ジンギスカンやカレーなどに使われる「ラム」や「マトン」。どちらも同じ羊肉ですが、ラムとマトンにはそれぞれ特徴があり、味やにおいに違いがあります。
ラムとマトンの違いって知ってる?それぞの特徴とおすすめレシピをご紹介!

そこで今回は「ラム」と「マトン」の特徴、味やにおいの違いについて詳しく解説していきます。さらに、海外では親しまれている羊肉「ホゲット」の特徴に加え、ラムやマトンの長所を活かしたおすすめレシピもご紹介していますよ!どうぞ最後までご覧ください。
ラムとは?マトンとは?
そもそも、ラムとマトンとはどのような食材なのでしょうか?ここでは、それぞれの特徴について見ていきましょう。
■ラム
ラムは、生後1年未満の子羊肉のことです。しかし、飼育の都合上で年齢がわからない場合は、永久門歯が生えていない羊の肉をラムと呼びます。
ちなみに、ラムの中でも生後2~3ヵ月以内のものは「ミルクラム」と呼ばれています。餌ではなく母乳のみで育ったミルクラムは、ほんのりと甘い香りがあってミルキーな味わい。毎年5~6月ごろにしか出回らず、一頭からとれる肉の量も少ないため、高級食材として知られています。
■マトン
一方マトンは、生後2~7年ほどの羊肉もしくは永久門歯が3本以上生えている羊の肉のことを指します。独特のにおいがあり肉質も固めですが、旨味や脂がしっかりと感じられるので、羊肉を食べ慣れている方ほどマトンを好むことが多いんですよ。
2つの違いは?
同じ羊肉であるラムとマトンですが、においや味、食感が大きく異なります。
ラムは、においやクセがほとんどなく、味も淡白であっさりとしています。一方マトンは、羊肉特有のにおいが強く、脂がのっていて濃厚な旨味があります。また、生後間もない子羊のラムは肉質がやわらかく、大きく育ったマトンは固く引き締まって弾力のある肉質が特徴です。
羊肉を食べ慣れていない方はラムを、羊肉のコクや旨味を楽しみたい方はマトンを選ぶのがおすすめです。ラムとマトンそれぞれに違ったおいしさがあるので、食べ比べてみるのも楽しいですね。
ホゲットについても解説!
ホゲットとは、ラムとマトンの中間にあたる羊肉のことで、生後1年~2年未満もしくは永久門歯が1~2本の羊の肉を指します。ラムとマトンそれぞれの長所・短所をバランスよく併せ持っていて、マトンほどにおいは強くなく、ラムよりも深みのある味わいが特徴です。
国や地域によってホゲットの定義に差があり、明確に区別することができません。そのため、輸入用の羊肉としてはほとんど扱われていないのが現状です。しかし、国産の羊肉の中にはホゲットとして売られているものもあるので、見かけたときにはぜひ味わってみてくださいね。