最終更新日 2023.10.4

「砂肝」ってどこの部位?下処理や保存方法、おすすめレシピも

「砂肝」ってどこの部位?下処理や保存方法、おすすめレシピも

コリコリした食感が魅力の「砂肝」。砂肝は鶏の消化器官である砂嚢のことで、筋胃とも呼ばれます。今回はそんな砂肝の特徴や使い方、下ごしらえから保存方法まで解説します。記事の後半ではネギ塩レモン焼き鳥や砂肝カレー、砂肝のアヒージョなど砂肝を使ったおすすめレシピもご紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

  • 目次
  • 砂肝とは?
  • 焼き鳥だけじゃない!砂肝のおいしい食べ方
  • 砂肝をおいしく食べるには?下ごしらえの方法
  • 砂肝の下ごしらえ
  • 砂肝の保存方法
  • 生のまま保存する
  • 下ゆでをしてから保存する
  • 定番から洋風メニューまで!砂肝のおすすめレシピ

砂肝とは?

砂肝は鶏の「砂嚢(さのう)」と呼ばれる部位のこと。鶏には胃が2つあり、砂嚢はそのうちのひとつで「筋胃」とも呼ばれます。肝と言いつつも肝臓ではなく、肝臓の下のお腹側に位置しており、臓器というよりは胃の中の筋肉部分を指します。

ほとんどが筋肉でできているので脂肪が少なく、コリコリとした食感が特徴です。あっさりとした淡白な味わいで、多少の甘みと独特の風味があります。内臓系の中では比較的臭みが少なく下処理も簡単です。

砂嚢は食べたものを砕くための器官で、砂礫(されき)と呼ばれる小石や砂、貝殻など入っています。鶏には歯がないので、歯で噛む代わりに砂嚢で食べ物を細かくすりつぶして消化しているのです。ちなみに、この砂礫は販売前に取り除かれるので、一緒に食べてしまう心配はありませんよ。

一般的に砂肝は2つが青白い薄皮でつながっているような形状で売られています。この薄皮のような部分は銀皮と呼ばれ、砂肝を食べる際には下処理して取り除きます。

焼き鳥だけじゃない!砂肝のおいしい食べ方

砂肝は日本を含むアジア各国で串焼きや煮物、スープなどにして食べられています。日本では焼き鳥が定番で、塩やタレ、ごま油塩などで調味していただくことが多いですよね。焼き鳥以外にも炒め物や煮物、揚げ物、また最近ではアヒージョやコンフィなど洋風の料理にも活用されており、さまざまな調理法でお楽しみいただけます。

砂肝をおいしく食べるには?下ごしらえの方法

砂肝をおいしく食べるには、調理前の下処理が欠かせません。ここでは砂肝の基本の下ごしらえをご紹介します。

砂肝の下ごしらえ

ほかの内臓系と比べると砂肝の下ごしらえは簡単です。銀皮の部分は固いので、しっかり取り除かないと食感が悪くなってしまいます。また、砂肝は厚みがあって中まで火が通りにくいので、縦に切込みを入れるのがポイント!丁寧に下処理をしておいしく召し上がってくださいね。

砂肝の保存方法

砂肝は冷蔵・冷凍どちらでも保存が可能です。砂肝を購入したら、すぐに包装から取り出して下ごしらえをし、適切な温度で保存をしましょう。生のまま保存するよりも、下ゆでをしてから保存をした方が長持ちしますので、ご家庭に合った方法をお選びくださいね。

生のまま保存する

①砂肝を下ごしらえする

②水で洗う

③キッチンペーパーで1つずつ水気をしっかりと拭き取る

④一度に食べる分量に小分けし空気に触れないよう密着させた状態でラップに包み、ジッパー付き保存袋に入れる

⑤食品用トレーにのせ、冷蔵庫又は冷凍庫に入れる

下ゆでをしてから保存する

①砂肝を下ごしらえする

②下ゆでをする

③ザルにあげて水で洗い、粗熱を取る

④キッチンペーパーで1つずつ水気をしっかりと拭き取る

⑤一度に食べる分量に小分けし空気に触れないよう密着させた状態でラップに包み、ジッパー付き保存袋に入れる

⑥食品用トレーにのせ、冷蔵庫又は冷凍庫に入れる

【ポイント】

  • 購入したままの包装からはすぐに取り出し、下処理後には水気を拭き取り、空気に触れないように包んだ適切な状態で保存しましょう。
  • 購入後にすぐ使う予定がない場合は「下ゆでをしてから保存」がおすすめです。
  • 下ゆでをした場合は粗熱をとってから冷蔵・冷凍庫に入れましょう。
  • 食品用トレーにのせることで、すぐに冷蔵・冷凍が進み、おいしさを保つことができるため、お家にある場合はぜひ活用してみてください。
  • ご家庭の冷凍庫では温度や保存状態によって砂肝の品質が落ちてしまう可能性があります。砂肝は内臓部位で傷みやすい食材のため、早めに食べ切りましょう。
  • 冷凍保存した砂肝は、解凍後、必ず加熱調理をしてください。

