最終更新日

なすとなすびって?呼び方の違いについて解説!おすすめレシピもご紹介

なすとなすびって?呼び方の違いについて解説!おすすめレシピもご紹介

「なす」と「なすび」にはどのような違いがあるのでしょうか?今回は、両者の違いやそれぞれの由来について詳しく解説していきます。なすを使ったおすすめのおかずレシピもピックアップしたので、ぜひ献立作りに役立ててみてくださいね!

  • 目次
  • 「なす」と「なすび」は同じ野菜!
  • 「なすび」の由来は?
  • 「なす」は江戸時代に広まった呼び名
  • なすってどんな野菜?品種も解説
  • なすを使ったおすすめレシピ
  • 「なす」と「なすび」は由来に違いがある!

「なす」と「なすび」は同じ野菜!

結論から言うと、「なす」と「なすび」はどちらも同じ野菜です。呼び方が違うだけで、品種や見た目に違いがあるわけではありません。2種類の呼び方が生まれた理由には、由来や地域差が大きく関わっています。それぞれ詳しく見ていきましょう。

「なすび」の由来は?

なすが日本に伝わったのは奈良時代。当時は「奈須比(なすび)」と呼ばれ、身分の高い人々が口にする高級食材とされていました。「なすび」という呼び名にはさまざまな語源があり、主な説としては以下の3つが挙げられます。

■語源の説
・夏に実ることから「夏実(なつみ)」
・酸味があったため「中酸実(なかすみ)」
・中国からの伝来時に名づけられた「奈須比」

関西をはじめとした西日本では、現在でも「なすび」という呼び方が定着していますよね。これは、当時の都・平城京があったのが奈良県だったためと考えられています。

「なす」は江戸時代に広まった呼び名

なすびが「なす」と呼ばれるようになったのは江戸時代で、その火つけ役は当時の将軍である徳川家康だと言われています。売れ行きがよくなかったなすびの知名度をあげるため、「物事を成す」という意味をかけて「なす」と名づけて売り出したところ、縁起物としてたちまち人気が出たそうです。「なす」と呼び始めたのは現在の東京である江戸。そのため、関東や東北では今でもなすと呼ぶ人が多いそうですよ。

なすってどんな野菜?品種も解説

そもそも、なすとはどのような野菜なのでしょうか。ここでは、なすの特徴や歴史、品種についてご紹介します。

特徴

なすはナス科ナス属の一年草で、食べられている部分は果実です。原産はインドですが、現在では高知県をはじめ、日本各地で広く栽培されています。

代表的な夏野菜のひとつで、旬の時期は7月〜8月。また、夏の終わりから初秋にかけて収穫される「秋なす」は、甘みや旨味が強く、皮や実がやわらかいのが特徴です。一般的ななすは、黒紫色で細長い形をしていますが、品種や栽培地域によって色や形はさまざまです。

品種

品種名 形状・大きさ 特徴 主な地域
中長なす
(長卵形なす)
長さ12〜15cm
細長い形
皮がやわらかい
クセがない
全国
長なす 長さ20〜25cm
細長い形
水分が多い
果肉がやわらかい
西日本・東北の一部
丸なす 丸い
コロンとした形
果肉はきめ細かい
肉質がしっかり
関西
(京都・大阪など)

なすの品種の中でも特にメジャーなのが「中長なす」。「長卵形なす」とも呼ばれ、長さ12cm~15cmの細長い形でクセのない味わいが特徴です。また、西日本や一部の東北地方で栽培されている「長なす」は、長さ20cm~25cmで果実の水分量が多い品種です。関西では「丸なす」が有名で、その名のとおりころんとした丸い形をしています。

また、なすは日本国内だけでなく、海外でも栽培されています。たとえば、東南アジアでは果実が真っ白な「白なす」、イタリア・スペインでは紫色と白色の縦じま模様が特徴の「ローザビアンカ」や「ゼブラ」、タイではきれいな白色で観賞用にも使われる「マクワポ」などがあります。

なすは品種によって見た目や食感が大きく異なります。調理法によって使い分けると、料理の仕上がりが格段にアップしますよ。

なすを使ったおすすめレシピ

さてここからは、調理法によってさまざまな食感を楽しめる、なすを使ったおすすめレシピをご紹介します。味にクセがないなすは、和洋中問わずさまざまな料理にマッチするので、レシピを覚えておくととても便利ですよ!

