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サーロインってどんなお肉?由来や特徴、おいしい食べ方について解説!

サーロインってどんなお肉?由来や特徴、おいしい食べ方について解説!

ステーキの定番として知られる「サーロイン」。牛肉の中でも人気の高い部位ですが、具体的にどの部分のお肉なのか、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。この記事ではサーロインの部位や名前の由来、特徴について解説します。サーロインのおいしい食べ方やおすすめレシピもあわせてご紹介するので、ぜひチェックしてくださいね。

  • 目次
  • サーロインはどの部位?
  • サーロインの特徴は?
  • サーロインのおいしい食べ方は?
  • サーロインを使ったおすすめレシピをご紹介!
  • おうちでサーロインステーキを食べてみよう!

サーロインはどの部位?

サーロインは牛の腰の上部に位置する部位で、牛の腰の上部に位置しています。やわらかい肉質にほどよい脂身があり、牛肉のなかでも高級な部位として知られています。

また、サーロインの「ロイン」には「腰肉」という意味があり、サーロインは肩寄りの「リブロース」や「肩ロース」と並び、ロース系部位の代表格です。ロースは「ローストするとおいしい部分」という意味からきており、牛肉だけでなく豚肉にも「ロース」という名前の部位があります。

なお、牛肉の「サーロイン」はJAS法(日本農林規格)においても正式に定められている部位ですが、豚肉には「サーロイン」という名称の部位は存在せず、「ロース」という名称で統一されているんですよ。

💡ワンポイント豆知識
サーロインの名前には面白い由来があります。有名なのは、イギリス国王がそのおいしさに感動し、「サー(Sir)」の称号を授けたという逸話。また、フランス語で「上の腰肉」を意味する「surlonge(シュールロンジュ)」が語源で、「longe(ロンジュ)」が英語の「loin(ロイン)」に変化したという説もあるんですよ。

サーロインの特徴は?

サーロインの魅力は、なんといってもそのやわらかい肉質と脂の甘みが感じられる上品な旨味にあります。きめが細かく、口の中でとろけるような食感が特徴で、ステーキなどの料理にぴったりの部位です。

ここでは、そんなサーロインならではの特徴について詳しくご紹介します。

きめが細かくやわらかい食感

サーロインは、きめが細かく、やわらかい食感が特徴の部位です。噛むほどに肉の旨みが広がり、ステーキやローストビーフなどの料理にぴったりです。

また、和牛のサーロインは特にやわらかさが際立ち、細かいサシが入りやすいため、口の中でとろけるような食感が楽しめます。さらに、和牛の脂は融点が低く、加熱すると甘い香りが立ちのぼるのも特徴です。

赤身と脂身のバランスがよい

サーロインは、赤身と赤身の間に白い脂肪が網目状に入る「サシ」が程よく入っており、ジューシーで上品な旨味が楽しめます。脂と赤身のバランスが絶妙で、肉の旨みと脂の甘みを両方味わえるのが魅力です。

ただし、サーロインの中でも和牛と輸入牛では特徴が少し異なります。和牛はより細かいサシが入り、いわゆる「霜降り」の状態です。そしてその脂は融点が低いため、口の中でとろけるようなやわらかい食感で、加熱すると甘い香りがあるんですよ。一方、輸入牛は赤身が多めで、より肉らしさを感じる味わいです。

サーロインのおいしい食べ方は?

サーロインは、そのやわらかさと脂の甘みを活かして、さまざまな料理に使われる部位ですが、代表的な食べ方はやはりステーキです。ここでは、サーロインステーキのおいしい焼き方のポイントと、ステーキ以外のおすすめの食べ方をご紹介します。

サーロインステーキのおいしい焼き方

サーロインステーキをおいしく焼くためには、下準備や火加減にいくつかのポイントがあります。以下で、ステーキをおいしく仕上げるための基本の手順を解説します。

まず、ステーキを焼く下準備として、お肉を室温に戻しておきましょう。冷蔵庫から出したばかりのお肉は表面と中心部の温度差が大きく、うまく火が通らない原因になります。焼く30分ほど前に冷蔵庫から出しておくと焼きムラが防げますよ。

お肉が冷凍保存してある場合は、前日に冷蔵庫に移し半日ほどかけて解凍してから、室温まで戻しましょう。短時間で解凍するとドリップと一緒に旨味も出ていってしまうので注意してくださいね。

塩こしょうは焼く直前に振るのがポイントです。早めに振ってしまうと、塩が肉の水分を引き出してしまい、旨味まで一緒に流れ出てしまいます。おいしく仕上げるために、塩こしょうは焼く直前に振るようにしましょう。

