オリーブオイルとニンニクでエビなどの具材を煮込むスペイン料理「アヒージョ」。シンプルな味付けながら具材の旨味が引き立ち、お酒との相性も良いのでおつまみとしても人気があります。今回はアヒージョの特徴やおいしく作るコツ、おすすめの「具材」を定番から変わり種まで幅広く12種類ご紹介します。記事の後半ではさまざまな具材で楽しめるおすすめのアヒージョのレシピもありますので、是非参考にしてくださいね。
アヒージョにおすすめの具材12選!作り方のコツやレシピをご紹介!
- 目次
- アヒージョとは?
- おいしいアヒージョを作るコツ
- オリーブオイルを使い分ける
- 具材の下ごしらえがポイント
- 弱火でじっくり加熱する
- アヒージョにおすすめの定番具材
- エビ
- タコ
アヒージョとは?
アヒージョとはスペイン南部の伝統的な小皿料理を表すタパスの一種で、オリーブオイルとニンニクで具材を煮込んだ料理のことを指します。
ただ厳密に言うと、アヒージョとはスペイン語で「小さなニンニク」または「刻んだニンニク」を意味する言葉なので、食材名に「アル アヒージョ」をつけたものが正式な料理名となります。定番のエビを使ったアヒージョは「ガンバス アル アヒージョ」となるわけです。
ワインのおつまみとして具材をそのままいただくのはもちろん、アヒージョの醍醐味はなんといっても風味豊かなオリーブオイル!ニンニクや具材の旨味が溶け込んでいるので、バゲットを浸して食べたり、パスタに使うという楽しみ方もあります。
おいしいアヒージョを作るコツ
アヒージョはオリーブオイルとニンニク、赤唐辛子、塩で味つけするシンプルな料理です。材料が揃えば手軽に調理できますが、シンプルだからこそおいしく作るためにはいくつかコツがあります。 ここでは、おいしいアヒージョを作るためのコツを3つご紹介します。
オリーブオイルを使い分ける
アヒージョに欠かせないオリーブオイルには、ピュアオリーブオイルやエクストラバージンオリーブオイルなど、いくつかの種類があります。アヒージョはどちらを使ってもおいしく作れますが、使う量などを考えると価格も手頃なピュアオリーブオイルがおすすめです!
ちなみにアヒージョやパスタなど加熱調理する場合はクセのないピュアオリーブオイルを、サラダやカルパッチョなど加熱せずに仕上げる料理には香りがよいエクストラバージンオリーブオイル、というように料理によって使い分けることでワンランクアップした味わいを楽しめます。
具材の下ごしらえがポイント
アヒージョは具材をオリーブオイルで煮込むというシンプルな料理なので、具材の下ごしらえがおいしく仕上げるポイントになります。冷凍の魚介類や生野菜など水分の多い具材を使う場合は、下ゆでをしたり、水気をしっかりと切ってから煮込むようにしましょう。油跳ねも防ぐことができて、よりおいしく仕上がりますよ。
弱火でじっくり加熱する
アヒージョを最初から強火で加熱し続けると、ニンニクが焦げてしまったり、オリーブオイルの風味が飛んでしまいます。おいしいアヒージョを作るには弱火でじっくりと煮込むのがコツです。
アヒージョにおすすめの定番具材
さてここからは、アヒージョに合うおすすめの具材をご紹介します。まずは魚介類やきのこといった定番具材から、ぜひチェックしてみてくださいね。
エビ
アヒージョの定番具材といえばやはりエビですよね。旨味が強く、ニンニクの風味と相性抜群で、ぷりっとした食感もたまりません!火を通すことで見た目が華やかに仕上がるのもうれしいですね。冷凍のむきエビを使うと簡単に作ることができます。
タコ
食感がよく旨味のあるタコもアヒージョでは主役級の具材です。あらかじめボイルされた生食用のタコを使えば火の通りを気にせず、手軽に作ることができますよ。
ベーコン
強い旨味と塩気の効いたベーコンもアヒージョにおすすめ!分厚いベーコンをごろごろと加えたり、薄いベーコンで野菜を巻いたものを具材にするなど、さまざまなアレンジが楽しめるのも魅力です。
