旨味たっぷりの「中華粥」レシピをご紹介します。日本のおかゆは薄味に仕上げて梅干しや漬物と一緒にいただくのが一般的ですが、中華粥は鶏がらなどだしを使って煮込むのが特徴です。この記事ではそんな中華粥のレシピに加え、中華粥の特徴や日本のお粥との違いについても解説していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ほっこりおいしい!中華粥のおすすめレシピをご紹介

- 目次
- 中華粥とは
- 日本のお粥と中華粥の違いについて
- おうちで作れる「中華粥」のおすすめレシピ
- ほっと優しい味 鶏ダシの中華粥
- 鶏手羽と椎茸のおかゆ
- 簡単ホタテ缶で作る 中華風おかゆ
- 干し貝柱を使った お手軽中華がゆ
- 干し貝柱入り薬膳風中華粥
中華粥とは
中華粥とは、中国料理の一つで、お米をスープで炊いたお粥のことです。
「中華粥」と一口に言っても中国本土は広い為、地域によってお粥の特徴はさまざまですが、日本の中華料理屋さんなどで見かける中華粥は広東式が多いようです。
中国では主流のお米がインディカ米などの長粒米。日本のお米に比べて粘りが少なく、甘味が弱いのが特徴です。そのため中華粥は日本のお粥とは異なり、お米の味を味わうというよりもだしや食材の味を楽しむものと言えるでしょう。 鶏がらから取るだしなどを加えて炊き、できあがったお粥にさまざまな具材をトッピングしていただきます。一般的にはザーサイやネギ、揚げたワンタンの皮や中華の揚げパン、腐乳(豆腐を発酵させた塩気の強い調味料)などを加えることが多いようです。
日本のお粥と中華粥の違いについて
日本のお粥といえばとろみのある仕上がりで、梅干などをトッピングしていただくのが一般的ですよね。浸水させたお米と水を鍋を同時に加えて火にかけ、好みの状態になるまで炊けば完成するので、比較的簡単に作ることができます。
対して中華粥は生米にサラダ油やごま油を絡ませたあと、鍋底に米が張り付かないように水からではなく、沸騰させたお湯にお米を入れて作ります。
鶏がらから取っただしのほかに干し貝柱、魚の粉末などさらに旨味を加え、日本のお粥と比べて2~4倍の水分量で1〜2時間程度じっくりと時間をかけて炊くのが特徴です。専門店では3〜4時間もかけて作られているのだそうですよ!
中華粥は煮込めば煮込むほどおいしくなると言われていて「米の花が咲く(米が細かく崩れて原型がなくなる)」まで煮込んで作られます。そのため、具材やトッピングと調和しやすいサラサラとした口当たりに仕上がるのです。
特に味つけをせず、お米の味をシンプルに楽しむ日本のおかゆとは異なる点がいくつもあって面白いですね。
おうちで作れる「中華粥」のおすすめレシピ
中華粥の特徴や日本のお粥との違いがわかったところで、ここからはおうちで作れる中華粥のレシピをご紹介します。炊いたごはんを使う時短レシピから生米を使って作る本格レシピまでピックアップしましたので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
ほっと優しい味 鶏ダシの中華粥
中華粥の「だしを使う」といった考え方を取り入れつつも手間をかけず、簡単に作れる一品のご紹介です。味つけに使う調味料は塩や鶏ガラスープの素などシンプルですが、鶏むね肉のゆで汁でお米を炊いているので、鶏肉の旨味とお米の甘みを存分に楽しむことができます。生姜の風味もアクセントになっていて、さっぱりといただけますよ。生米から仕上げるレシピなので、時間にゆとりがある時にぜひ作ってみてくださいね。
鶏手羽と椎茸のおかゆ
旨味がぎゅっと凝縮された中華粥のレシピです。手羽先や干し椎茸をじっくり煮込んでいるので、コクのあるリッチな味わいに仕上がります。このレシピのポイントは、お米を油で炒めること!こうすることでお米が油でコーティングされ、粒がつぶれず、粘りを防ぐことができますよ。なつめとクコの実、生姜を加えた滋味深い味わいの一品です。鶏手羽先はほかの部位で代用することも可能です。また、風味は変わりますがなつめを入れなくてもおいしく作れますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
