最終更新日 2024.3.5

おでんの丁寧な作り方について解説!具材別の下ごしらえ方法もご紹介!

おでんの丁寧な作り方について解説!具材別の下ごしらえ方法もご紹介!

寒い季節に食べたくなる料理といえば、あつあつの「おでん」。しかし、自分で作ると何かひと味足りない、と悩む方も多いかもしれません。そこで今回は、具材別の下ごしらえや基本のだしの取り方など、おでんの丁寧な作り方を徹底解説します。記事後半でご紹介する定番の絶品おでんやアレンジレシピは必見です!

  • 目次
  • おでんとは?
  • おでんは具材の下ごしらえが大切!
  • 大根
  • こんにゃく
  • 練り物、厚揚げ
  • 牛すじ
  • 基本のだしのとり方は?

おでんとは?

「おでん」とは、さつま揚げや大根、卵、こんにゃくなどの具材(ネタ)を、だしでじっくりと煮込んだ料理のこと。そのルーツは、室町時代に食べられていた「田楽豆腐」だと言われています。当時は、拍子木形に切った豆腐に竹串を打って焼き、辛みそを塗った料理だったのだとか。ちなみに「おでん」とは「田楽」の女房言葉で、宮中に仕える女房たちが衣食住に関するものを丁寧に表現した言葉です。

諸説ありますが、だしをたっぷりと使った「煮込みおでん」が登場したのは明治時代のことで、それが家庭料理として普及し始めたのは戦後のことです。現代では、地方の特産品を使ったご当地おでんや、コンビニエンスストアの店頭販売、手軽なレトルトパックなども多く、より身近でおいしいお惣菜として親しまれています。

おでんは具材の下ごしらえが大切!

おいしいおでんを作るためには、具材の下ごしらえが大切です。具材のアクや臭みを取り除いてから煮込むことで、だしの風味を活かした上品な味わいに仕上げることができますよ。代表的な具材の下ごしらえの方法を、以下でご紹介しましょう。

大根

大根はアクの強い野菜なので、必ず下ゆでしてから加えます。まずは大根を3〜5cmの輪切りにし、少し厚めに皮を剥きます。面取りして隠し包丁を入れたら、少量の米を加えた水か米のとぎ汁で、竹串がスッと通るまで下ゆでしましょう。

こんにゃく

こんにゃくは塩で揉んでから下ゆですると、アクと臭みを取り除くことができます。下ゆでした後に水にさらすと、水っぽくなってだしが薄まってしまいますので、ザルで水気を切ってそのまま加えましょう。

練り物、厚揚げ

さつま揚げなどの練り物や厚揚げ、がんもどきなどは、熱湯でサッとゆでて余分な油を取り除きます。ゆですぎると旨味が抜けてしまうので、ゆでる時間は2分以内を目安にしましょう。

牛すじ

牛すじは大量のアクが出るので、特に下ごしらえが大切です。よく洗ってから2回程下ゆでし、とろとろにやわらかくなってから加えます。時間がない場合は、下ゆで済みのものを使ってもよいでしょう。

おでんに卵を加えるときは、必ず固ゆでを使います。卵を水から火にかけ、沸騰したら10分を目安にしっかりとゆでましょう。ゆで上がったら冷水で急激に冷やすと、身と殻の間に隙間ができて剥きやすくなりますよ。

基本のだしのとり方は?

おでんに使うだしは、和風一番だしがおすすめです。香り高く上品な風味が具材のおいしさを引き立て、奥深い味わいに仕上げることができますよ。こちらのレシピは、ひとつひとつの工程を丁寧に解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

和風一番だしの取り方

おいしいだしを取るためのポイントは、昆布を水に30分程浸けて旨味を引き出すことと、沸騰させずにだしを取ることです。沸騰させると昆布から粘りが、またかつお節から雑味も出てしまうので、火加減に注意しながら丁寧にだしを取りましょう。

おでんの作り方を詳しく解説!