定番から洋風メニューまで!砂肝のおすすめレシピ

砂肝の特徴がわかったところで、ここからは砂肝を使った絶品レシピをご紹介します。定番の焼き鳥や炒め物から、アヒージョなどの洋風メニューまでピックアップしているのでぜひ参考にしてみてくださいね。

砂肝のネギ塩レモン焼き鳥

おつまみにぴったりな定番の砂肝の串焼きレシピです。あっさりした味わいの砂肝に、ごま油やレモンを加えて混ぜ合わせたねぎ塩をのせて、風味豊かに仕上げました。コリコリとした砂肝の食感とレモンの爽やかな風味がたまらない一品です。いつもの串焼きに飽きたらぜひ作ってみてくださいね。

簡単 砂肝の無限おつまみ

人気の無限おつまみを砂肝で作ってみましょう!砂肝をしょうゆと豆板醤のタレに漬け込んで、卵黄を添えるだけの簡単レシピです。ピリ辛のタレがしっかりと染み込んだ砂肝は絶品!卵黄を絡めるとマイルドになってまた違うおいしさが楽しめます。手軽にお酒に合う一品が作れるので、ぜひ試してみてくださいね。

砂肝と長ねぎの味噌炒め煮

濃厚な味わいにお酒もごはんも進む!砂肝と長ねぎの味噌炒め煮はいかがでしょうか?しょうゆや塩味が定番の砂肝ですが、実はみそとも相性抜群!淡白な砂肝に甘辛いみそダレが絡んで、とてもおいしいですよ!長ねぎや生姜の風味も効いた、お箸が止まらなくなる一品です。

砂肝とコーンのマヨポン炒め

意外な組み合わせがおいしい、砂肝とコーンのマヨポン炒めです。コリコリとした砂肝とコーンのぷちぷちとした食感の違いが楽しい一品!マヨネーズとポン酢のさっぱりとしていながらもコクのある味つけがクセになりますよ!おつまみにもぴったりなので、ぜひ召し上がってみてくださいね。

砂肝とピーマンの甘辛炒め

今夜のおかずに砂肝とピーマンの甘辛炒めを作ってみませんか?ほろ苦いピーマンと淡白な砂肝に、ニンニクの効いた甘辛ダレを絡めて仕上げました。しっかりとした味つけで、ごはんにはもちろんお酒にもよく合います。10分程度で作れる手軽さもうれしい一品です。

砂肝のガーリックバター焼き

やみつき必至のおいしさ!砂肝のガーリックバター焼きのご紹介です。すりおろしニンニクとガーリックパウダーのダブル使いで、風味豊かに仕上げました。バターの香りも食欲をそそる、ビールにもワインにもぴったりの一品です。お好みでレモンを絞ってお召し上がりください。

砂肝の柚子こしょう唐揚げ

焼き鳥や炒め物にすることが多い砂肝ですが、唐揚げにするのもおすすめなんです!このレシピでは、ゆず胡椒を効かせた塩味のタレに漬け込み、片栗粉をまぶしてカラッと揚げました。爽やかなゆず胡椒の風味とサクサクの食感がやみつきになるおいしさですよ!ぜひ作ってみてくださいね。

食感楽しい砂肝カレー

定番の玉ねぎやにんじん、じゃがいもが入ったカレーもお肉を砂肝に代えればひと味違う仕上がりに!コリコリとした食感の砂肝にスパイシーなカレーの風味がよく合います。カレールーを使うので十分おいしく仕上がりますが、ケチャップや中濃ソースを加えることでコクと旨味がアップしますよ!具だくさんでボリューム満点の一品です。

青唐辛子と砂肝のアヒージョ

青唐辛子の辛味がたまらない、砂肝のアヒージョです。砂肝のコリコリとした食感と青唐辛子の辛味でお酒が進みますよ!このレシピではさらにコーンを加えているので甘みもプラスされ、クセになる味わいに仕上がっています。ニンニクの香りをうつしたオリーブオイルにフランスパンをひたして食べると絶品です!パーティーなどにもおすすめなので、ぜひ試してみてくださいね。

焼き鳥だけじゃない!砂肝を毎日の食事に活用しよう

いかがでしたか?砂肝の特徴や使い方に加え、砂肝を使った絶品料理などをご紹介しました。焼き鳥のイメージが強い砂肝ですが、実は炒め物や煮物、揚げ物や洋風の料理などさまざまな活用方法があります。下処理も比較的簡単なので、ぜひ献立に加えてみてくださいね。

クラシルでは、今回ご紹介したもの以外にも砂肝を使ったさまざまなレシピをご紹介しています。そちらもぜひ、参考にしてみてください。

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