焼き方のポイントは、しっかり熱したフライパンで表面を一気に焼きつけることです。最初は強火で焼き、表面に焼き色がついたらひっくり返し、片面ずつ焼き上げます。

何度も裏返さず、片面を焼ききったらもう片面、の流れで焼くと、肉汁を閉じ込めてジューシーに仕上がりますよ。

とくに、しっかりと霜降りのある上質なサーロインステーキは脂と一緒に旨味も溶け出しやすいので、加熱しすぎず、焼きすぎないよう気をつけてくださいね。

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💡ワンポイント豆知識
サーロインステーキには「Tボーンステーキ」と呼ばれるものもあります。T字型の骨が中央に入ったステーキで、サーロインとヒレが一緒に楽しめる特別な部位です。一皿で異なる部位の味わいを楽しめるのが魅力です。

ステーキ以外でも楽しめる!サーロインのおいしい食べ方

サーロインはステーキ以外にも、さまざまな料理で楽しめます。薄切りにしてすき焼きやしゃぶしゃぶにしたり、低温調理でローストビーフにしたりすると、やわらかい食感と脂の甘みを堪能できます。

焼き方や調理法を変えることで、また違ったおいしさを発見できるのもサーロインの魅力です。

サーロインを使ったおすすめレシピをご紹介!

ここからは、サーロインを使ったおすすめレシピをご紹介します。さっぱりとした味わいのヴィナグレッチ風ソースのステーキや、食べごたえ抜群のガーリックステーキチャーハンなど、絶品レシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

バター醤油で 定番ステーキ

まずは、定番のサーロインステーキをご紹介します。今回は、ニンニクを効かせたバターしょうゆ味に仕上げました。シンプルな味わいのソースがお肉のおいしさを引き立ててくれますよ。ぜひ作ってみてくださいね。

定番 洋食屋さんのビーフステーキ

まるでお店のような味わい!「定番洋食屋さんのビーフステーキ」を作ってみましょう。表面は香ばしく、中はジューシーに焼きあげたステーキに、レモンとパセリバターをトッピングしました。さわやかな風味が旨味たっぷりのステーキによく合い、とってもおいしいですよ。

牛サーロイン肉のヴィナグレッチ風ソース

色とりどりの野菜を使った、牛サーロイン肉のヴィナグレッチ風ソースはいかがでしょうか。ヴィナグレッチとは、酢にトマトなどの野菜を混ぜたソースで、ブラジル料理でよく使われるものです。さっぱりとした味わいで、サーロインステーキとも相性抜群ですよ。

サラダ風ステーキ 牛肉のタリアータ

バルサミコ酢を使って、サラダ風ステーキを作ってみましょう。クレソンのサラダとサーロインステーキに、さっぱりとした味わいながらコクのあるドレッシングがよく合います。とってもおしゃれな一皿なので、おもてなしにもぴったりですよ。

お肉を味わう サイコロステーキ

シンプルな味つけのサイコロステーキをご紹介します。2cmの角切りにしたサーロインステーキを、塩こしょうだけで味わってみましょう。噛むほどに、お肉そのもののおいしさが口の中に広がりますよ。

スタミナ満点 ガーリックステーキチャーハン

食べごたえ抜群!ガーリックステーキチャーハンはいかがでしょうか。お肉の旨味とニンニクの香りがごはんに染み込み、手が止まらなくなるおいしさですよ。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

ごろっとステーキのガーリックライス

ニンニクの香りが食欲をそそる「ごろっとステーキのガーリックライス」のご紹介です。食べごたえのあるお肉とこんがりと焼けたニンニクの風味がとってもおいしいですよ。がっつり食べたいときにおすすめの一品です。

ステーキ肉で和風ロコモコ丼

サーロインステーキで和風ロコモコ丼を作ってみましょう。ハンバーグの代わりにステーキを焼くだけなので、いつもより簡単に作ることができますよ。ニンニクを効かせた甘めのタレがごはんによく合い、おかわりしたくなるおいしさです。

和風シャリアピンソースでステーキ丼

特別な日のメニューにおすすめ!「和風シャリアピンソースでステーキ丼」のご紹介です。玉ねぎのみじん切りとすりおろしニンニクに漬け込んだやわらかいサーロインステーキに、玉ねぎの甘さが引き立ったこっくりとしたソースが相性抜群です!ぜひお試しくださいね。

クレソンガーリックライスでステーキ丼

モリモリ食べられる!「クレソンガーリックライスでステーキ丼」はいかがでしょうか。クレソンのほのかな苦味とニンニクの香りが効いて、クセになるおいしさです。見た目も華やかで、一品でも満足感があるので、ササッと食べたいランチにもおすすめです。

おうちでサーロインステーキを食べてみよう!

今回は、サーロインの特徴や部位、おいしい食べ方について解説しました。サーロインステーキは、お店で食べるごちそうというイメージを持っていた方も多いかもしれませんが、おうちでも簡単に調理でき、いろいろなアレンジレシピもお楽しみいただけます。今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ作ってみてくださいね。

クラシルでは、サーロインを使ったレシピをほかにもご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。

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