かぼちゃの種類はどれくらいあるの？品種や活用レシピをご紹介

ホクホクした食感と甘さが特徴の「かぼちゃ」。かぼちゃには、日本かぼちゃや西洋かぼちゃなどの種類があることをご存じですか？この記事では、かぼちゃの種類や品種についてくわしくご紹介します。記事の後半では、かぼちゃを使ったおすすめレシピもご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

かぼちゃには、西洋かぼちゃ、日本かぼちゃ、ペポかぼちゃの3種類があります。その3種類の中にそれぞれ品種がたくさんあり、よく知られているものから珍しい品種までさまざまです。ちなみに、ふだんよく食べているかぼちゃは、西洋かぼちゃにあたります。日本でよく食べられているのにもかかわらず、日本かぼちゃではないことは意外ですよね。

私たちの食卓によく並ぶかぼちゃは、西洋かぼちゃです。西洋かぼちゃは一般的に甘味が強く、食感はホクホクしています。西洋かぼちゃといっても、品種によって色や形にさまざまな違いがあるので、こちらでは西洋かぼちゃの種類をいくつかご紹介します。

皮は黒みがかった深い緑色で、果肉はオレンジ色です。加熱することで甘みが出て、食感は栗のようにホクホクしています。一般的にスーパーで売られているのがこちらのかぼちゃです。北海道でもっとも生産されていますが、全国各地で作られています。夏に収穫され、秋から冬に旬を迎えます。

坊ちゃんかぼちゃは手のひらサイズのかぼちゃで、肉質は栗かぼちゃとよく似ています。ホクホクとして甘みも強く人気の種類です。中をくり抜いてグラタンなどにもできます。かわいらしいサイズを活かすことで、見た目にも楽しい一品に仕上がりますよ。

岐阜県で栽培されているブランドかぼちゃです。ヘチマのように長くて、薄緑色をしています。果肉は濃い黄色で加熱するとホクホクした食感に。細長い形を活かして、スライスしてステーキにするのもよいでしょう。

コリンキーは山形県を中心に栽培されている生食可能なかぼちゃです。果肉はレモン色で、皮は黄色でやわらかく、皮ごと食べることができます。シャキシャキとした歯触りが特徴で、薄切りにしてサラダやマリネなどに使われています。

ラグビーボールのような形が特徴で、皮は緑色です。果肉はきめが細かく、滑らかな食感で上品な甘さがあります。かぼちゃ特有の甘みがそれほど強くないので、下味を付けるコロッケなどにおすすめです。滑らかな食感を活かして、プリンやポタージュにしてもおいしくいただけます。

日本かぼちゃは高級な日本料理店などでよく使われていて、現在ではとても貴重なかぼちゃです。西洋かぼちゃの表面がつるっとしているのに対し、日本かぼちゃは皮の表面がでこぼこしています。西洋かぼちゃと比較すると、甘味が少なく淡白な味わいで、食感はねっとりしているのが特徴です。日本かぼちゃの種類をいくつかご紹介します。

断面が菊の花のように見える、手のひらサイズの小ぶりなかぼちゃで、皮は濃い緑、果肉は明るい薄い黄色です。石川県や福井県で多く栽培されています。甘味は少なく淡白ですが、煮崩れしにくく日本料理店には欠かせない上品な味わいのかぼちゃです。

南アメリカが原産国ですが、西洋かぼちゃの仲間ではなく、植物分類上は日本かぼちゃの部類となります。アメリカで人気の種類で、皮は薄い黄緑で、つるんとした表面が特徴です。ナッツのような風味とねっとりとした食感で、ポタージュにすると滑らかに仕上がります。ソテーにするのもおすすめです。

ペポかぼちゃは、「そうめんかぼちゃ」や「ズッキーニ」が代表的なものです。味や食感は西洋かぼちゃや日本かぼちゃとはまったく違っていて、淡白でシャキシャキしているのが特徴です。

皮は黄色で、表面はつるっとしています。果肉がそうめんのように糸状にほぐれることから名付けられました。ゆでたり、蒸したりすることで果肉の繊維がほぐれてそうめんのような糸状になります。シャキシャキとした食感であっさりとした味わいです。めんつゆをかけると本当のそうめんのような見た目になりますよ。

ズッキーニはきゅうりの仲間と思われがちですが、実はかぼちゃの一種です。かぼちゃのように中に空洞ができないのが特徴です。淡白な味わいで油との相性がよく、ソテーなどに使われます。特有の歯ごたえがあり、加熱するとナスのようなやわらかい食感も楽しめます。