きのこ類
マッシュルームやエリンギ、しめじなどアヒージョの味を底上げしてくれるのがきのこ類。食材の旨味が溶け込んだオイルを吸って噛むほどに味わいが増します。
じゃがいも
ニンニクやオリーブオイルと相性のよいじゃがいもはぜひ試していただきたい具材のひとつです。表面はオイルを吸ってカリッと仕上がり、中はホクホクとしていて食感の違いを楽しめます。時短で仕上げたい場合は電子レンジで加熱しておくのがおすすめ。
ミニトマト
彩りがよいミニトマトもアヒージョとの相性抜群!ほどよい酸味がアクセントになって、やみつきになるおいしさですよ。ミニトマトは加熱しても鮮やかな色が保たれるので、彩りよく仕上げたいときはぜひ加えてみてください。
試してみてほしい変わり種具材
続いては、あまりアヒージョに入っているイメージがないけど意外に相性のよい変わり種の具材をご紹介します。
カニカマ
なにかと便利なカニカマは、アヒージョの具材にもおすすめなんです!旨味もあり彩りもよいので、食卓に映えるアヒージョを作ることができますよ。そのまま加えても、ほぐして加えてもおいしくいただけます。
カマンベールチーズ
そのまま食べてもおいしいカマンベールチーズですが、アヒージョの具材にすることでまた違った味わいを楽しめますよ。大胆にまるごと加えればインパクト抜群の一品に!とろとろの食感をご堪能くださいね。
ちくわ
和風のイメージがあるちくわも意外とオリーブオイルやニンニクと合うんです!加熱するとふっくらと香ばしく、風味もよくなりますよ。そのまま食べられるものなので、すぐに火が通るのもうれしいポイントですね。
レンコン
アヒージョにはあまり使わないイメージのある根菜ですが、実は入れるとおいしいのがシャキッとした食感が特徴のレンコンです。厚めに切ってニンニクと一緒に弱火でじっくり加熱すると、ホクッとした食感も楽しめますよ。
ズッキーニ
ラタトゥイユやソテーなどでおなじみのズッキーニは、間違いなくオリーブオイルと相性のよい野菜です。アヒージョに入れて煮込むと、とろとろの食感に大変身!エビやベーコンなど、さまざまな食材と合わせやすく、彩りも鮮やかになるおすすめの具材です。
パプリカ
ミニトマトと同じくアヒージョのアクセントカラーに使えるのが彩り豊かなパプリカ。そのままでも甘くおいしい野菜ですが、油で一緒に煮るとより甘味が増し、やわらかくなりますよ。
アヒージョには使う具材にこれといった決まりがありません。好きな食材を使えば、自分だけのアヒージョを作ることもできますよ!
具材に迷ったときは、ぜひここからピックアップしてみてくださいね。
こんな組み合わせも!?おすすめアヒージョレシピ
さて、アヒージョにおすすめの具材がわかったところで、ここからはアヒージョのレシピを定番からアレンジまで幅広くご紹介します。どれも材料さえ揃えれば簡単に作ることができるので、ぜひ参考にしてみてください。
マッシュルームとえびのアヒージョ
アヒージョの定番!マッシュルームとエビを使ったレシピのご紹介です。ぷりぷりとしたエビとオイルを吸ってジューシーになったマッシュルームの食感を楽しみましょう。アンチョビソースで味つけすることで、簡単に味が決まるのもうれしいポイント!初めて作る方でも失敗なく作ることができます。バゲットを添えて、お酒のおつまみにするのもおすすめの一品です。
きのこたっぷりアヒージョ
ニンニクの香りが食欲をそそる、きのこの旨味がぎゅっとつまったアヒージョです。ごろっと大きめに切った5種類のきのこを使い、食べ応え抜群に仕上げました。このレシピのように、カリカリに焼いたサンドイッチ用のパンにのせて食べるのもおいしいですよ。ぜひ、お好みのきのこを使って作ってみてくださいね。
長ねぎたっぷりアヒージョ
長ねぎをたっぷり2本使った、少し珍しいアヒージョはいかがでしょうか。火が通ってとろとろになった長ねぎはたまらないおいしさですよ!厚切りハムの濃厚な旨味がオイルに移って、長ねぎに染み込んでいます。ハムの代わりにベーコンやウインナーに代えてもおいしいので、お好みに合わせて作ってみてくださいね。