揚げ焼きで簡単 ナスの煮浸し

揚げ焼きで簡単に作れるナスの煮びたしです。とろけるようにやわらかくてジューシーななすに、だしが効いた調味料がよく染み込んで絶品!生姜のさわやかな風味が味のアクセントになりますよ。

レンジで簡単 茶せんナス

電子レンジで加熱したナスをギュッとねじって茶せん型に盛り付けるだけで、おしゃれな一品のできあがり!切り込みを入れることで味染みがよくなり、とろっとやわらかい食感に仕上がります。

レンジで簡単 ナスと水菜のツナサラダ

あと一品ほしいときにぴったり!シャキシャキ食感の水菜とやわらかいナスを使ったサラダのレシピをご紹介します。ナスにツナの旨味が染みて、とてもおいしいですよ。あっという間に作れる手軽さもうれしいポイントです。

レンジで簡単!なすとトマトの豚バラ重ね蒸し

さっぱりと食べられる、なすとトマトの豚バラ重ね蒸しのレシピをご紹介します。作り方はとても簡単で、ナスとトマト、豚バラ肉を重ねて電子レンジで加熱するだけ!見た目も華やかで、食卓がパッと明るくなりますよ。ごま油が香る甘酸っぱいタレをかけてお召し上がりくださいね。

めんつゆで簡単 麻婆茄子

手間がかかると思われがちな中華料理も、めんつゆを使えば簡単にお作りいただけます。ジューシーなナスにピリッと辛めの味つけがよく合い、ごはんが何杯も食べられそうなおいしさ!ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

ほっくり柔らか ナス田楽

ナスの定番料理「ナス田楽」をおうちで作りましょう!こんがりと焼いたナスにこっくりと甘い田楽みそをたっぷりのせて、奥深い味わいに仕上げました。ごはんのおかずやお酒のおつまみにぴったりの一品です。

たっぷりナスとひき肉の ごちそう丼

今日の晩ごはんに、ナスとひき肉をふんだんに使ったスタミナ丼はいかがでしょうか。やわらかいナスと旨味たっぷりの豚ひき肉に甘めのみそが絡んで、あっという間に完食してしまうおいしさです。豆腐にのせるなどアレンジもできるので、ぜひお試しくださいね。

ナスのユッケ風

なすを丸ごと使った、お手軽ユッケのご紹介です。電子レンジを使ってお作りいただけますので、とても簡単ですよ。今晩の後一品にいかがでしょうか。お酒のおつまみにもぴったりの一品なので、この機会にぜひ作ってみてくださいね。

豚こま肉とナスとしめじのオイスター炒め

ごはんが進むおかずをパパッと作りたいときにおすすめなのが、豚こま肉とナスとしめじの炒め物です。オイスターソースのコクとごま油の香りが具材の旨味によく合って、食べ応えのある一品に仕上がりますよ。

白いご飯にぴったり! 和風ハッセルバックナス

スウェーデンで親しまれている「ハッセルバックポテト」を、ナスで作ってみました。とろりとやわらかいナスに、甘いみそとコクのあるチーズ、さわやかな香りの大葉が絶妙にマッチしますよ。ごはんにはもちろん、ワインやビールのおつまみにも最適な一品です。

たくさん食べたい!さっぱりナスの和風ロール餃子

薄切りにしたナスで肉だねを巻いた、和風テイストのロール餃子のレシピをご紹介します。風味豊かな肉だねとジューシーなナスは相性抜群!ナスがたっぷり食べられるので、ナスを大量消費したいときにも便利ですよ。

トマト缶でなすのミートソースパスタ

トマト缶でなすのミートソースパスタのご紹介です。カットトマト缶と牛豚合びき肉を使用してミートソースにし、ジューシーなナスを加えました。やわらかいナスの食感とトマトの風味がとてもよく合いますよ。ぜひお試しください。

「なす」と「なすび」は由来に違いがある!

今回は「なす」と「なすび」の違いについてご紹介しました。どちらも同じ野菜を指す「なす」と「なすび」ですが、2つの呼び方が生まれた背景には由来の違いが関係していることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

どんな食材や調味料ともマッチするなすは、アレンジの幅が広い野菜です。ぜひさまざまな料理に活用してみてくださいね。

こちらもおすすめ
なすの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」
艶やかな紫色が特徴の「なす」。とろけるような食感とクセのない淡白な味わいは、どんな料理とも相性抜群なので、食卓にのぼる機会も多いのではないでしょうか?今回は、意外と知られていないなすの栄養素や、おいしいなすの選び方についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね!
なすの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」
2024.5.27 最終更新
こちらもおすすめ
【写真で解説】なすをおいしく長持ちさせる保存方法とは?冷凍方法や使い方も
クセがなく、とろりととろけるようなやわらかさが魅力の「なす」。煮物や炒め物、漬物など、さまざまな料理に使うことができて、何かと便利な食材ですよね。この記事では、なすの正しい保存方法をご紹介します。上手に保存することで、鮮度やおいしさをキープすることができますよ!ぜひ、チェックしてみてくださいね。
【写真で解説】なすをおいしく長持ちさせる保存方法とは?冷凍方法や使い方も
2025.5.9 最終更新

人気のカテゴリ