さまざまなかぼちゃの種類がわかったところで、ここからはかぼちゃを使ったおすすめのレシピをご紹介します。珍しい品種が手に入ったら、それぞれの特徴を活かして、ぜひ料理に取り入れてみてくださいね。

色鮮やかなかぼちゃの色合いが食欲をそそる「ほくほくかぼちゃの甘煮」をご紹介します。電子レンジでかぼちゃをやわらかくしてから煮るので、煮込み時間が少ない時短レシピです。甘辛い味つけでお子様も大人も喜ぶおいしさ。お料理初心者の方はまずは定番のかぼちゃの煮物を作ってみてはいかがでしょうか。

かぼちゃの煮物が余ってしまった、というときにもおすすめのリメイクレシピはいかがでしょうか。和風の煮物をサンドイッチの具にアレンジしたアイデアレシピです。ロースハムとスライスチーズのほどよい塩気がかぼちゃの甘みに絶妙にマッチ！かぼちゃにしっかり味がついているので、味つけがいらず簡単にお作りいただけますよ。

こちらもかぼちゃの煮物をリメイクしたレシピです。カレーに入れることで、じゃがいもの代わりになり、皮を剥いたりする手間が省けます。元々火が通っているので、短い煮込み時間で仕上がる時短レシピです。かぼちゃの甘みがカレーに溶け出し、お子様も喜ぶ味わいに。豚ひき肉は、鶏ひき肉などでもお作りいただけますので、ぜひ作ってみてくださいね。

しょうゆ味が具材に染み込んでお箸がすすむ！かぼちゃと厚揚げのそぼろ煮を作ってみませんか。厚揚げも入っているので、食べ応えも抜群で、しっかり食べたいときにもおすすめのレシピです。水溶き片栗粉でとろみをつけたそぼろが、とろりとかぼちゃに絡みますよ。ぜひ作ってみてくださいね。

交互に並べたかぼちゃと豚バラ肉がきれいな重ね蒸しもおすすめの一品です。甘みのあるかぼちゃと旨味たっぷりの豚バラ肉がよく合い、ポン酢でサッパリと召し上がれます。電子レンジで簡単にでき洗い物も少ないので、帰りが遅くなってしまった日のメインのおかずにもぴったりですよ。

ズッキーニとかぼちゃを使った炒め物はいかがでしょうか。ニンニクと生姜で風味づけした合びき肉がズッキーニとかぼちゃによく合い、どんどん食べ進められるおいしさ！パンチの効いた黒こしょうがよいアクセントになって、ごはんにはもちろん、おつまみにもぴったりです。かぼちゃは電子レンジで加熱してやわらかくするので、短時間でお作りいただけますよ。

ミキサーがなくても作れるかぼちゃスープのご紹介です。電子レンジでやわらかくしたかぼちゃをフォークで潰して作るので、ミキサーがない方も手軽にかぼちゃスープを作ることができます。かぼちゃのやさしい甘みと食感も楽しめる一品です。ぜひ作ってみてくださいね。

さつまいもとかぼちゃの甘みがクリームソースとよく合った、クリームグラタンを作ってみませんか。とろりとしたクリームソースがさつまいもとかぼちゃに絡んで、たまらないおいしさ！風味豊かなバターの香りとトッピングのチーズで濃厚でリッチな味わいをお楽しみいただけます。電子レンジでさつまいもとかぼちゃを加熱するので、時短も叶う一品です。

さつまいもで作るスイートポテトを、ホクホクのかぼちゃで仕上げた一品です。生クリームやバターを加えて練り上げた生地は、なめらかでリッチな味わい。トッピングの黒ごまが香ばしく、ぱくぱく食べられるおいしさです。トースターで簡単にできるのもうれしいポイントですね。お子様のおやつにもぴったりですので、ぜひお試しください。

かぼちゃの色合いがほんのりかわいい「かぼちゃたっぷり蒸しパン」はいかがでしょうか。生地にもトッピングにもかぼちゃを使っているので、かぼちゃの甘味がしっかりと感じられ、食べ応えもある一品です。ホットケーキミックスなど、おうちにある材料でお作りいただけますので、お子様のおやつや朝食にぜひ作ってみてくださいね。

いかがでしたか。かぼちゃの種類やおすすめのレシピについてご紹介しました。ひと口にかぼちゃといってもたくさんの種類がありましたね。かぼちゃの種類によって、特徴や味わいが異なりますので、珍しいかぼちゃが手に入ったときは、ぜひ献立に取り入れてみてくださいね。

クラシルでは、ほかにもかぼちゃを使ったレシピをたくさんご紹介しています。ぜひそちらも参考にしてみてくださいね。