最終更新日 2024.3.14

春の山菜の種類について知りたい!収穫時期や特徴、おいしい食べ方について解説!

春の山菜の種類について知りたい!収穫時期や特徴、おいしい食べ方について解説!

山菜は一年を通して収穫できますが、特に人気があるのが「春の山菜」。この記事では、春の山菜の種類や特徴、おいしい食べ方について解説します。記事の後半では、春の山菜を使ったきんぴらやカルパッチョ、炊き込みごはんなど、バラエティ豊かなレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • 春の山菜の種類は?
  • せり
  • 三つ葉
  • ふき
  • たらの芽
  • わらび
  • ぜんまい
  • こごみ

春の山菜の種類は?

一年を通じて食べられる山菜ですが、さまざまな植物の新芽が芽吹く春は、特においしい山菜が食べられる季節です。ここでは、「春の山菜」を何種類か取り上げ、収穫時期などについて解説します。

せり

せりの旬の時期は2~4月ころ。花をつけるのは夏ですが、その前に育つ若くてやわらかい芽の部分を食用とします。水分の多い環境を好む山菜なので、川や水田の周辺で栽培されていたり、自生していたりします。一見すると三つ葉とよく似ているのですが、三つ葉は葉が3枚であるのに対し、せりは5枚という違いがあるんですよ。

三つ葉

日本原産で、和食に欠かせない香味野菜でもある三つ葉。「根三つ葉」や「切り三つ葉」、「糸三つ葉」など、いくつかの種類に分けられますが、私たちがスーパーなどでよく見かけるのは糸三つ葉です。ハウスなどで栽培されたものなので一年中出回っていますが、3月~初夏にかけてが旬の時期だといわれています。

ふき

ふきは愛知県などで多く栽培されていて、10月~翌5月にかけて全国に出荷されていますが、天然のふきの収穫時期は3~5月です。流通しているふきの大部分を占めるのは「愛知早生ふき」という種類で、このふきには雌株しかないので通常の植物のように種を作ることができず、株分けすることによって栽培されているんですよ。

たらの芽

たらの芽とは、タラノキの新芽の部分を収穫したもの。「山菜の王様」と呼ばれることもあり、クセのない味わいともっちりとした食感が特徴です。ハウスなどで栽培されたものは12月~翌5月ころまで出回っていますが、天然物の旬の時期は4~6月上旬ころです。

わらび

わらびは日本各地に自生しているため地域によって収穫時期が異なり、九州から始まり東北地方や北海道にかけて3月中旬~6月上旬ころに旬の時期を迎えます。先端の葉が開く前の若芽の状態を食用としますが、地下茎にはデンプンが多く含まれていて、わらび餅の原料となるわらび粉が作られます。

ぜんまい

ぜんまいの収穫時期は、先ほどご紹介したわらびと同じで、3月中旬~6月上旬ころです。幼葉が渦巻状に巻いた状態で土から芽が出てきて、その若い芽を食用とします。幼葉の周りに綿のような繊維がついているものほど若いとされていますが、綿毛が残っていて葉が広がっていないものがおいしいそうですよ。

こごみ

こごみは、「クサソテツ」の新芽を収穫したもので、クサソテツは観葉植物としても人気があります。新芽が出てくる姿が、人がかがんで縮こまっている様子に似ていることから、こごみと呼ばれるようになったのだとか。収穫時期は3~6月中旬ころ。湿気があり日が当たる場所でよく育つので、河川敷などの草原に自生していることもあるそうです。

うど

うどには出荷時期が異なる「寒うど」と「春うど」があります。香りや食感がいいとされているのは春うどで、3~5月ころが旬の時期です。栽培方法によっても2種類に分けられ、日光に当てずに育てた「軟白うど」と、根元だけを軟白させた「山うど」があります。

うるい

うるいは、「オオバギボウシ」の若芽を収穫したもの。日本各地に自生していて4月中旬~5月ころに旬の時期を迎えますが、食用に栽培されたものが2月ころから出回り始めます。古くから親しまれている和の食材ですが、洋食にもよく合いますよ。

春の山菜の特徴とは?

春の山菜には、程度の差はありますが、苦味やえぐ味を持っているものが多くあります。この苦味やえぐ味のもととなっているものを「アク」ともいいますが、このアクの正体はポリフェノールやシュウ酸、タンニンといった成分なんです。もともとは、山菜自身が虫や動物などの外敵から身を守るため、動物たちが苦手とする味の成分を持つようになったのだとか。

この苦味は山菜の魅力の一つでもありますが、アクが強いものは適度にアク抜きした方がおいしく食べられます。例えば、わらびやぜんまいはアクが強いので、食品用重曹を溶かしたお湯に浸します。たらの芽やこごみなどアクの弱いものは、湯通しするか塩を入れたお湯でゆでる程度でおいしく食べられます。うどやうるいなどはアクがほとんどないので、水にさらすだけで生で食べることもできます。

春の山菜のおいしい食べ方は?