簡単ホタテ缶で作る 中華風おかゆ
冷やごはんとホタテの缶詰を使えば時短で中華風おかゆが作れますよ!ホタテの水煮缶を汁ごと使うことで簡単に、旨味たっぷりのお粥ができあがります。さらにすりおろし生姜を少し加えれば、風味が増してよりおいしくいただけますよ。トッピングのザーサイと一緒に食べるのはもちろん、ごま油などを少しかけてもまた風味が変わっておいしいので、お好みで試してみてくださいね。
干し貝柱を使った お手軽中華がゆ
続いてもお米ではなく、ごはんを使ったお手軽レシピのご紹介です!先程のレシピではホタテの水煮缶を使いましたが、このレシピでは干し貝柱を使用しているのでやさしく上品な味わいに仕上がっています。仕上げにゆずの皮と三つ葉をトッピングすることで、より風味豊かな味わいをお楽しみいただけますよ。一般的には水に浸けて戻してから使う干し貝柱を、電子レンジで戻せる手軽さもうれしいレシピです。
干し貝柱入り薬膳風中華粥
今までご紹介したレシピのいいところを全て詰め込んだような、薬膳風中華粥です。それぞれの食材の下ごしらえに少しだけ手間がかかりますが、その分味は絶品!干し貝柱や鶏手羽先を使用することでしっかりとしたコクが生まれ、生姜とニンニクを加えることによって風味豊かに仕上がります。さらになつめとクコの実、雑穀米も加えているので、より深みのある味わいをお楽しみいただけますよ。お休みの日の朝ごはんやお夜食に、ぜひ作ってみてくださいね。
圧力鍋で中華風おかゆ
圧力鍋を使えば時短で簡単においしい中華粥を作ることができるんです!米や鶏手羽先、調味料などの材料を圧力鍋に入れて加圧するだけととってもお手軽!手羽先もやわらかく仕上がり、鶏の旨味もしっかり感じられてとてもおいしいですよ。このレシピではザーサイを添えていますが、梅干しや塩昆布と一緒にいただくのもおすすめです。お好みのトッピングでお楽しみください。
酸辣湯風おかゆ
酸っぱ辛い中華スープ、酸辣湯をお粥にアレンジした一品をご紹介します。お米を炒めて白粥を作り、スープの材料を加えて煮込みました。干し椎茸のやさしい風味と卵のコクが酸味の効いたスープとよく合い、旨味たっぷりに仕上がっています。酸っぱいものがあまり得意ではない方は、早めにお酢を入れておくとマイルドに仕上がるので、お好みで調整して作ってみてくださいね。
お手軽 ザーサイの中華風おかゆ
ザーサイの中華風おかゆのご紹介です。生米から炊かずに出来るお手軽レシピです。材料も少なくシンプルですがホタテの水煮缶とザーサイの旨味がでておいしいですよ。さっと作れて体も温まります。ぜひ作ってみてくださいね。
鶏出汁が効いた 台湾風粥
鶏肉の出汁が効いた、ほっこり優しい味の台湾風粥のレシピです。ごはんには、一緒に煮込んだ、鶏もも肉の旨味がしっかり染みこみ、とてもおいしいですよ。干しエビの出汁も効いています。優しい味のものが食べたい時などにぜひお召し上がりください。
中華風玄米粥の作り方
いつもの中華粥とはひと味違う、玄米を使用したお粥です。鶏もも肉の旨味やコクと玄米の風味、さらに生姜の爽やかな香りが相性抜群で、やみつきになること間違いなし!生米からゆっくりと炊き上げているので鶏肉がやわらかくなるのはもちろん、それぞれの食材の旨味が玄米の風味と一体化して、奥深い味わいに仕上がります。いつもと違う中華粥が食べたくなったらぜひこちらのレシピを試してみてはいかがでしょうか。
気軽に中華粥にチャレンジ!
いかがでしたか?今回はご家庭で作れる、中華粥のレシピをご紹介しました。だしの旨味が効いた中華粥は日本のお粥とは作り方が異なりますが、どちらもほっとするやさしい味わいをお楽しみいただけます。お好みの具材をトッピングするなどアレンジもしやすいので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