芽キャベツとプチトマトのチーズ入りアヒージョ
インパクト抜群!カマンベールチーズをまるごと使ったアヒージョのレシピです。スキレットの中心に入れたカマンベールチーズを囲むように芽キャベツとプチトマトを交互に並べ、見た目も華やかに仕上げました。溶けたチーズを具材やバゲット絡めてチーズフォンデュのようにしても楽しめる、パーティーやおもてなしにもぴったりなアヒージョです。
カリフラワーとエビとしめじのアヒージョ
ニンニクの香りが溶け込んだオイルで煮た、やさしい甘味のカリフラワーが口の中でホロッと崩れます。エビやしめじとの食感の違いも楽しい一品です!カリフラワーは先に電子レンジで加熱しておくことで、時短で仕上げることができますよ。さらにこのレシピではむきエビを使っているので、下ごしらえが必要ないのもうれしいですね。
アツアツ美味しい 明太子のアヒージョ
明太子とじゃがいもの間違いない組み合わせが魅力のアヒージョをご紹介します。オイルで煮る前にバターでじゃがいもを炒めることで、バターの香りが全体になじみ、一体感が増します。明太子の火が通った部分と生の部分の食感や味のコントラストがたまりませんよ!バゲットにつけていただくのがおすすめの食べ方です。水にさらしたじゃがいもはしっかりと水分を拭き取ることで、油跳ねが防止できますよ。
簡単 カキのアヒージョ
カキとブラウンマッシュルームを具材に、シンプルな味つけのアヒージョに仕上げました。海と山の旨味が両方味わえる贅沢な一品です。鷹の爪の輪切りを入れることでピリッとした風味がアクセントになり、お酒との相性も抜群ですよ!カキの旨味を吸ったオイルも絶品なので、ぜひバゲットを用意して楽しんでくださいね。
しらすとしめじの和風アヒージョ
旨味がぎゅっと詰まったしらすとしめじを組み合わせて、ひと味違うアヒージョを作ってみませんか。しょうゆで味つけし、大葉を加えて和風な味わいに仕上げました。なんと最後には卵黄をのせ、インパクト抜群のアレンジアヒージョです。しらすを加えたらさっと加熱して、火から下ろすのがポイント!お好みの野菜やきのこを加えて自分好みにアレンジしてみてくださいね。
和風おつまみ ちくわとささみの梅アヒージョ
梅干しの酸味がさっぱりとした風味を演出する、梅アヒージョレシピをご紹介します。驚きの組み合わせですが、オリーブオイルと梅干しの風味が意外にもよく合うんです!ささみやちくわ、しいたけの旨味がオイルに溶け込み、さらに顆粒和風だしで味つけすることで一気に和風の味わいに。仕上げにトッピングした刻みのりと小ねぎの風味もアクセントになり、あっさりといただける一品です。
カニカマとエリンギのアヒージョ
手軽にアヒージョを食べたくなったら、カニカマで作るのもおすすめです!下ごしらえの必要がなく旨味たっぷりのカニカマは忙しいときにうれしい食材。さらにこのレシピでは手に入りやすいエリンギも加えて、食感も楽しめる一品に仕上げました。カニカマの赤とエリンギの白、仕上げにかけるパセリのコントラストが食卓に映えます。簡単に作れるので、ぜひ一度試してみてくださいね。
マッシュルームと豚バラのアヒージョ
次にご紹介するのは、豚バラ肉を使ったレシピです。豚バラ肉を使うことで、旨味がアヒージョのオイルに染み出し、とてもおいしいですよ。アツアツのトマトと、旨味の染み出したオイルをバゲットにつけて召し上がってみてくださいね。やみつきになること間違いなしです。
さまざまな具材を楽しめるのがアヒージョの魅力!
アヒージョは、手軽に作れておいしいスペインの一品料理です。今回は、おすすめの具材とレシピを定番から変わり種まで幅広くご紹介しました。
アヒージョに使うことができる具材は今回ご紹介したもののほかにもたくさんあるので、いろいろな具材にチャレンジしてみてくださいね。自分好みの組み合わせが見つかればさらに楽しむことができますよ。