ほろ苦さが魅力の春の山菜。どのように調理したらおいしく食べられるのでしょうか。以下で、春の山菜のおいしい食べ方について解説するので、見てみましょう。

春の山菜の調理方法でまずおすすめしたいのが天ぷらです。油で揚げることで山菜のアクが飛び、油と合わせることでさらに苦味を感じにくくなります。山菜特有の香りまで飛んでしまうわけではないので、噛むと口の中にいい香りが広がりますよ。

おひたしにすると、山菜そのものの味わいをより楽しめます。先ほどご説明した通り、それぞれの山菜の特徴に合ったアク抜きをしてから、お好みの味つけをしてみてください。

そのほかにも、炊き込みごはんや炒め物、煮物、マリネ、サラダなど、和食にも洋食にもよく合うものが多いので、さまざまなレシピで活躍してくれますよ。この後おすすめレシピもご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

春の山菜を使ったおすすめレシピをご紹介!

ここでは、春の山菜を使ったおすすめレシピをご紹介します。シャキシャキとした食感がたまらないウドと牛肉のきんぴらや、アク抜きいらずで簡単に作れるうるいとホタテのカルパッチョなど、絶品レシピをピックアップしました。

追いがつおで出汁香る 若竹煮

「追いがつおで出汁香る若竹煮」をご紹介します。かつおだしとしょうゆや砂糖で味つけをした後に、さらにかつお節を追加して旨味たっぷりに仕上げました。シンプルな材料で簡単にお作りいただけますよ。

こしあぶらとホタルイカの酢みそがけ

素材のおいしさを楽しめる、こしあぶらとホタルイカの酢みそがけはいかがでしょうか。こしあぶらはアクが少ないので、お湯でゆでるだけで食べられます。こしあぶらの食感がしっかり残るようにゆでるのがおいしく作るポイントですよ。

ウドと牛肉のきんぴら

シャキシャキとした食感がたまらない、ウドと牛肉のきんぴらを作ってみましょう。さわやかな味わいのウドに、牛肉のコクと甘辛い味つけがよく合い、とってもおいしいですよ。ぜひ作ってみてくださいね。

ふきのとうみそ

ごはんのお供にぴったり!ふきのとうみそはいかがでしょうか。みそやみりん、めんつゆで炒めたふきのとうは、心地のよいほろ苦さでごはんがモリモリ進むおいしさです。ぜひお試しくださいね。

わらびとふきの炊き込みごはん

山菜のおいしさを詰め込んだ、炊き込みごはんをご紹介します。今回は、わらびとふき、タケノコ、豚バラ肉を具材に使いました。山菜は市販の水煮のものを使ったので、下処理いらずで手軽にお作りいただけますよ。

たらの芽のカレー風味天ぷら

カレー風味が食欲をそそる、たらの芽の天ぷらを作ってみましょう。シンプルな味つけの天ぷらももちろんおいしいですが、カレー味の天ぷらもクセになるおいしさですよ。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

こごみと豚バラのゆず胡椒炒め

こごみの歯ごたえを楽しめる、こごみと豚バラのゆず胡椒炒めはいかがでしょうか。こごみはアクが少ないので、今回は一般的な野菜のようにアク抜きなしで炒めました。ほろ苦いこごみとジューシーな豚バラ肉、ゆず胡椒の風味が相性抜群です!

うるいとホタテのカルパッチョ

パパッと作れる、うるいとホタテのカルパッチョのご紹介です。クセのない味わいのうるいと旨味たっぷりのホタテに、さっぱりとした味つけがよく合います。彩りもよく華やかな一品なので、おもてなしにもおすすめですよ。

ホタルイカとトマトとせりのパスタ

春の山菜を使って、具だくさんで食べごたえ抜群のパスタを作ってみましょう。ホタルイカとせり、トマトを具材とし、ニンニクやアンチョビ、白ワインを使って味つけをしました。せりのさわやかな香りがアクセントとなりとってもおいしいですよ。

行者ニンニクの肉巻き

めんつゆを使った簡単レシピ!行者ニンニクの肉巻きをご紹介します。豚バラ肉に、行者ニンニクの香りと甘辛い味つけがよく合い、箸が止まらなくなるおいしさです。ごはんもお酒もよく進む一品なので、今晩のおかずにぜひ作ってみてくださいね。

春の山菜を料理してみよう!

今回は、春の山菜の種類や収穫時期、特徴について解説し、おすすめレシピをご紹介しました。春の山菜には特有の味わいがあり、舌からも春の訪れを感じられますよね。今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ作ってみてくださいね。

クラシルでは、春の山菜を使ったレシピをほかにもご紹介しています。そちらもぜひ参考にしてみてください。

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