続いては、おでんの基本の作り方をご紹介します。具材の下ごしらえや、だしの作り方、煮込みのタイミングなどを詳しくご紹介してますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

①大根の下ごしらえ

まずは大根を3cm幅の輪切りにして皮を剥き、面取りして隠し包丁を入れます。面取りすると煮崩れ防止に、隠し包丁を入れると味が染み込みやすくなりますよ。

②こんにゃくの下ごしらえ

こんにゃくは格子状に切り込みを入れると、味が染み込みやすくなります。アク抜きはゆでる方法が一般的ですが、熱湯をまわしかけるだけでもOK。練り物と一緒に熱湯を回しかければ、調理時間を短縮することができますよ。

③大根の下ゆで

根は少量の米を加えた水で、竹串がスッと通るまで下ゆでします。米に含まれるでんぷんが、大根の苦味やアクを和らげて甘みをぐっと引き出しますよ。ゆで上がったら流水にさらして、でんぷんを洗い流しましょう。

④だしの準備

おでんは具材から旨味が染み出るので、だしは和風顆粒だしを使っても十分なおいしさに仕上げることができます。丁寧に作りたい場合は、先ほどご紹介した和風一番だしを使うと、より風味豊かで上品な味わいに仕上げることができますよ。

⑤具材を順番に煮込む

おでんの具材は、味が染み込みにくいものから順に加えていきます。まずは大根、こんにゃく、ゆで卵などを、次にちくわやさつま揚げなどの練り物を加えて15分程煮込みます。練り物は20分以上煮込むと旨味が抜けてしまうので、必ず後半に加えることがポイントですよ。

⑥できあがり

味が染み込んだら、あつあつおでんの完成です!丁寧に下ごしらえしたおでんは、具材にだしの風味がしっかりとと染み込んでたまらないおいしさ!また、おでんは冷めるときに味が染み込むので、一旦冷ましたものを温め直してもよいでしょう。ぜひお好みの具材で作ってみてくださいね。

各工程の詳しい手順に関しては、こちらの動画も参考にしてみてくださいね。

定番からアレンジまで!おでんのおすすめレシピを紹介!

おでんについて詳しく知ると、今すぐにでもおでんが食べたくなりますよね!続いては、バラエティ豊富なおでんレシピをご紹介します。定番の関西風はもちろん、カレー風味や洋風、中華風などのアレンジレシピもピックアップしましたので、ぜひチェックしてみてください!

出汁からとる具沢山おでん

一番だしで作る、上品な味わいのおでんです。具材は4種類とシンプルですが、中までじんわりと染み込んだだしの風味に、ほっこりと癒されるおいしさです。ぜひ寒い季節に作ってみてくださいね。

だしで味わう関西風おでん

だしをしっかりと効かせた、関西風のおでんです。さつま揚げや牛すじ、結びこんぶなど旨味の強い具材を加えることで、あっさりとしていながらも奥深い味わいに仕上がります。だしがとてもおいしいので、ぜひ余すことなくお召し上がりくださいね。

クセになるおいしさ カレー風味のおでん

スパイシーな風味が食欲をそそる、カレー風味のおでんです。おでんをカレー風味にするとは驚きですが、練り物とカレーは相性がよく、まるでカレーうどんのような味わいを楽しむことができますよ!大根の下ごしらえは電子レンジを使っているので、調理が簡単なのもうれしいポイントです。

ほっこり 洋風おでん

コンソメスープで作る、洋風おでんはいかがでしょうか。ウインナーやミニトマト、カブなどを加えてコトコトと煮込むと、普段とはひと味違うやさしい味わいに仕上げることができますよ。お好みでじゃがいもや手羽先などを加えて、アレンジをお楽しみくださいね。

ピリ辛中華風おでん

お酒のおつまみにぴったりな、ピリ辛中華風おでんです。豆板醤やオイスターソースの効いただしは、ピリッと辛くコクのある味わい。ヒリヒリと香る花椒の風味もよく、辛いものがお好きな方にはたまらないおいしさですよ!

丁寧に作ったおでんは格別のおいしさ!

今回は、具材別の下ごしらえや和風一番だしの取り方、おすすめのレシピなど、おでんの丁寧な作り方をご紹介しました。おでんをおいしく作るためには、具材の下ごしらえやだしの取り方など、ひとつひとつの工程を丁寧に行うことが大切です。ぜひ今回ご紹介したレシピを参考にして、おうちでおいしいおでんを作ってみてくださいね。

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