹介しています。ぜひ、おいしいステーキを焼いて、ソースも一緒に作ってみてくださいね。

※こちらの記事はに初公開した内容を再投稿したものです。

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